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第22章 天空の本当の素顔と聖奈の覚醒
効かぬなら、見つけ出せ!――五芒星と六芒星が導く、書に刻まれた進化の鍵!(後編)
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「……恭弥。これ、私、読める。」
聖奈が分厚い本を手に取り、ゆっくりとページをめくった。その瞬間、複雑な漢文のような文字が、まるで命を持ったかのように流れるような現代語に変わっていく。
「こんな文字、まだ習ってないはずなのに……なんで読めるんだろう?」
咲も別の本を手に取って開いた。最初に目に飛び込んできたのは、見たことのない外国語だったが、それもすぐに理解できる日本語へと書き換わっていく。
「……私も読める。こんなの初めて見たのに、頭にすっと入ってくるわ。」
不思議な現象に驚く二人に、貴人がハッとした表情で声をかけた。
「もしかして……聖奈殿と咲殿も、主殿と同じインジェンスソードの使い手では?」
聖奈は頷き、腰に携えた一本を取り出す。
「私のは、“朱星光月暁”。……愛奈は知ってるよね?」
愛奈が当然のように頷き、咲も続けた。
「私は、“夜叉”と“阿修羅”が融合して生まれた“帝釈天”。それと、これが父の形見、“迦楼羅”よ。」
二人が剣を示すと、貴人は息を呑み、深く頭を垂れた。
「……まさか。3人の使い手、そして4本のインジェンスソードがここに集うとは……。これは……運命かもしれません。」
張り詰めた空気の中、咲がさらに言葉を重ねた。
「他にも2本あるの。ノーヴィス・エイシィル学園のティアが持つ“シャイニングウィングソード”。それに、豊葦原鷹籠学園の榎宮朱璃の“宵月”。本人たちがそう名乗っていたわ。」
貴人の目がさらに見開かれる。
「ということは……9本中、すでに6本の存在が明らかになっているのですね……。」
聖奈が小さく首を傾げる。
「ねえ、インジェンスソードって……何のためにあるの? 貴人が言ってた“災い”って?」
その問いに、貴人は静かに口を開いた。
「“鬼”……いえ、日本語ではそう呼ばれていましたが、正しくは“魔族”といいます。彼らは単なる魔獣とは異なり、極めて高い知能と圧倒的な魔力を有する存在です。かつて出現したクュルランドの比ではありません。あれの数十倍の魔力と破壊力で、人の世界を焦土と化すのは容易いこと……。清明も、それを何より恐れていました。」
その重い言葉に、聖奈たちは思わず息を飲んだ。
そのとき――
静かに応じたのは、咲の手にある“迦楼羅”だった。
「確かに、我らの使命は古の時代より“討伐”にあった。だが、今は安定の時。災いの気配はまだ薄い。必要なのは、恐れることではなく、備えることだ。」
迦楼羅の穏やかで力強い声に、空気が少しだけ和らぐ。
「……その通りです。」
貴人も同意するようにうなずいた。
「そして今、恭弥殿が手にした“使えぬ技”こそが、星々の導きによって“進化”する時なのかもしれません。書物に記された五芒星と六芒星の理――そこに、真の奥義の鍵が眠っているのです。」
恭弥は再び本を手に取り、その中に刻まれた文字を見つめた。先ほどまでの悔しさや焦りは、今では不思議と静かに熱へと変わっていた。
(……諦めるもんか。ここからだ。俺の剣は、まだ終わっちゃいない。)
そして、少年はページをめくる。その一文字一文字の奥に、彼の“次なる力”が確かに眠っていた――。
聖奈が分厚い本を手に取り、ゆっくりとページをめくった。その瞬間、複雑な漢文のような文字が、まるで命を持ったかのように流れるような現代語に変わっていく。
「こんな文字、まだ習ってないはずなのに……なんで読めるんだろう?」
咲も別の本を手に取って開いた。最初に目に飛び込んできたのは、見たことのない外国語だったが、それもすぐに理解できる日本語へと書き換わっていく。
「……私も読める。こんなの初めて見たのに、頭にすっと入ってくるわ。」
不思議な現象に驚く二人に、貴人がハッとした表情で声をかけた。
「もしかして……聖奈殿と咲殿も、主殿と同じインジェンスソードの使い手では?」
聖奈は頷き、腰に携えた一本を取り出す。
「私のは、“朱星光月暁”。……愛奈は知ってるよね?」
愛奈が当然のように頷き、咲も続けた。
「私は、“夜叉”と“阿修羅”が融合して生まれた“帝釈天”。それと、これが父の形見、“迦楼羅”よ。」
二人が剣を示すと、貴人は息を呑み、深く頭を垂れた。
「……まさか。3人の使い手、そして4本のインジェンスソードがここに集うとは……。これは……運命かもしれません。」
張り詰めた空気の中、咲がさらに言葉を重ねた。
「他にも2本あるの。ノーヴィス・エイシィル学園のティアが持つ“シャイニングウィングソード”。それに、豊葦原鷹籠学園の榎宮朱璃の“宵月”。本人たちがそう名乗っていたわ。」
貴人の目がさらに見開かれる。
「ということは……9本中、すでに6本の存在が明らかになっているのですね……。」
聖奈が小さく首を傾げる。
「ねえ、インジェンスソードって……何のためにあるの? 貴人が言ってた“災い”って?」
その問いに、貴人は静かに口を開いた。
「“鬼”……いえ、日本語ではそう呼ばれていましたが、正しくは“魔族”といいます。彼らは単なる魔獣とは異なり、極めて高い知能と圧倒的な魔力を有する存在です。かつて出現したクュルランドの比ではありません。あれの数十倍の魔力と破壊力で、人の世界を焦土と化すのは容易いこと……。清明も、それを何より恐れていました。」
その重い言葉に、聖奈たちは思わず息を飲んだ。
そのとき――
静かに応じたのは、咲の手にある“迦楼羅”だった。
「確かに、我らの使命は古の時代より“討伐”にあった。だが、今は安定の時。災いの気配はまだ薄い。必要なのは、恐れることではなく、備えることだ。」
迦楼羅の穏やかで力強い声に、空気が少しだけ和らぐ。
「……その通りです。」
貴人も同意するようにうなずいた。
「そして今、恭弥殿が手にした“使えぬ技”こそが、星々の導きによって“進化”する時なのかもしれません。書物に記された五芒星と六芒星の理――そこに、真の奥義の鍵が眠っているのです。」
恭弥は再び本を手に取り、その中に刻まれた文字を見つめた。先ほどまでの悔しさや焦りは、今では不思議と静かに熱へと変わっていた。
(……諦めるもんか。ここからだ。俺の剣は、まだ終わっちゃいない。)
そして、少年はページをめくる。その一文字一文字の奥に、彼の“次なる力”が確かに眠っていた――。
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