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四月
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「桃、さん……」
「おはよ。」
「お、おはようございます……」
桃さんはやっぱりニコニコ笑顔で私を見る。その意図が分からないので取り敢えず警戒しておく。
いつ刃物で傷つけられるかもしれないし、殴られるかもしれないし。だから警戒しておくに越したことはない。
「って言ってももうお昼過ぎだけどね! あいさん寝すぎじゃなーい?」
クスクス笑う桃さん。今のやり取りに面白い要素なんてあっただろうか……? 私は訝しげに桃さんを見る。
「あ、ねえねえ、ご飯食べよ? あいさんは昨日一日中何も食べてないでしょ?」
そうだっけ。もういつご飯を食べたか思い出せな……くはないけど、まあ、別にどうでもいいや。食べなくても意外と生きられるのは知っているし。
「要らないです。」
私に掛かっていたブランケットを畳む。これは誰のブランケットだったのかは知らないが、こんな私に掛けてくれたお礼だけは言わなければ。
「ブランケットありがとうございました。それでは。」
桃さんにそれを渡して私は立ち上がる。もう部屋に戻ろうと思ってね。
「え、ちょっと待ってよ!」
しかしそれを桃さんは遮った。逃げないでと言わんばかりに私の腕を掴みながら。それを見て、ちゃんと言わないといけない、と実感した。
「……桃さん。」
「ん? どした?」
「……もう、私に関わらないでください。」
目線を合わせずにそう言い、桃さんの手を振り切る。
「え、でも……」
桃さんの戸惑ったような声を無視して部屋に戻る。うん、これでいいんだ。私は一人でいなければならないのだから。うん、そうだ。そうに違いないんだ。
私は化け物なのだから。
パタンと扉を閉めて部屋にこもる。
「これでいいんだ。うん、これで……」
膝を抱えてしゃがみ込み、自分に言い聞かせる。私は一人でいなければならない、だから寂しいだなんて感じてはいけない、化け物なのだから、と。
「おはよ。」
「お、おはようございます……」
桃さんはやっぱりニコニコ笑顔で私を見る。その意図が分からないので取り敢えず警戒しておく。
いつ刃物で傷つけられるかもしれないし、殴られるかもしれないし。だから警戒しておくに越したことはない。
「って言ってももうお昼過ぎだけどね! あいさん寝すぎじゃなーい?」
クスクス笑う桃さん。今のやり取りに面白い要素なんてあっただろうか……? 私は訝しげに桃さんを見る。
「あ、ねえねえ、ご飯食べよ? あいさんは昨日一日中何も食べてないでしょ?」
そうだっけ。もういつご飯を食べたか思い出せな……くはないけど、まあ、別にどうでもいいや。食べなくても意外と生きられるのは知っているし。
「要らないです。」
私に掛かっていたブランケットを畳む。これは誰のブランケットだったのかは知らないが、こんな私に掛けてくれたお礼だけは言わなければ。
「ブランケットありがとうございました。それでは。」
桃さんにそれを渡して私は立ち上がる。もう部屋に戻ろうと思ってね。
「え、ちょっと待ってよ!」
しかしそれを桃さんは遮った。逃げないでと言わんばかりに私の腕を掴みながら。それを見て、ちゃんと言わないといけない、と実感した。
「……桃さん。」
「ん? どした?」
「……もう、私に関わらないでください。」
目線を合わせずにそう言い、桃さんの手を振り切る。
「え、でも……」
桃さんの戸惑ったような声を無視して部屋に戻る。うん、これでいいんだ。私は一人でいなければならないのだから。うん、そうだ。そうに違いないんだ。
私は化け物なのだから。
パタンと扉を閉めて部屋にこもる。
「これでいいんだ。うん、これで……」
膝を抱えてしゃがみ込み、自分に言い聞かせる。私は一人でいなければならない、だから寂しいだなんて感じてはいけない、化け物なのだから、と。
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