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一章
七十七
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「今回、あなたが倒れたのは……精神的な疲れじゃないかってアリーズが言ってたの。」
「ふむふむ……」
「何か心当たりはない?」
「……」
なんだろう、すごく深刻な雰囲気なんだけど。アクエリアスの表情も晴れず、ジェミニは私にしがみ付く力を増したようで。少し締め付けられて苦しいかも……?
あれ、というか、え、ちょ、私今日すんばらしい目覚めで気分サイコーなんだけど。もう疲れは取れてるし。というか精神的な疲れって何?
「うーん、多分だけどさぁー……」
私がそこで言葉を区切ると、アクエリアスとジェミニはゴクリと固唾を飲む。あ、いや、そんな深刻な話じゃないんだけど……話しづらいな。
「ただ単に体力枯渇で電池切れだと思うんだけど。」
「……は?」
わー、アクエリアスの困惑の一文字が威圧感あって怖ーい。きちんと説明しないとこの空気は壊れないんデスかー?
……心の中でおちゃらけてみたけど重苦しい空気は変わらなかった。まぁ、心の中で思っているだけだし当たり前なんだけど。
「だって二人とも聞いてよー。ボースハイトの討伐の前に私はキャンサーと実戦訓練やってて、もうその時点で体力が十あるうちの一まで減って、もう動けないーってなってからボースハイト討伐に行った。そしたらどうなるか!」
「体力が無くなって動けなくなる!」
「ジェミニさん正解~!」
ほぼ答えが出ている問いに見事正解したジェミニの頭をうりうりと撫で回すと、ジェミニは撫でられて嬉しいのかウフフと笑う。可愛いなぁ。
「でもマロン……」
「アクエリアスは何がそんなに心配? 私は本当元気だよ。」
「……そう。本人がそう言うならあたくしは何も言わないわ。でも今度無理して倒れたらどうなるか……」
「え、」
アクエリアスさん……? なんか不穏な一言で締めたな? なんか含みのある言い方が怖いんだけど。
私はそんな不穏な空気を払うために話題を変えることにした。
「ねぇ、疲れの原因がハッキリした所で、そろそろご飯食べたいなぁ~?」
その一言で、二人の顔はパァッと華やいだ。可愛い。
「ふむふむ……」
「何か心当たりはない?」
「……」
なんだろう、すごく深刻な雰囲気なんだけど。アクエリアスの表情も晴れず、ジェミニは私にしがみ付く力を増したようで。少し締め付けられて苦しいかも……?
あれ、というか、え、ちょ、私今日すんばらしい目覚めで気分サイコーなんだけど。もう疲れは取れてるし。というか精神的な疲れって何?
「うーん、多分だけどさぁー……」
私がそこで言葉を区切ると、アクエリアスとジェミニはゴクリと固唾を飲む。あ、いや、そんな深刻な話じゃないんだけど……話しづらいな。
「ただ単に体力枯渇で電池切れだと思うんだけど。」
「……は?」
わー、アクエリアスの困惑の一文字が威圧感あって怖ーい。きちんと説明しないとこの空気は壊れないんデスかー?
……心の中でおちゃらけてみたけど重苦しい空気は変わらなかった。まぁ、心の中で思っているだけだし当たり前なんだけど。
「だって二人とも聞いてよー。ボースハイトの討伐の前に私はキャンサーと実戦訓練やってて、もうその時点で体力が十あるうちの一まで減って、もう動けないーってなってからボースハイト討伐に行った。そしたらどうなるか!」
「体力が無くなって動けなくなる!」
「ジェミニさん正解~!」
ほぼ答えが出ている問いに見事正解したジェミニの頭をうりうりと撫で回すと、ジェミニは撫でられて嬉しいのかウフフと笑う。可愛いなぁ。
「でもマロン……」
「アクエリアスは何がそんなに心配? 私は本当元気だよ。」
「……そう。本人がそう言うならあたくしは何も言わないわ。でも今度無理して倒れたらどうなるか……」
「え、」
アクエリアスさん……? なんか不穏な一言で締めたな? なんか含みのある言い方が怖いんだけど。
私はそんな不穏な空気を払うために話題を変えることにした。
「ねぇ、疲れの原因がハッキリした所で、そろそろご飯食べたいなぁ~?」
その一言で、二人の顔はパァッと華やいだ。可愛い。
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