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11章 冬休み その二
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たん、と竜胆さんがいるベランダに足をつける。よし、無事着陸っと……あれ、竜胆さん、私に気付いてないみたいだ。こちらを向く気配もない。視界には入っているはずなのに。
まあそれは後にして、まずは持ってきた羽織るものを一つ竜胆さんに掛けてあげる。するとやっと私のことを認識したみたいで、ゆっくりとこちらを向いた。
「竜胆さん、その格好では風邪引きますよ?」
「あい……さん……」
なんだろう、迷子みたい。自分がどこにいるのか、どこに向かえばいいのか分からないと言いたげな表情。
「どうしてここに……?」
「私は浮遊のエートスですから。飛ぶのなんて朝飯前ってやつです。」
「……。」
「さ、まずは中に入りましょうよ。本当にこのままだと風邪引きますし。」
未だに暗い表情のままの竜胆さんの手を取って部屋に入る。その手も冷たくなってしまっている。どれくらいここにいたのだろう。
暖房が効いていたので部屋に入った瞬間にほわりと温かさを感じた。これなら少しすれば体も温まるはず。
部屋にソファが備え付けられているのでそこに座ってもらう。何か掛けるもの……目に付いたベッドの上にある毛布を一枚持ってきて竜胆さんに掛ける。
そして私もその隣に少し間を開けて座る。いつもどんな時も笑っている竜胆さんが笑えないこの状況下で、私は何が出来るだろうか。
「竜胆さん、もし話したいことがあれば、聞きますよ。人に聞いてもらうだけでも楽になることはありますから。」
あまりにも辛そうだった。私には話を聞くくらいしか出来ないが……
その言葉の後、背中に竜胆さんの手が回り、力強く抱きしめられた。私の肩に顔を埋め、背中の手はまるで縋るようだった。
「あいさん、あいさん……」
「はい。」
私の名を呼び、ここにいることを確認しているようだった。それも数十秒程で終わり、次はぽつぽつと話し始める。
「……今までは親が敷いたレールを人形のように無感情で歩くだけで良かった。でもそれが無意味だったと知った今、暗闇に一人放り出されたようで……僕はこれからの未来、どこに向かって歩いていけばいいの?」
僕……竜胆さんが僕……可愛い。しかし竜胆さんは口調も何もかも崩れたことがほぼないから相当ショックを受けているのだろうことが分かった。こんな浮ついた気持ちでは駄目だな。一度深呼吸し、冷静さを取り戻す。
「どこに、ですか。……私もどこに向かって歩いていきたいのか、自分自身でも分かっていません。」
「え……?」
ふっと顔が上がり、目が合う。その顔はまだ不安そうだ。
「行く先なんて全く思いつかないけど、それでも今、私はここに立っています。」
「……。」
「その行く先を決めるために私は今、まずは『自分の好きなものは何か』を探しているんです。」
「好きな、もの……?」
「はい。好きなものから派生して行く先や将来の夢も見つかる可能性もあるじゃないですか。それに好きなものを持っているだけで原動力になったりもしますし。多分。」
卵料理のことを考えていると気分がほわほわと温かくなるし、悪いことはないと思う。
「……。」
「ですから、もし良ければ竜胆さんも一緒に好きなものを探してみませんか? まだ高校生活は一年ありますし、その中で好きなものや面白いと思う物事を増やしてみるんです。」
「好きなもの……面白いもの……」
「はい。そうすればどこに向かって歩いていきたいか、見つかるのではないでしょうか。」
「……。」
「ちなみに竜胆さんの好きなものはなんですか?」
「僕が好きなもの? ……。」
まあ、意識していないとぱっと思いつかないこともあるよね。私も少し前までならあまり思いつかなかったし。
「では逆に嫌いなものは? こちらの方が分かりやすいと思います。」
嫌いなものは負の感情を覚えるので分かりやすいだろう。ちなみに要らないだろうが私の嫌いなものは刃物とおばけ。それらは本当に無理。出来ればどちらにも近寄りたくないくらいだ。
「嫌いなもの……嫌なことなら思い付く。あかねと比べられること。どうやったっても勉強面で天才には叶わないのに、それでも双子だからって比べられる。それが一番嫌い。」
「そうなんですね。」
「あかねはいつも手を抜いているのも分かっているからこそ、比べられるのが嫌。」
人によっては比べられることが苦痛になることもあるんだね。私は今まで誰かと比べられたことがなかったのでちょっと実感はないけど、想像することなら出来る。
「僕は僕なのに……」
もしかしたら『茜さんと比べて』という眼鏡を掛けてしか竜胆さんは見てもらえなかったのかな。ならば。
「……竜胆さんはとにかく料理が上手。それから勉強も出来る。あと優しいからそばに居ると落ち着く。」
「急にどうしたの?」
「竜胆さんのいい所を挙げています。それと竜胆さんの笑顔を見るとこっちまで笑顔になる。後は……」
「……でもそれらは全て完璧であらなければならないからやっていたこと。本当の僕ではないよ。」
「確かにそれはあると思います。優しく、とかは下手すれば誰でも出来るかもしれませんし。しかし、どんなに頑張っても料理は苦手だったり下手な人だっています。私のように。それに勉強だってやり方が分からなければ全く先に進めないでしょう。」
「……。」
「完璧であるためにと努力して得たものは嘘ではないと思います。そこは誇ってもいいと思いますよ?」
「努力だなんて……そんなことないんだけど……」
根深いね。でも完璧に、なんて並大抵の努力では成し遂げられないはず。それを周りに悟られないようにするなんてとても凄い、と思う。
「もー! 卑下しすぎるの、うざったいです!」
「う、うざ……!?」
「意外と自分自身のことは見えているようで見えていないこともあります。だから第三者である私は言いますね。竜胆さんは頑張り屋さんです!」
「そう、なの……かな?」
「はい! 自信持っていいですよ!」
「……ありがとうございます。」
こう見ると竜胆さんと茜さんは似ている。目的のために徹底的に自分を押さえつけて振舞おうとする所が。
全ての人に対して素を出せとは言わないが、ある程度仲がいい人相手には素を出してみてもいい気がする。
「完璧を止めろなんてことは言いません。しかし、ふっと肩の力を抜くことが出来る場所も必要なのではないのでしょうか。疲れも溜まりますし。」
「肩の力を……か。」
ボーン、ボーン
その時、振り子時計の音が鳴った。二人で時計の方を見やるともう二時を指していた。きちんと眠らないと明日起きられないよね。それに心身共に疲弊しているのだから、睡眠を取る事で少しでも疲れを取った方がよさそう。
「……竜胆さん。そろそろ寝て、疲れを取った方がいいと思います。今日の昼頃でしたっけ、寮に帰るのは。その時まで体力を温存しませんか?」
立ち上がって竜胆さんの手を引いてみると、ぎゅっと手を握られた。
「……一人にしないで……」
どうしましょうか。竜胆さんが寝たのを確認したらここ何日間か私が泊まっている部屋に戻ろうと思っていたけど……。
「……分かりました。傍にいますから、安心してください。」
部屋の電気も消してきたし、ベランダに続く窓には能力で鍵を閉めてきたし、大丈夫かな。
竜胆さんの手を引きながら能力を使って机のところにある椅子を拝借し、ベッドの近くに置く。部屋の電気もベッドサイドにある明かり以外消したので後は竜胆さんが眠るまで見守って……
と、椅子に座るとベッドに座った竜胆さんは首を傾げる。
「なんで?」
「何がですか? ……わっ!?」
まだ繋がれていた手を引かれ、竜胆さんの膝の上に座る形になる。
「そこじゃない。こっち。」
待って待って。そこじゃない、キリッ! じゃないでしょ! それは私の心臓的に無理! 今もどくどくと心臓が鳴っている。この体勢は恥ずかしいよ!
さっきまでは羞恥よりも心配が勝っていたからなんとか大丈夫だったけど、これは無理。だし巻き玉子のことを考えていても無理!
とか考えているうちにベッドの中に引きずり込まれる。ちょっとー!?
「何もしないから、お願い、そばにいて……」
ぎゅーっと抱きしめられる。……そこまで言われてしまうと仕方ない。抱き枕に徹するか。あまりの必死さに毒気を抜かれた。
「……分かりました。その代わりしっかり寝てくださいね?」
「ん。」
小さい子を宥めるように背中を叩いてやる。
「おやすみなさい。」
まあそれは後にして、まずは持ってきた羽織るものを一つ竜胆さんに掛けてあげる。するとやっと私のことを認識したみたいで、ゆっくりとこちらを向いた。
「竜胆さん、その格好では風邪引きますよ?」
「あい……さん……」
なんだろう、迷子みたい。自分がどこにいるのか、どこに向かえばいいのか分からないと言いたげな表情。
「どうしてここに……?」
「私は浮遊のエートスですから。飛ぶのなんて朝飯前ってやつです。」
「……。」
「さ、まずは中に入りましょうよ。本当にこのままだと風邪引きますし。」
未だに暗い表情のままの竜胆さんの手を取って部屋に入る。その手も冷たくなってしまっている。どれくらいここにいたのだろう。
暖房が効いていたので部屋に入った瞬間にほわりと温かさを感じた。これなら少しすれば体も温まるはず。
部屋にソファが備え付けられているのでそこに座ってもらう。何か掛けるもの……目に付いたベッドの上にある毛布を一枚持ってきて竜胆さんに掛ける。
そして私もその隣に少し間を開けて座る。いつもどんな時も笑っている竜胆さんが笑えないこの状況下で、私は何が出来るだろうか。
「竜胆さん、もし話したいことがあれば、聞きますよ。人に聞いてもらうだけでも楽になることはありますから。」
あまりにも辛そうだった。私には話を聞くくらいしか出来ないが……
その言葉の後、背中に竜胆さんの手が回り、力強く抱きしめられた。私の肩に顔を埋め、背中の手はまるで縋るようだった。
「あいさん、あいさん……」
「はい。」
私の名を呼び、ここにいることを確認しているようだった。それも数十秒程で終わり、次はぽつぽつと話し始める。
「……今までは親が敷いたレールを人形のように無感情で歩くだけで良かった。でもそれが無意味だったと知った今、暗闇に一人放り出されたようで……僕はこれからの未来、どこに向かって歩いていけばいいの?」
僕……竜胆さんが僕……可愛い。しかし竜胆さんは口調も何もかも崩れたことがほぼないから相当ショックを受けているのだろうことが分かった。こんな浮ついた気持ちでは駄目だな。一度深呼吸し、冷静さを取り戻す。
「どこに、ですか。……私もどこに向かって歩いていきたいのか、自分自身でも分かっていません。」
「え……?」
ふっと顔が上がり、目が合う。その顔はまだ不安そうだ。
「行く先なんて全く思いつかないけど、それでも今、私はここに立っています。」
「……。」
「その行く先を決めるために私は今、まずは『自分の好きなものは何か』を探しているんです。」
「好きな、もの……?」
「はい。好きなものから派生して行く先や将来の夢も見つかる可能性もあるじゃないですか。それに好きなものを持っているだけで原動力になったりもしますし。多分。」
卵料理のことを考えていると気分がほわほわと温かくなるし、悪いことはないと思う。
「……。」
「ですから、もし良ければ竜胆さんも一緒に好きなものを探してみませんか? まだ高校生活は一年ありますし、その中で好きなものや面白いと思う物事を増やしてみるんです。」
「好きなもの……面白いもの……」
「はい。そうすればどこに向かって歩いていきたいか、見つかるのではないでしょうか。」
「……。」
「ちなみに竜胆さんの好きなものはなんですか?」
「僕が好きなもの? ……。」
まあ、意識していないとぱっと思いつかないこともあるよね。私も少し前までならあまり思いつかなかったし。
「では逆に嫌いなものは? こちらの方が分かりやすいと思います。」
嫌いなものは負の感情を覚えるので分かりやすいだろう。ちなみに要らないだろうが私の嫌いなものは刃物とおばけ。それらは本当に無理。出来ればどちらにも近寄りたくないくらいだ。
「嫌いなもの……嫌なことなら思い付く。あかねと比べられること。どうやったっても勉強面で天才には叶わないのに、それでも双子だからって比べられる。それが一番嫌い。」
「そうなんですね。」
「あかねはいつも手を抜いているのも分かっているからこそ、比べられるのが嫌。」
人によっては比べられることが苦痛になることもあるんだね。私は今まで誰かと比べられたことがなかったのでちょっと実感はないけど、想像することなら出来る。
「僕は僕なのに……」
もしかしたら『茜さんと比べて』という眼鏡を掛けてしか竜胆さんは見てもらえなかったのかな。ならば。
「……竜胆さんはとにかく料理が上手。それから勉強も出来る。あと優しいからそばに居ると落ち着く。」
「急にどうしたの?」
「竜胆さんのいい所を挙げています。それと竜胆さんの笑顔を見るとこっちまで笑顔になる。後は……」
「……でもそれらは全て完璧であらなければならないからやっていたこと。本当の僕ではないよ。」
「確かにそれはあると思います。優しく、とかは下手すれば誰でも出来るかもしれませんし。しかし、どんなに頑張っても料理は苦手だったり下手な人だっています。私のように。それに勉強だってやり方が分からなければ全く先に進めないでしょう。」
「……。」
「完璧であるためにと努力して得たものは嘘ではないと思います。そこは誇ってもいいと思いますよ?」
「努力だなんて……そんなことないんだけど……」
根深いね。でも完璧に、なんて並大抵の努力では成し遂げられないはず。それを周りに悟られないようにするなんてとても凄い、と思う。
「もー! 卑下しすぎるの、うざったいです!」
「う、うざ……!?」
「意外と自分自身のことは見えているようで見えていないこともあります。だから第三者である私は言いますね。竜胆さんは頑張り屋さんです!」
「そう、なの……かな?」
「はい! 自信持っていいですよ!」
「……ありがとうございます。」
こう見ると竜胆さんと茜さんは似ている。目的のために徹底的に自分を押さえつけて振舞おうとする所が。
全ての人に対して素を出せとは言わないが、ある程度仲がいい人相手には素を出してみてもいい気がする。
「完璧を止めろなんてことは言いません。しかし、ふっと肩の力を抜くことが出来る場所も必要なのではないのでしょうか。疲れも溜まりますし。」
「肩の力を……か。」
ボーン、ボーン
その時、振り子時計の音が鳴った。二人で時計の方を見やるともう二時を指していた。きちんと眠らないと明日起きられないよね。それに心身共に疲弊しているのだから、睡眠を取る事で少しでも疲れを取った方がよさそう。
「……竜胆さん。そろそろ寝て、疲れを取った方がいいと思います。今日の昼頃でしたっけ、寮に帰るのは。その時まで体力を温存しませんか?」
立ち上がって竜胆さんの手を引いてみると、ぎゅっと手を握られた。
「……一人にしないで……」
どうしましょうか。竜胆さんが寝たのを確認したらここ何日間か私が泊まっている部屋に戻ろうと思っていたけど……。
「……分かりました。傍にいますから、安心してください。」
部屋の電気も消してきたし、ベランダに続く窓には能力で鍵を閉めてきたし、大丈夫かな。
竜胆さんの手を引きながら能力を使って机のところにある椅子を拝借し、ベッドの近くに置く。部屋の電気もベッドサイドにある明かり以外消したので後は竜胆さんが眠るまで見守って……
と、椅子に座るとベッドに座った竜胆さんは首を傾げる。
「なんで?」
「何がですか? ……わっ!?」
まだ繋がれていた手を引かれ、竜胆さんの膝の上に座る形になる。
「そこじゃない。こっち。」
待って待って。そこじゃない、キリッ! じゃないでしょ! それは私の心臓的に無理! 今もどくどくと心臓が鳴っている。この体勢は恥ずかしいよ!
さっきまでは羞恥よりも心配が勝っていたからなんとか大丈夫だったけど、これは無理。だし巻き玉子のことを考えていても無理!
とか考えているうちにベッドの中に引きずり込まれる。ちょっとー!?
「何もしないから、お願い、そばにいて……」
ぎゅーっと抱きしめられる。……そこまで言われてしまうと仕方ない。抱き枕に徹するか。あまりの必死さに毒気を抜かれた。
「……分かりました。その代わりしっかり寝てくださいね?」
「ん。」
小さい子を宥めるように背中を叩いてやる。
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