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いっしょう
1-25 役割のご褒美
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あれから一週間経ち、枯渇しかけて乱れたマナの流れも元通りになった。ということでそそくさと己に治癒魔法を掛けて心身ともに全回復した。
ああ、健康って幸せ……!
全く動けない時期を経たからこそ、そうしみじみ思う。
さて、そうなったらまずすることと言えば。
「あなたを正式に次期総指揮官、私の娘として公に発表するわ。」
そう、何者でもなかった私に初めて課せられる『役割』のご褒美が待っているのである。
白花家に戻ってきた私を迎えてくれたのは勿論ツユクサさんで。開口一番にそう伝えられ、私は舞い上がる気持ちでいっぱいだった。
「と言っても、今回の集団襲撃に辛勝した祝賀会という名目で集まってもらうけれども。その中で紹介するわ。」
──だから、今から準備するわよ。
そう言うや否やどこに控えていたのかキンレンカさんがパッと目の前に現れ、私をどこかに連れて行った。
そうしてあれよあれよのうちに身綺麗にされ、パーティードレスを着せられ、顔や髪も綺麗にセットされた。私はもうされるがまま。
全て人にやってもらっているというのに、何故こうもドッと疲れるのか、だなんて罰当たりなことを考えながら完成までジッと待つ。
「素敵でございます、エンレイ様!」
しばらく目を瞑って待っていると、キンレンカさんにそう言われた。スッと目を開けて目の前にある全身鏡に写っていたものと言えば。
白ベースで光に合わせて七色に輝く不思議な膝丈フレアワンピース、それに合うパンプス、編み込まれた髪、七色に光るサテン生地のリボン……
普段の粗雑さが完璧に隠れた素晴らしい出来の私がいた。キンレンカさんの腕に惚れ惚れする。
それにしても化粧やらでこんなに綺麗になるものなのか、と自分相手なのにホゥっと見惚れてしまう。何度も言うがキンレンカさんすごいや。
「早くツユクサ様にもお見せしましょう。」
そう促されるまま、キンレンカさんと玄関へと向かう。
…………
「あら、サイズもちょうどよかったみたいね。」
玄関前で待っていたツユクサさんも綺麗に着飾っていた。水色の髪に映えるネイビー色のワンピースは夜空のように所々キラキラと輝いている。
「はい。ピッタリです。」
「それなら良かったわ。そのドレスは白花家の当主しか着られない由緒正しいモノよ。」
「ひょっ」
そんな代々受け継がれた逸品だとは知らず、冷や汗が吹き出るわ着ているドレスがズッシリ重く感じるわでもうパーティーどころではなくなってしまった。
「まあ、そのドレスはあなたのモノなのだから、気にせず着ていなさい。」
それにこれから次期総指揮官になったらこんなのしょっちゅうあることよ、とカラカラと笑うツユクサさん。それは……もう少し慣れる時間をください、と言いたい。
「あ、それより……もう来たみたいよ。」
「え?」
何も聞かされていない間に何もかもが進んでいく。まだこのドレスに慣れてすらいないというのに、これから何が起こるのだろう。
気を張って構えていると、リンと呼び鈴が鳴る。
「ほら、出なさい。」
ツユクサさんに背中を押されるがまま玄関の扉を開ける。するとそこにいたのは、
「やあ、エンレイ。」
これまたキチっと着飾ったクロユリさんだった。少し長い前髪はオールバックに纏められ、今まで隠れ気味だったご尊顔がピカーっと眩く輝いていた。どうしよう、目が潰れそう……
「エンレイさん、私にエスコートさせてはいただけませんか?」
普段とは違う一人称と見た目でスッと手を差し出される。
異性に免疫もない私にとってこの状況はドキドキもので、全身が沸騰してしまうのも仕方なかろう。きっと顔は真っ赤だ。
「ひ、ひゃい……」
なんとか返事を、と情けない声でそれだけを音にする。駄目だ、さっきとはまた違った汗が出てしまう。
「ふはっ、そんな緊張しなさんな。俺は俺なんだ。いつも通りで良い。」
私の緊張を解そうとしてくれているのか、いつもの口調でポンと一つ頭を優しく撫でてくれた。
そのおかげで少しは緊張も解れ、フッと息を吐いてバクバクと五月蝿い心臓を平静に鎮めていく。
「よ、よろしくお願いいたします。」
意を決してクロユリさんの手を取るといつもより温かい手に包まれ、私はまた一つホッと息を吐くのだった。
…………
クロユリさんに手を引かれ、パーティー会場に辿り着いた。と言っても白花家の敷地内にある大講堂なのだが。
カナカ軍の功績を称えたり、今回のように祝賀会をする際などに使われると聞いている。
そこにはもう既にたくさんの人が集まっており、ワイワイ賑わっていた。
その中には勿論サクラさんの姿も見え、こちらに向かって手を振っている。それに控えめに手を振って返し、クロユリさんとともにその方に歩いていく。
「クロユリ様、ご機嫌麗しゅう。」
「ああ。」
クロユリさんに向かってまず深々と頭を下げて挨拶をするサクラさん。本当にクロユリさんは王家の方なのだと見せつけられる。
現実離れした光景に、傍観者としてこの場で空気になって眺めていた。しかしずっとそうはいかない。サクラさんはパッとこちらに目線を合わせて話を振ってきた。
「エンレイ! 元々可愛い顔してますけど、今日は特段綺麗ね?」
そうは言うけれども、真っ赤なドレスに身を包んだサクラさんこそ特段綺麗だと思うのだが?
「何よその不満気な顔は。言いたいことがあるなら言いなさいよ。」
「いえ、綺麗と言ったらサクラさんの方では、と思っただけですけど……」
「あら、そんなの当たり前じゃない。ワタクシはいつも綺麗ですもの。でもあなたも綺麗なんだから、それは自信を持ちなさい。」
フフン、と不敵に笑うサクラさんのその自信こそが『綺麗』に拍車をかけている。私も次期総指揮官としてそれを身につけなければいけないのだろう。
「ぜ、善処します。」
今はこの回答しか出せなかったが、サクラさんは『頑張りなさい!』と激励してくれた。
……
「皆さんお集まりいただきありがとうございます。」
パーティー開始の音頭として、ツユクサさんがステージに上り話し始めた。この堂々たる所作こそ総指揮官そのもの。そう私に示してくれているようで、シャンと気が引き締まる。
「……、……それではここで、皆さんに紹介したい人物がおります。さあ、こちらへ。」
挨拶も後半になってきただろう頃合いで合図がかかる。それに従ってステージに上ると、至る所から好奇の視線がグサリグサリと突き刺さった。
「私の娘であり、次期総指揮官となる者。白花 エンレイです。」
「ご紹介に与りました、白花 エンレイと申します。若輩者ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
丁寧に丁寧に、と意識しながら深々と頭を下げ、その間に己の地獄耳を発動させて周りの様子を窺ってみることにした。するとどうやら私の髪色に動揺しているらしいことが分かった。
まあ、ツユクサさんと王族を抜いたランクSの方々ですら知らないことだったらしいから、一般の隊員さんたちが知らなくても何らおかしくはない。
「この者は文献からも失われしヴァイス属性の魔法を操ることができます。」
ツユクサさんが言い放ったその一文だけで、周囲はざわついた。初耳だ、と。
「何故文献にもほとんど残されていないのかは定かではありませんが、この世界を創ったとされるアンファング以来のヴァイス属性がこの時代に生まれた。これには何か特別な意味があるのでしょう。皆さん、そんな今こそ、我がカナカ軍最大であり唯一である『ガイスト殲滅』という悲願が果たされるのかもしれません!」
ざわついていた空気が一気に盛り上がる。そりゃあそうだろう、カナカ軍にいるのは特にガイスト殲滅を切望する者ばかりなのだから。
「皆さん、これからは我が娘エンレイと共に前へ進むのです! その先にはきっと、平和な世界が待っているはずなのですから!」
ツユクサさんが高らかに言い切ったその言葉に感銘を受けたらしい隊員さんたちは雄叫びを上げ、各々これからの明るい未来を想像したのだった。
ああ、健康って幸せ……!
全く動けない時期を経たからこそ、そうしみじみ思う。
さて、そうなったらまずすることと言えば。
「あなたを正式に次期総指揮官、私の娘として公に発表するわ。」
そう、何者でもなかった私に初めて課せられる『役割』のご褒美が待っているのである。
白花家に戻ってきた私を迎えてくれたのは勿論ツユクサさんで。開口一番にそう伝えられ、私は舞い上がる気持ちでいっぱいだった。
「と言っても、今回の集団襲撃に辛勝した祝賀会という名目で集まってもらうけれども。その中で紹介するわ。」
──だから、今から準備するわよ。
そう言うや否やどこに控えていたのかキンレンカさんがパッと目の前に現れ、私をどこかに連れて行った。
そうしてあれよあれよのうちに身綺麗にされ、パーティードレスを着せられ、顔や髪も綺麗にセットされた。私はもうされるがまま。
全て人にやってもらっているというのに、何故こうもドッと疲れるのか、だなんて罰当たりなことを考えながら完成までジッと待つ。
「素敵でございます、エンレイ様!」
しばらく目を瞑って待っていると、キンレンカさんにそう言われた。スッと目を開けて目の前にある全身鏡に写っていたものと言えば。
白ベースで光に合わせて七色に輝く不思議な膝丈フレアワンピース、それに合うパンプス、編み込まれた髪、七色に光るサテン生地のリボン……
普段の粗雑さが完璧に隠れた素晴らしい出来の私がいた。キンレンカさんの腕に惚れ惚れする。
それにしても化粧やらでこんなに綺麗になるものなのか、と自分相手なのにホゥっと見惚れてしまう。何度も言うがキンレンカさんすごいや。
「早くツユクサ様にもお見せしましょう。」
そう促されるまま、キンレンカさんと玄関へと向かう。
…………
「あら、サイズもちょうどよかったみたいね。」
玄関前で待っていたツユクサさんも綺麗に着飾っていた。水色の髪に映えるネイビー色のワンピースは夜空のように所々キラキラと輝いている。
「はい。ピッタリです。」
「それなら良かったわ。そのドレスは白花家の当主しか着られない由緒正しいモノよ。」
「ひょっ」
そんな代々受け継がれた逸品だとは知らず、冷や汗が吹き出るわ着ているドレスがズッシリ重く感じるわでもうパーティーどころではなくなってしまった。
「まあ、そのドレスはあなたのモノなのだから、気にせず着ていなさい。」
それにこれから次期総指揮官になったらこんなのしょっちゅうあることよ、とカラカラと笑うツユクサさん。それは……もう少し慣れる時間をください、と言いたい。
「あ、それより……もう来たみたいよ。」
「え?」
何も聞かされていない間に何もかもが進んでいく。まだこのドレスに慣れてすらいないというのに、これから何が起こるのだろう。
気を張って構えていると、リンと呼び鈴が鳴る。
「ほら、出なさい。」
ツユクサさんに背中を押されるがまま玄関の扉を開ける。するとそこにいたのは、
「やあ、エンレイ。」
これまたキチっと着飾ったクロユリさんだった。少し長い前髪はオールバックに纏められ、今まで隠れ気味だったご尊顔がピカーっと眩く輝いていた。どうしよう、目が潰れそう……
「エンレイさん、私にエスコートさせてはいただけませんか?」
普段とは違う一人称と見た目でスッと手を差し出される。
異性に免疫もない私にとってこの状況はドキドキもので、全身が沸騰してしまうのも仕方なかろう。きっと顔は真っ赤だ。
「ひ、ひゃい……」
なんとか返事を、と情けない声でそれだけを音にする。駄目だ、さっきとはまた違った汗が出てしまう。
「ふはっ、そんな緊張しなさんな。俺は俺なんだ。いつも通りで良い。」
私の緊張を解そうとしてくれているのか、いつもの口調でポンと一つ頭を優しく撫でてくれた。
そのおかげで少しは緊張も解れ、フッと息を吐いてバクバクと五月蝿い心臓を平静に鎮めていく。
「よ、よろしくお願いいたします。」
意を決してクロユリさんの手を取るといつもより温かい手に包まれ、私はまた一つホッと息を吐くのだった。
…………
クロユリさんに手を引かれ、パーティー会場に辿り着いた。と言っても白花家の敷地内にある大講堂なのだが。
カナカ軍の功績を称えたり、今回のように祝賀会をする際などに使われると聞いている。
そこにはもう既にたくさんの人が集まっており、ワイワイ賑わっていた。
その中には勿論サクラさんの姿も見え、こちらに向かって手を振っている。それに控えめに手を振って返し、クロユリさんとともにその方に歩いていく。
「クロユリ様、ご機嫌麗しゅう。」
「ああ。」
クロユリさんに向かってまず深々と頭を下げて挨拶をするサクラさん。本当にクロユリさんは王家の方なのだと見せつけられる。
現実離れした光景に、傍観者としてこの場で空気になって眺めていた。しかしずっとそうはいかない。サクラさんはパッとこちらに目線を合わせて話を振ってきた。
「エンレイ! 元々可愛い顔してますけど、今日は特段綺麗ね?」
そうは言うけれども、真っ赤なドレスに身を包んだサクラさんこそ特段綺麗だと思うのだが?
「何よその不満気な顔は。言いたいことがあるなら言いなさいよ。」
「いえ、綺麗と言ったらサクラさんの方では、と思っただけですけど……」
「あら、そんなの当たり前じゃない。ワタクシはいつも綺麗ですもの。でもあなたも綺麗なんだから、それは自信を持ちなさい。」
フフン、と不敵に笑うサクラさんのその自信こそが『綺麗』に拍車をかけている。私も次期総指揮官としてそれを身につけなければいけないのだろう。
「ぜ、善処します。」
今はこの回答しか出せなかったが、サクラさんは『頑張りなさい!』と激励してくれた。
……
「皆さんお集まりいただきありがとうございます。」
パーティー開始の音頭として、ツユクサさんがステージに上り話し始めた。この堂々たる所作こそ総指揮官そのもの。そう私に示してくれているようで、シャンと気が引き締まる。
「……、……それではここで、皆さんに紹介したい人物がおります。さあ、こちらへ。」
挨拶も後半になってきただろう頃合いで合図がかかる。それに従ってステージに上ると、至る所から好奇の視線がグサリグサリと突き刺さった。
「私の娘であり、次期総指揮官となる者。白花 エンレイです。」
「ご紹介に与りました、白花 エンレイと申します。若輩者ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
丁寧に丁寧に、と意識しながら深々と頭を下げ、その間に己の地獄耳を発動させて周りの様子を窺ってみることにした。するとどうやら私の髪色に動揺しているらしいことが分かった。
まあ、ツユクサさんと王族を抜いたランクSの方々ですら知らないことだったらしいから、一般の隊員さんたちが知らなくても何らおかしくはない。
「この者は文献からも失われしヴァイス属性の魔法を操ることができます。」
ツユクサさんが言い放ったその一文だけで、周囲はざわついた。初耳だ、と。
「何故文献にもほとんど残されていないのかは定かではありませんが、この世界を創ったとされるアンファング以来のヴァイス属性がこの時代に生まれた。これには何か特別な意味があるのでしょう。皆さん、そんな今こそ、我がカナカ軍最大であり唯一である『ガイスト殲滅』という悲願が果たされるのかもしれません!」
ざわついていた空気が一気に盛り上がる。そりゃあそうだろう、カナカ軍にいるのは特にガイスト殲滅を切望する者ばかりなのだから。
「皆さん、これからは我が娘エンレイと共に前へ進むのです! その先にはきっと、平和な世界が待っているはずなのですから!」
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