91 / 206
魔法教師編
4-10
しおりを挟む
またまたそれから半年が過ぎ、ワシらは九歳になった。身長も随分伸び、あと一年で魔法学校に通う年齢になるのじゃが……
果たしてミネルは魔法学校に通って魔法面で新たに習うことはあるのじゃろうか。うーむ、そこら辺はさすがのワシでも分からんな。
何せミネルは今現時点、三回に一回程の確率でコントロール出来たレベル二の魔法を出力出来るようになったのじゃから。……まあ、三回に二回は失敗して水浸しになるがな。
しかしそれでも随分レベル二を扱えるようになってきたと言えよう。九十パーセントの確率で魔法は出力出来るのじゃからな。後はコントロールじゃ。
「生麦生米生卵、ぽん!」
ミネルの呪文で、掌サイズの水の玉がふわふわと浮かぶ。うむ、いい感じじゃ。
「じゃあミネル、今度は火を起こしてみろ。」
「はーい! 生麦生米生卵、ぽん!」
ブォワワッ!
「ぎゃー!!!」
ありゃ、今度は失敗したらしい。有り得ない程大きな火力のそれが出現したのじゃからな。
ワシのお手本はこれまた掌サイズを目指していたのじゃよ。それくらいまで精密にコントロール出来るようになれば、大きさを変えたりするのも楽になるというもの。だからここが辛抱の時じゃ。
「よーし、じゃあ今度は風を吹かせてみろ。」
「はーい! 生麦生米生卵、ぽん!」
ビュォオッ!!
「んぎゃっ!」
台風並みの風が一瞬吹く。ミネルの奇声にも慣れたもんよ。
………………
…………
……
「いや~、ミネルちゃんの魔法、日に日に成長しているのが僕にも分かるようになってきたよ。」
「えへへ、やったぁ……!」
魔法の鍛錬後恒例のお茶の時間。今日もワシの家の木から取れた果物ジュースじゃ。
そして今日はミネルが作ったという……しふぉんけーき、とか言う甘々ふわふわなお菓子も一緒じゃ。これがまた美味いのじゃよ。ミネルの料理上手は前世の頃かららしく、ワシの胃袋は既にミネルに掴まれている状態なのじゃ。うまうま。
ああ、そうそう。今日も今日とてアルタは見学していて、お茶の時間も一緒じゃ。アルタは魔力持ちではないのに、ミネルの魔法が成長していると分かる程この何年かずっと一緒にいる。
そういえば、いつだったかアルタがちゃんと休めているか気になって姉のグリンにどことなく聞いてみたのじゃが……
まさかの今までで一番ゆっくりしているとのこと。更に言えば休みを確実に取る為にギルドの業務を時間内に終わらせるようになったとのこと。
今までアルタは不真面目代表だったのに、最近は真面目に働いているからこちらも仕事が楽になった。だからアルタのことをこれからもよろしく、とまで言われてしまった程だ。まあ、アルタには内緒じゃが。
「レタアちゃん、魔力量は増えたかな?」
「どれどれ……おお、増えてる増えてる。」
「よっし!」
感知魔法を使ってミネルの魔力量を測ると、また増えていることが分かった。魔法の勉強を始めた当初に比べたら随分増えたものじゃ。ミネルの成長を感じてワシも嬉しくなるなぁ。堪え切れずにふふ、と笑うと、いつの間にか隣に来ていたアルタに頭を撫でられていた。
果たしてミネルは魔法学校に通って魔法面で新たに習うことはあるのじゃろうか。うーむ、そこら辺はさすがのワシでも分からんな。
何せミネルは今現時点、三回に一回程の確率でコントロール出来たレベル二の魔法を出力出来るようになったのじゃから。……まあ、三回に二回は失敗して水浸しになるがな。
しかしそれでも随分レベル二を扱えるようになってきたと言えよう。九十パーセントの確率で魔法は出力出来るのじゃからな。後はコントロールじゃ。
「生麦生米生卵、ぽん!」
ミネルの呪文で、掌サイズの水の玉がふわふわと浮かぶ。うむ、いい感じじゃ。
「じゃあミネル、今度は火を起こしてみろ。」
「はーい! 生麦生米生卵、ぽん!」
ブォワワッ!
「ぎゃー!!!」
ありゃ、今度は失敗したらしい。有り得ない程大きな火力のそれが出現したのじゃからな。
ワシのお手本はこれまた掌サイズを目指していたのじゃよ。それくらいまで精密にコントロール出来るようになれば、大きさを変えたりするのも楽になるというもの。だからここが辛抱の時じゃ。
「よーし、じゃあ今度は風を吹かせてみろ。」
「はーい! 生麦生米生卵、ぽん!」
ビュォオッ!!
「んぎゃっ!」
台風並みの風が一瞬吹く。ミネルの奇声にも慣れたもんよ。
………………
…………
……
「いや~、ミネルちゃんの魔法、日に日に成長しているのが僕にも分かるようになってきたよ。」
「えへへ、やったぁ……!」
魔法の鍛錬後恒例のお茶の時間。今日もワシの家の木から取れた果物ジュースじゃ。
そして今日はミネルが作ったという……しふぉんけーき、とか言う甘々ふわふわなお菓子も一緒じゃ。これがまた美味いのじゃよ。ミネルの料理上手は前世の頃かららしく、ワシの胃袋は既にミネルに掴まれている状態なのじゃ。うまうま。
ああ、そうそう。今日も今日とてアルタは見学していて、お茶の時間も一緒じゃ。アルタは魔力持ちではないのに、ミネルの魔法が成長していると分かる程この何年かずっと一緒にいる。
そういえば、いつだったかアルタがちゃんと休めているか気になって姉のグリンにどことなく聞いてみたのじゃが……
まさかの今までで一番ゆっくりしているとのこと。更に言えば休みを確実に取る為にギルドの業務を時間内に終わらせるようになったとのこと。
今までアルタは不真面目代表だったのに、最近は真面目に働いているからこちらも仕事が楽になった。だからアルタのことをこれからもよろしく、とまで言われてしまった程だ。まあ、アルタには内緒じゃが。
「レタアちゃん、魔力量は増えたかな?」
「どれどれ……おお、増えてる増えてる。」
「よっし!」
感知魔法を使ってミネルの魔力量を測ると、また増えていることが分かった。魔法の勉強を始めた当初に比べたら随分増えたものじゃ。ミネルの成長を感じてワシも嬉しくなるなぁ。堪え切れずにふふ、と笑うと、いつの間にか隣に来ていたアルタに頭を撫でられていた。
0
あなたにおすすめの小説
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる