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それからというものBとTは度々会うようになり、その度にBはだんだん自然な笑顔を見せるようになっていきました。
「ねえ、T。」
「何ですか?」
「あの時私に話しかけてくれてありがとうな。」
「またその話ですか。自殺しようとする人を目の前にして見殺しにするわけないでしょう。人として。」
Tの笑顔にBもつられて笑顔になります。
この頃には既にBはTに想いを寄せていました。
しかし皆に嫌われてきた自分から見ると、人気者であるTは雲の上のような存在。自分の想いは心にしまっておくしかないと決めつけて黙っていました。しかし……
「B、何か言いたいことがあるんじゃないですか? また思い詰めたような顔をしていますよ?」
黙っていたはずなのに、表情や仕草の違いにいち早く気付くT。会う時間が長くなれば長くなるほど、微々たる変化にも気がつくようになっていました。
気付いてくれたことに対する嬉しさと、この想いは伝わってはいけないといった焦り、でもやっぱり伝えてしまいたいという欲。それらが混ざり合ってBの腹の中でぐるぐると燻ります。
「なんで……」
気付いてしまうんだ──
声にならない言葉は、Bの口の中で消えていきました。
この想いは伝えてはいけない。だって私は嫌われ者なのだから。人気者のTと私は釣り合わない。だから、だから、だから……
Bは一人思考の海に落ちていきます。
「……私といるの、楽しくないですか?」
「ち、違っ! ……違うんだよ。私自身の問題だからTは悪くない。」
「そうですか? しかしとても辛そうです。私にも話せないことなんですか?」
TはBの頬に手を当て、目の下に優しく触れる。その触れ方に、手の暖かさに、Bは一層恋心を募らせる。
「だっては、話したら……Tと今までのようにいられなくなる……」
人を好きになるのも初めてで、どうすればいいかも分からない。ただ、伝えたらその後、今までのような触れ合いもなくなる。それは嫌だ。そうBは強く思います。
TがBを好きになる、そんな可能性などありはしないと決めつけていたが故の思い込みでした。
「っ……B、その表情と言葉……期待してもいいんですか?」
「え……?」
その時のTの顔は……今まで見たことのない程に真剣な表情を浮かべていました。
「B、あなたが好きです。あなたと一緒にいるこの時間が愛おしくて仕方ないんです。だからもっと私と一緒にいてください。」
「っ……!」
まさかTも同じ気持ちだったとは思わず。Bは驚きすぎてフリーズしてしまいました。
「駄目、ですか?」
しかしBの何の反応もないところを見てしゅん、とTは眉を下げる。
勝機が見えたからこそ伝えたTは、やはり自分の気のせいかと気落ちするのでした。
「そ、そそそそんなことない! 私もTが好きだ!」
駄目なんかじゃない! それだけははっきりと伝えたかったらしい。どこかに飛んでいった思考力を戻し、焦ったようにBは言葉を紡ぐ。
そしてBのその言葉に、Tは満面の笑みを浮かべるのでした。
「ねえ、T。」
「何ですか?」
「あの時私に話しかけてくれてありがとうな。」
「またその話ですか。自殺しようとする人を目の前にして見殺しにするわけないでしょう。人として。」
Tの笑顔にBもつられて笑顔になります。
この頃には既にBはTに想いを寄せていました。
しかし皆に嫌われてきた自分から見ると、人気者であるTは雲の上のような存在。自分の想いは心にしまっておくしかないと決めつけて黙っていました。しかし……
「B、何か言いたいことがあるんじゃないですか? また思い詰めたような顔をしていますよ?」
黙っていたはずなのに、表情や仕草の違いにいち早く気付くT。会う時間が長くなれば長くなるほど、微々たる変化にも気がつくようになっていました。
気付いてくれたことに対する嬉しさと、この想いは伝わってはいけないといった焦り、でもやっぱり伝えてしまいたいという欲。それらが混ざり合ってBの腹の中でぐるぐると燻ります。
「なんで……」
気付いてしまうんだ──
声にならない言葉は、Bの口の中で消えていきました。
この想いは伝えてはいけない。だって私は嫌われ者なのだから。人気者のTと私は釣り合わない。だから、だから、だから……
Bは一人思考の海に落ちていきます。
「……私といるの、楽しくないですか?」
「ち、違っ! ……違うんだよ。私自身の問題だからTは悪くない。」
「そうですか? しかしとても辛そうです。私にも話せないことなんですか?」
TはBの頬に手を当て、目の下に優しく触れる。その触れ方に、手の暖かさに、Bは一層恋心を募らせる。
「だっては、話したら……Tと今までのようにいられなくなる……」
人を好きになるのも初めてで、どうすればいいかも分からない。ただ、伝えたらその後、今までのような触れ合いもなくなる。それは嫌だ。そうBは強く思います。
TがBを好きになる、そんな可能性などありはしないと決めつけていたが故の思い込みでした。
「っ……B、その表情と言葉……期待してもいいんですか?」
「え……?」
その時のTの顔は……今まで見たことのない程に真剣な表情を浮かべていました。
「B、あなたが好きです。あなたと一緒にいるこの時間が愛おしくて仕方ないんです。だからもっと私と一緒にいてください。」
「っ……!」
まさかTも同じ気持ちだったとは思わず。Bは驚きすぎてフリーズしてしまいました。
「駄目、ですか?」
しかしBの何の反応もないところを見てしゅん、とTは眉を下げる。
勝機が見えたからこそ伝えたTは、やはり自分の気のせいかと気落ちするのでした。
「そ、そそそそんなことない! 私もTが好きだ!」
駄目なんかじゃない! それだけははっきりと伝えたかったらしい。どこかに飛んでいった思考力を戻し、焦ったようにBは言葉を紡ぐ。
そしてBのその言葉に、Tは満面の笑みを浮かべるのでした。
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