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独白
ニ (2)
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「わあ! 綺麗だな!」
人が寄り付かない静かな森に二人でやって来ました。まあ、森と言っても樹海ですけど。
雪も積もっているので、二人の後ろには足跡が付いていく。
「これはまさに雪の花……ですね。」
枝に付いた雪がまるで花のようでした。Bの言う通りこれは綺麗ですね。
あまりの綺麗さにほぅと溜息が出てしまいます。
……ああ、思わず本来の目的を忘れそうになってしまいました。忘れてもいいような気もしますが、しかし……
今、Bと共にいたいという感情と、殺してしまいたいという欲望が私の中でせめぎ合っていて苦しいのです。
「テラー、どうした? 寒い?」
私の頭の中での出来事を知らないBは、いつもと雰囲気が違う私の腕をさすってくれる。やはりBは優しい。
「B……」
「苦しそうだよ? 風邪引いた?」
「違います……」
今から殺されるなどつゆほども考えていないのでしょう。当たり前ですけど。
ああ、どうしましょう。どちらに転んでも私は辛くなるのでしょう。
「テラー、テラー、どうした?」
Bは私の頬に両手を当てました。その手はほんのりと温かく、生きているのだと私に伝えてくれます。
「B、すみません。私、もう……自分を抑えられません。」
「え……?」
「だから……死んで欲しい。」
懐からナイフを取り出し、Bに見せる。
「ひっ!?」
「私は、狂ってるんです。それは分かっているんです。でも……」
私の目から一粒、涙が零れた。
「どうしようもないんです。殺人衝動は抑えられないんです。」
「待っ、ちょっ、」
「さようなら、私の愛しい人。」
赤い飛沫が辺り一面に広がる。雪を濡らすそれは、とてもとても綺麗でした。
もう動かない愛しい人を見ると、もう会えない寂しさよりも満ち足りた気分になったのでした。
人が寄り付かない静かな森に二人でやって来ました。まあ、森と言っても樹海ですけど。
雪も積もっているので、二人の後ろには足跡が付いていく。
「これはまさに雪の花……ですね。」
枝に付いた雪がまるで花のようでした。Bの言う通りこれは綺麗ですね。
あまりの綺麗さにほぅと溜息が出てしまいます。
……ああ、思わず本来の目的を忘れそうになってしまいました。忘れてもいいような気もしますが、しかし……
今、Bと共にいたいという感情と、殺してしまいたいという欲望が私の中でせめぎ合っていて苦しいのです。
「テラー、どうした? 寒い?」
私の頭の中での出来事を知らないBは、いつもと雰囲気が違う私の腕をさすってくれる。やはりBは優しい。
「B……」
「苦しそうだよ? 風邪引いた?」
「違います……」
今から殺されるなどつゆほども考えていないのでしょう。当たり前ですけど。
ああ、どうしましょう。どちらに転んでも私は辛くなるのでしょう。
「テラー、テラー、どうした?」
Bは私の頬に両手を当てました。その手はほんのりと温かく、生きているのだと私に伝えてくれます。
「B、すみません。私、もう……自分を抑えられません。」
「え……?」
「だから……死んで欲しい。」
懐からナイフを取り出し、Bに見せる。
「ひっ!?」
「私は、狂ってるんです。それは分かっているんです。でも……」
私の目から一粒、涙が零れた。
「どうしようもないんです。殺人衝動は抑えられないんです。」
「待っ、ちょっ、」
「さようなら、私の愛しい人。」
赤い飛沫が辺り一面に広がる。雪を濡らすそれは、とてもとても綺麗でした。
もう動かない愛しい人を見ると、もう会えない寂しさよりも満ち足りた気分になったのでした。
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