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キスに溺れる
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sideリラ
「何真っ赤な顔してんだ?」
やっぱり顔の赤さは戻らなかった。
「え?そんなことないです!」
声も裏返るし最悪。
「馬子にも衣装、だな。」
ルシアス様はかなり失礼なことをさらっと言った。
「何でもいいです!それより、コレお願いします!」
私はルシアス様に背中を見せた。
まだ顔が熱い。
だって、ライアスがいきなり私にあんな事するから。
「お前、これ俺以外に頼んでないだろうな?」
心臓が跳ねたのが自分でもわかる。
きっと、ルシアス様には丸聞こえだ。
心臓で返事をしているようなものよ。
「へぇ………なるほどな?」
何でそんなに不機嫌な声を?
ルシアス様に背を向けているから表情がわからない。
私が心臓を激しく鳴らせていたら、ルシアス様が私の耳元に唇を寄せた。
「危機感がなさすぎるだろ。」
耳元で囁かれた声は、ライアスよりも低くて私をもっと赤くする。
「ライアスに押し倒されたらどうする?こんなドレス脱がすのに3秒もかからない。」
ルシアス様は私のドレスのチャックをゆっくりと上に上げた。
焦らすように、かなりゆっくりと。
「そ、そんな事ありえません/////」
さっと閉めてくれたらいいのに!!
「本当にありえないか?男と女である限りありえないなんてことは言い切れない。」
ルシアス様はそういうと、後ろから私の顎を掴んだ。
この兄弟は本当によく似てる。
顔も、私の捕まえ方も。
「俺らが1番知ってるはずだろ?」
ルシアス様は意地悪な笑みを浮かべた。
「っ//////」
絶対に私をからかって遊んでいる。
悔しい、私ばっかり翻弄されてるなんて。
私だってルシアス様に余裕を持って接したい。
こんなタジタジじゃ無くて、格好いい女の人になりたいよ。
ここで黙ってはダメ。
ルシアス様に反撃しないと。
そうじゃないと、私はいつまで経っても犬っころだし子供だ。
「そうですね……ルシアス様がたくさん教えてくれましたからね?」
目元を緩ませ、誘惑するような声を出した。
声が震えないようにするので精一杯。
私は綺麗に笑えているだろうか。
「そんな顔は教えた覚えがねぇぞ、犬っころ。……生意気だな?」
ルシアス様が私のドレスのチャックを全て上げ切った。
その瞬間、私はルシアス様の腕の中で回転させられて、向き合う形になる。
「このくだらねぇ舞踏会が終わったらまた躾なおしてやるよ。お前は少し知った方がいい。」
ルシアス様はそう言って私の腰をギュッと抱き寄せた。
「な…何を…/////」
ルシアス様は私に顔を近づけてきた。
「雄を誘惑した代償」
その顔の良さと来たら言葉じゃ言い表せない。
「ンンッ/////」
1日に2人の男の人にキスされるなんて。
ライアスにキスされた時は恥ずかしくてどうにかなるかと思ったけど…
「んんっ…ぁ…はっ…////」
ルシアス様のキスは全然違う。
恥ずかしいとかそんな可愛いものじゃない。
全てを奪い取られる感覚だった。
心も吐息も全てをめちゃくちゃにされる。
ルシアス様は満足したのか私にキスをするのをやめた。
その綺麗な顔にはやっぱり意地悪な笑みを浮かべてる。
「いい顔だな?リラ。」
ルシアス様に支配されたい。
あなたの好きな人になりたい。
ルシアス様は酷い人だ。
ただの犬に、こんなキスは狡い。
「ルシアス様……っ…したい……したいです…////」
私は頭がどうかしてる。
何を強請っているの?
本当に馬鹿だ。
私を包んでくれているこの人が私のものになるなんて絶対にないのに。
「今日を無事に越せたらな。それまでお預けだ、リラ。」
それなのに私はどうしてこんなにも、ルシアス様に溺れてしまうんだろう。
自分が本当に怖い。
「何真っ赤な顔してんだ?」
やっぱり顔の赤さは戻らなかった。
「え?そんなことないです!」
声も裏返るし最悪。
「馬子にも衣装、だな。」
ルシアス様はかなり失礼なことをさらっと言った。
「何でもいいです!それより、コレお願いします!」
私はルシアス様に背中を見せた。
まだ顔が熱い。
だって、ライアスがいきなり私にあんな事するから。
「お前、これ俺以外に頼んでないだろうな?」
心臓が跳ねたのが自分でもわかる。
きっと、ルシアス様には丸聞こえだ。
心臓で返事をしているようなものよ。
「へぇ………なるほどな?」
何でそんなに不機嫌な声を?
ルシアス様に背を向けているから表情がわからない。
私が心臓を激しく鳴らせていたら、ルシアス様が私の耳元に唇を寄せた。
「危機感がなさすぎるだろ。」
耳元で囁かれた声は、ライアスよりも低くて私をもっと赤くする。
「ライアスに押し倒されたらどうする?こんなドレス脱がすのに3秒もかからない。」
ルシアス様は私のドレスのチャックをゆっくりと上に上げた。
焦らすように、かなりゆっくりと。
「そ、そんな事ありえません/////」
さっと閉めてくれたらいいのに!!
「本当にありえないか?男と女である限りありえないなんてことは言い切れない。」
ルシアス様はそういうと、後ろから私の顎を掴んだ。
この兄弟は本当によく似てる。
顔も、私の捕まえ方も。
「俺らが1番知ってるはずだろ?」
ルシアス様は意地悪な笑みを浮かべた。
「っ//////」
絶対に私をからかって遊んでいる。
悔しい、私ばっかり翻弄されてるなんて。
私だってルシアス様に余裕を持って接したい。
こんなタジタジじゃ無くて、格好いい女の人になりたいよ。
ここで黙ってはダメ。
ルシアス様に反撃しないと。
そうじゃないと、私はいつまで経っても犬っころだし子供だ。
「そうですね……ルシアス様がたくさん教えてくれましたからね?」
目元を緩ませ、誘惑するような声を出した。
声が震えないようにするので精一杯。
私は綺麗に笑えているだろうか。
「そんな顔は教えた覚えがねぇぞ、犬っころ。……生意気だな?」
ルシアス様が私のドレスのチャックを全て上げ切った。
その瞬間、私はルシアス様の腕の中で回転させられて、向き合う形になる。
「このくだらねぇ舞踏会が終わったらまた躾なおしてやるよ。お前は少し知った方がいい。」
ルシアス様はそう言って私の腰をギュッと抱き寄せた。
「な…何を…/////」
ルシアス様は私に顔を近づけてきた。
「雄を誘惑した代償」
その顔の良さと来たら言葉じゃ言い表せない。
「ンンッ/////」
1日に2人の男の人にキスされるなんて。
ライアスにキスされた時は恥ずかしくてどうにかなるかと思ったけど…
「んんっ…ぁ…はっ…////」
ルシアス様のキスは全然違う。
恥ずかしいとかそんな可愛いものじゃない。
全てを奪い取られる感覚だった。
心も吐息も全てをめちゃくちゃにされる。
ルシアス様は満足したのか私にキスをするのをやめた。
その綺麗な顔にはやっぱり意地悪な笑みを浮かべてる。
「いい顔だな?リラ。」
ルシアス様に支配されたい。
あなたの好きな人になりたい。
ルシアス様は酷い人だ。
ただの犬に、こんなキスは狡い。
「ルシアス様……っ…したい……したいです…////」
私は頭がどうかしてる。
何を強請っているの?
本当に馬鹿だ。
私を包んでくれているこの人が私のものになるなんて絶対にないのに。
「今日を無事に越せたらな。それまでお預けだ、リラ。」
それなのに私はどうしてこんなにも、ルシアス様に溺れてしまうんだろう。
自分が本当に怖い。
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