トップ冒険者の付与師、「もう不要」と言われ解雇。トップ2のパーティーに入り現実を知った。

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9話

ーーそれからというもの、モンスターが襲ってきても前衛の【大剣使いのクイナ】、【双剣使いのアル】、【双剣使いのルア】の活躍で、あっという間に蹴散らし、先へ先へと進んでいった。


「もうボスの所までたどり着いたのですね」


そして気付くと、40階層の最深部である、階層ボスのいる部屋の前まで着いていた。


その部屋は大きな扉で遮られており、中に階層ボスがいる。


一度突破している階層とはいえ、こんなにも早く最深部までたどり着けるとは思ってもみなかった。


それもこれも前衛職の3人のおかげだろう。


「このままボスにも挑みましょうか?」


「私もそれでいいですよ」


「うんうん」


その上、階層ボスのいるフロアを前に、クイナ達は全く疲れを見せておらず、そう話していた。


攻略の道中だけでそれなりの数、モンスターを倒しているのにすごい忍耐力だと思う。


「私もまだまだ魔力量に余裕があるので大丈夫です。
こんなにも余裕があるのは、やはりライドさんのおかげだと思いますね」


回復職ヒーラーのエレナ】がそう話すように、冒険者パーティー【パレード】は本来なら防御面に弱いこともあって、数多く回復を強いられることがある。


そのため、エレナには負担をかけることが多くあり、魔力が枯渇しやすい。


階層を攻略する道中だけでも、魔力回復の休憩が必要となっていた。


しかし今回は、パーティー内の被弾が極端に抑えられていて、回復の頻度が少ない。


その上、魔力量が増加している感覚と『回復ヒール』の効果が上がっている感じがしていた。


そのためか、道中の休憩はもちろん、そのまま階層ボスに挑むまでの余裕がある。


「皆さんが問題ないのでしたら、このままボスに挑みましょう」


【パレード】メンバーが皆、「大丈夫」ということであり、僕自身も問題ないのでそう伝えた。


ボス戦となれば、攻略の道中では使うことがなかった【付与師ふよし】のもう一つの力、『ステータス低下デバフ』の出番である。


「皆さんが賛成みたいなので向かいます!
準備よろしいですね」


パーティーリーダーのクイナがそう声をかけると先陣を切り、階層ボスへ続く扉をゆっくりと開いた。


ーー階層ボスのフロアは最初真っ暗で何も見えない空間。


しかし、パーティーメンバーが全員フロアに入り、扉が閉まると自然に明かりが灯り始める。


階層ボスはフロアの中心に存在している。


40階層のボスは、【ミノタウロス】という牛の頭を持ち、体は人型で巨大な体格をしたモンスターだ。


武器として、巨大な両刃の斧を両手で持っている。


「行きましょう!」


僕達は早速、壁沿いに追い込まれないように【ミノタウロス】に向かって駆け出した。


モォォォォォッ


すると、【ミノタウロス】が僕達の襲撃を迎え撃つように雄叫びを上げる。


その直後、突然【ミノタウロス】が高くジャンプしたかと思うと、接近する僕達に向かって、巨大な斧を振り下ろしながら落下してきた。

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