トップ冒険者の付与師、「もう不要」と言われ解雇。トップ2のパーティーに入り現実を知った。

文字の大きさ
14 / 80

14話

「そうです。
これまでの攻略情報や新しい情報は全てギルドに伝えていました。
そのことで、ミリアさんとも仲良くさせてもらっています」


僕は以前のパーティー【竜の爪ドラゴン・ネール】に所属していた時から、ギルドに情報提供をしていたことを【パレード】メンバーに話した。


ギルドが持っている情報は、伝えていたものであると・・・。


僕が所属していた【竜の爪ドラゴン・ネール】は最前線で攻略を進める冒険者だけに、いち早く情報が手に入る。


しかし、メンバーは誰もその情報を他の冒険者達に提供するといったことは考えておらず、ただ先へ進むだけだった。


そこで僕が、個人的にギルドに情報提供を行なうことにしたのだ。


メンバーにも話したが、もう攻略済みの場所には興味がないようで、提供に反対されることなく僕1人で自由にやっていた。


「本当ですか!?
ギルドの情報は正確で、まだ誰も知らないような最新情報もありました。
だから、トップ冒険者パーティーの情報だと思っていましたが、それがライドさんだったとは・・・」


クイナ達冒険者は、ギルドへの情報提供者がトップ冒険者のものだと気づいていたようだ。


しかし、実際は僕が個人的に行なっていたとは知らなかったらしい。


「情報は伝えていましたが、他にも提供者がいたかもしれませんから、一概に僕だけとは限りませんね」


「私達のパーティーは、ギルドの情報を元に攻略を進めていましたから、情報を提供していたライドさんがいるのでしたら、心強いですよ」


それは、これから【パレード】が最下層への攻略に復帰する上で、確実に「問題ない」ということになった。


「では、次からは本格的に攻略スタートですね」


パーティーメンバーに僕の信用度が深まったことで、意思が固まった。


ーー僕は話を終えて個室を出る。


僕を除くクイナ達、元【パレード】メンバーで話があるようだ。


ギルド内を見渡すと、早速ミリアに伝えた情報が提示されたようで、ギルド職員が駆け回っていた。


「よぉ、ライドじゃないか!」


そんな時、それなりに集まっている冒険者の中に、よく知った顔があった。


僕を解雇にした元パーティー【竜の爪ドラゴン・ネール】だ。


声をかけてきたのは、そのパーティーリーダー【大剣使いのロイ】。


「・・・」


僕は「会いたくない奴に会ってしまった」という気持ちになる。


まだ解雇された理由に納得できておらず、正直会いたくなかった。


「こんなところにいるってことは、使お前でも入れてくれるパーティーがあったのか?」


なぜかロイの言い方にはトゲがあり、僕を見下している様子。


僕が少し視線を逸らすとロイの後方に【竜の爪ドラゴン・ネール】メンバーが集まっているのが見えた。


ロイをはじめとした、【大槌ハンマー使いのラット】、【双剣使いのカイ】、【回復職ヒーラーのエマ】、そして僕の知らない人物が1人・・・。


早速、僕の代わりのメンバーを見つけているようだ。

感想 20

あなたにおすすめの小説

「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった

歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。 だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」 追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。 一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。 誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。 「その言葉は、もう翻訳できません」

妹が聖女の再来と呼ばれているようです

田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。 「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」  どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。 それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。 戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。 更新は不定期です。

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります

しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。 納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。 ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。 そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。 竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした

阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

【完結】魅了の魔法にかけられて全てを失った俺は、最強の魔法剣士になり時を巻き戻す

金峯蓮華
ファンタジー
戦に負け、国が滅び、俺ひとりだけ生き残った。愛する女を失い、俺は死に場所を求め、傭兵となり各地を漂っていた。そんな時、ある男に声をかけられた。 「よぉ、にいちゃん。お前、魅了魔法がかかってるぜ。それも強烈に強いヤツだ。解いてやろうか?」 魅了魔法? なんだそれは? その男との出会いが俺の人生を変えた。俺は時間をもどし、未来を変える。 R15は死のシーンがあるための保険です。 独自の異世界の物語です。