トップ冒険者の付与師、「もう不要」と言われ解雇。トップ2のパーティーに入り現実を知った。

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27話

「ーー次、モンスターがきます!」


攻略が始まってすぐ、ミリアはトップ2冒険者パーティー【パレード】の恐るべき成長を知った。


52階層という深い階層で、現れるモンスターは強力。


それにも関わらず、【パレード】メンバーは簡単そうに次々と倒していくのだ。


驚きなのが、前までは女性だけのパーティーということで、攻守ともに男性メンバーに劣っていたはずだった。


しかし今は、パーティーリーダーであり、唯一の盾役【大剣使いのクイナ】の防御は、男性と互角、むしろそれ以上の守りをしている。


モンスターの攻撃を軽く防ぎ、簡単に弾き返す。


「やぁーっ!」


「やっ!」


そして、このパーティーの攻撃役【双剣使いのアル】、【双剣使いのルア】は俊敏な動きでモンスターを翻弄ほんろうし、またたく間に攻撃を与えていく。


以前までは一撃一撃が弱い印象で、何度も攻撃を繰り返すことでようやく倒すことができていた。


しかし今は、一撃一撃の攻撃が普通の冒険者と変わらない力、むしろそれ以上になっている。


それに加えて、早い速度で攻撃するため、あっという間にモンスターを倒していくのだ。


「念のため、『回復ヒール』を使っておきますね」


今の【パレード】は攻守ともに優秀なパーティーのため、【回復職ヒーラーのエレナ】の役目もかなり抑えられていて、スムーズに攻略できている状態だ。


「ありえない・・・」


だがミリアは、元々【パレード】はここまで優れたパーティーではなかったのを知っている。


欠点を克服するために努力して努力して、最後たどりついたのがだった。


クイナ達だけでは、なんとかトップ2冒険者パーティーまでは慣れたものの、その先はなかったと思う。


それはミリアだからこそ、知っていること・・・。


それゆえに、こんなありえないようなこの状況を作っているのは、1人しか考えられない。


「クイナさん達、すごいですよね」


「ライドさん。
何をしたのですか?」


「え?
何もしてませんが・・・」


付与師ふよしのライド】は、クイナ達が元々強くて、それをだけだと思っている。


だけど、クイナ達の力を大幅に強くしているのは、攻略前にライドが行なった『付与ふよ』の効果で間違いない。


ミリアが元々の【パレード】を知っているからこそ、わかったことである。


(【付与師】という職業を見直す必要があるかもしれませんね・・・)


ライドは何が何だかわからない様子だけど、ミリアはこの監視を通して新たな冒険者の可能性を見つけたのだった。

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