28 / 80
28話
「ーー次は、ボスですね」
【付与師のライド】が加わった新しいトップ2冒険者パーティー【パレード】は、その後も全く苦戦する様子もなく、あっという間にボスのいるフロア前にたどり着いていた。
その期間は、監視役のミリアは何もすることなく、ただ見守るだけになっていた。
52階層でも、【大剣使いのクイナ】、【双剣使いのアル】、【双剣使いのルア】は圧倒的な強さが健在だったためだ。
「では、行きますね!」
「え?もう行くの?」
ボスを前にしてもクイナ達は一切の休憩も必要とせず、突き進んでいこうとする。
ミリアは、さすがに連戦続きであるクイナ達に疲労はないのかと心配になった。
「はい、私は大丈夫です」
「私達も平気だよ」
「うん」
だけど、クイナ達には一切疲れている様子がなかった。
攻略速度が異常に早いのは、この休憩を必要としないことにもある。
【パレード】の攻略には、一切のロスタイムが存在しないから早いのだ。
「わかったわ、行きましょうか」
クイナ達が平気というなら、ミリアに止める理由はなくなる。
ミリア自身、何もしていないから休む必要がないから・・・。
「では、改めて向かいましょう」
反対意見がなくなったところで、早速ボスのフロアへと【パレード】メンバーとミリアは入っていった。
ーー52階層のボスは、巨大なサソリ型のモンスター【キング・スコーピオン】。
硬い甲殻に守られた体には攻撃が通りにくく、素早さもある。
両手にある巨大なハサミと猛毒のある尻尾のトゲには注意が必要だ。
ガキンッッッッッ
早速クイナが【キング・スコーピオン】の巨大なハサミによる攻撃を防ぐ。
かなり重そうな攻撃だが、しっかりと防ぎ切っている。
ガキンッッッッッ
「くっ・・・」
攻撃は防げているものの、巨大なハサミが両手にあるために連続して攻撃を行なってくるのだ。
「クイナさん、動きは止められませんか?」
「無理かもしれません・・・」
クイナ達【パレード】による今回の攻略法は、いつも通り防御からの『付与』による反撃だった。
しかし今回は、攻撃を防ぐことができても、【キング・スコーピオン】の動きを封じることができず『付与』が行なえないのだ。
盾役がクイナ1人では手が足りず、止めるには厳しい。
「仕方ありません。
私も盾役に加わりましょう」
「ミリアさん?」
そこで、これまですっと見守るだけだったミリアがそう提案する。
こう見えてミリアも【片手剣使い】という前衛職であり、盾役を行なうこともできる。
「さすがに監視役とはいえ、このまま何もしないのは冒険者の名折れですからね」
「いいのですか?」
ライドが頼ることに対して気にしているようだが、ミリア的にはただ何もしないまま終わるのが嫌だっただけなのだ。
【付与師のライド】が加わった新しいトップ2冒険者パーティー【パレード】は、その後も全く苦戦する様子もなく、あっという間にボスのいるフロア前にたどり着いていた。
その期間は、監視役のミリアは何もすることなく、ただ見守るだけになっていた。
52階層でも、【大剣使いのクイナ】、【双剣使いのアル】、【双剣使いのルア】は圧倒的な強さが健在だったためだ。
「では、行きますね!」
「え?もう行くの?」
ボスを前にしてもクイナ達は一切の休憩も必要とせず、突き進んでいこうとする。
ミリアは、さすがに連戦続きであるクイナ達に疲労はないのかと心配になった。
「はい、私は大丈夫です」
「私達も平気だよ」
「うん」
だけど、クイナ達には一切疲れている様子がなかった。
攻略速度が異常に早いのは、この休憩を必要としないことにもある。
【パレード】の攻略には、一切のロスタイムが存在しないから早いのだ。
「わかったわ、行きましょうか」
クイナ達が平気というなら、ミリアに止める理由はなくなる。
ミリア自身、何もしていないから休む必要がないから・・・。
「では、改めて向かいましょう」
反対意見がなくなったところで、早速ボスのフロアへと【パレード】メンバーとミリアは入っていった。
ーー52階層のボスは、巨大なサソリ型のモンスター【キング・スコーピオン】。
硬い甲殻に守られた体には攻撃が通りにくく、素早さもある。
両手にある巨大なハサミと猛毒のある尻尾のトゲには注意が必要だ。
ガキンッッッッッ
早速クイナが【キング・スコーピオン】の巨大なハサミによる攻撃を防ぐ。
かなり重そうな攻撃だが、しっかりと防ぎ切っている。
ガキンッッッッッ
「くっ・・・」
攻撃は防げているものの、巨大なハサミが両手にあるために連続して攻撃を行なってくるのだ。
「クイナさん、動きは止められませんか?」
「無理かもしれません・・・」
クイナ達【パレード】による今回の攻略法は、いつも通り防御からの『付与』による反撃だった。
しかし今回は、攻撃を防ぐことができても、【キング・スコーピオン】の動きを封じることができず『付与』が行なえないのだ。
盾役がクイナ1人では手が足りず、止めるには厳しい。
「仕方ありません。
私も盾役に加わりましょう」
「ミリアさん?」
そこで、これまですっと見守るだけだったミリアがそう提案する。
こう見えてミリアも【片手剣使い】という前衛職であり、盾役を行なうこともできる。
「さすがに監視役とはいえ、このまま何もしないのは冒険者の名折れですからね」
「いいのですか?」
ライドが頼ることに対して気にしているようだが、ミリア的にはただ何もしないまま終わるのが嫌だっただけなのだ。
あなたにおすすめの小説
「通訳など辞書で足りる」と追放された令嬢——三国会談で、婚約者は一言も話せなくなった
歩人
ファンタジー
宮廷通訳官エレノーラは五つの言語を操り、婚約者クラウスの外交を陰で支えてきた。
だがクラウスは言った。「通訳など辞書で足りる。お前は要らない」
追放されたエレノーラは隣国で新たな道を歩み始める。
一方、クラウスは三国会談の場で辞書片手に立ち往生。
誤訳が外交問題に発展し、窮地に陥ったその場に、隣国の通訳官として現れたのは——。
「その言葉は、もう翻訳できません」
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。
【完結】魅了の魔法にかけられて全てを失った俺は、最強の魔法剣士になり時を巻き戻す
金峯蓮華
ファンタジー
戦に負け、国が滅び、俺ひとりだけ生き残った。愛する女を失い、俺は死に場所を求め、傭兵となり各地を漂っていた。そんな時、ある男に声をかけられた。
「よぉ、にいちゃん。お前、魅了魔法がかかってるぜ。それも強烈に強いヤツだ。解いてやろうか?」
魅了魔法? なんだそれは?
その男との出会いが俺の人生を変えた。俺は時間をもどし、未来を変える。
R15は死のシーンがあるための保険です。
独自の異世界の物語です。
幼子家精霊ノアの献身〜転生者と過ごした記憶を頼りに、家スキルで快適生活を送りたい〜
犬社護
ファンタジー
むか〜しむかし、とある山頂付近に、冤罪により断罪で断種された元王子様と、同じく断罪で国外追放された元公爵令嬢が住んでいました。2人は異世界[日本]の記憶を持っていながらも、味方からの裏切りに遭ったことで人間不信となってしまい、およそ50年間自給自足生活を続けてきましたが、ある日元王子様は寿命を迎えることとなりました。彼を深く愛していた元公爵令嬢は《自分も彼と共に天へ》と真摯に祈ったことで、神様はその願いを叶えるため、2人の住んでいた家に命を吹き込み、家精霊ノアとして誕生させました。ノアは、2人の願いを叶え丁重に葬りましたが、同時に孤独となってしまいます。家精霊の性質上、1人で生き抜くことは厳しい。そこで、ノアは下山することを決意します。
これは転生者たちと過ごした記憶と知識を糧に、家スキルを巧みに操りながら人々に善行を施し、仲間たちと共に世界に大きな変革をもたす精霊の物語。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
阿里
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位