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73話
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「ライドさんはダンジョン攻略をする度にメンバーを強化し、モンスターの力、動きをここまで弱体化してくれます。
なのに、それでも敗北を繰り返したのはメンバーに問題があるということです」
【大剣使いのクイナ】は僕の力で動けなくなっている【竜の爪】メンバーにそう話した。
「じゃあ、ライドの力が弱いのではなく、俺達の実力が見合ってないと言いたいのか!?」
「そういうことです」
僕が【竜の爪】にいた時、60階層を突破できなかった。
それは僕がメンバーを強化して、更にボスを弱体化させてもメンバーの実力が倒すための実力に届かなかったということ。
解雇される前にライドが口走った「君達が力不足だからだろ」という言葉はその通りだったのだ。
「ふざけるな!
俺達はトップ冒険者パーティーだ。
弱いわけがない」
ロイ達はこれまでずっとトップをキープしていた冒険者だから実力的にも強いのだと信じてやまない。
それに関しても僕の力があったからだと認めることはなかった。
「あなた達の本来の実力がどんなものかこれから見せてあげますよ。
ライドさん、彼らの『ステータス低下』を解除してください」
「わかりました」
クイナには何か考えがあるようで、僕に【竜の爪】メンバーに使っている力を解くように伝えてきた。
僕は言われた通りに解く。
「くそっ、何だったんだ・・・」
すると体の力が戻ったロイ達は立ち上がり、また臨戦態勢に入った。
正直試合の流れだけ考えれば、『ステータス低下』で動けなくなった時点で【竜の爪】は僕達に敗北しているも同然だった。
しかし今は、試合の流れよりもロイ達の間違いを正したい気持ちを優先していて、周りから見れば意味の分からない行動をしているように思えるだろう。
ただ、審査員を行なっている【受付嬢のミリア】も何も言わないから事情を知る人は認めてくれているようだ。
「ライドさん、私達の『ステータス上昇』も解除してください」
するとクイナから更にパーティーメンバーを強化している力も解くように伝えられた。
「いいんですか?」
「問題ありません」
クイナに言われた通り力を解くも、これまでパーティーの欠点を補っていた力だけに心配になる。
「何のつもりだ?」
ロイにもクイナの行動理由がわからなくて問いかけていた。
「今の私達はライドさんが加入する前の実力です。
女性だけということで攻撃面、防御面は弱くて、手数と機動力でなんとかトップ2冒険者パーティーをキープしてきました。
そんな私達がトップ冒険者パーティーだった今のあなた達を倒します」
なんとクイナはライドの力を借りることなくロイ達に勝利すると宣言したのだ。
本来なら【パレード】が不利な状態ではあるがクイナには勝つ自信があった。
なのに、それでも敗北を繰り返したのはメンバーに問題があるということです」
【大剣使いのクイナ】は僕の力で動けなくなっている【竜の爪】メンバーにそう話した。
「じゃあ、ライドの力が弱いのではなく、俺達の実力が見合ってないと言いたいのか!?」
「そういうことです」
僕が【竜の爪】にいた時、60階層を突破できなかった。
それは僕がメンバーを強化して、更にボスを弱体化させてもメンバーの実力が倒すための実力に届かなかったということ。
解雇される前にライドが口走った「君達が力不足だからだろ」という言葉はその通りだったのだ。
「ふざけるな!
俺達はトップ冒険者パーティーだ。
弱いわけがない」
ロイ達はこれまでずっとトップをキープしていた冒険者だから実力的にも強いのだと信じてやまない。
それに関しても僕の力があったからだと認めることはなかった。
「あなた達の本来の実力がどんなものかこれから見せてあげますよ。
ライドさん、彼らの『ステータス低下』を解除してください」
「わかりました」
クイナには何か考えがあるようで、僕に【竜の爪】メンバーに使っている力を解くように伝えてきた。
僕は言われた通りに解く。
「くそっ、何だったんだ・・・」
すると体の力が戻ったロイ達は立ち上がり、また臨戦態勢に入った。
正直試合の流れだけ考えれば、『ステータス低下』で動けなくなった時点で【竜の爪】は僕達に敗北しているも同然だった。
しかし今は、試合の流れよりもロイ達の間違いを正したい気持ちを優先していて、周りから見れば意味の分からない行動をしているように思えるだろう。
ただ、審査員を行なっている【受付嬢のミリア】も何も言わないから事情を知る人は認めてくれているようだ。
「ライドさん、私達の『ステータス上昇』も解除してください」
するとクイナから更にパーティーメンバーを強化している力も解くように伝えられた。
「いいんですか?」
「問題ありません」
クイナに言われた通り力を解くも、これまでパーティーの欠点を補っていた力だけに心配になる。
「何のつもりだ?」
ロイにもクイナの行動理由がわからなくて問いかけていた。
「今の私達はライドさんが加入する前の実力です。
女性だけということで攻撃面、防御面は弱くて、手数と機動力でなんとかトップ2冒険者パーティーをキープしてきました。
そんな私達がトップ冒険者パーティーだった今のあなた達を倒します」
なんとクイナはライドの力を借りることなくロイ達に勝利すると宣言したのだ。
本来なら【パレード】が不利な状態ではあるがクイナには勝つ自信があった。
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