23 / 25
(現ファ)解体屋の俺、なぜか世界最強ギルドの顧問に指名される
第2話:エリートの塔と常識の解体
しおりを挟む
都心のど真ん中にそびえ立つ、全面強化ガラス張りの超高層ビル。
それが世界最強ギルド『銀翼』の本部、通称「シルバータワー」だ。
廃棄区画の泥を拭う暇もなく、俺はシエルの高級魔導車に押し込まれ、この場違いな聖域へと連れてこられた。
「ちょっと、シエル! 説明してちょうだい。その浮浪者みたいな男は何なの?」
豪華なエントランスを抜けるなり、金髪の女性魔導師が駆け寄ってきた。
彼女もまた、メディアでよく見るAランク冒険者の一人だ。
俺のボロボロの作業着と、使い古した軍手を見て、彼女は露骨に鼻を摘まむ。
シエルは意に介さず、俺の腕を掴んだまま胸を張った。
「失礼ね。彼は私たちの命の恩人であり、今日からこのギルドの特別顧問になる人よ」
「は……? 特別顧問!? 冗談はやめて。ここは世界中のエリートが集まる場所なの。学歴も魔力計測スコアもないような人間が入れる場所じゃないわ」
「スコアなんて、あてにならないことを証明してくれたのが彼よ。いいから、開発局へ行くわ。あそこなら、彼の価値がすぐに分かる」
シエルは反論を許さない勢いで、俺を地下の開発エリアへと引きずり込んでいく。
エレベーターを降りると、そこは廃棄区画とは真逆の世界だった。
最新の魔導演算装置が唸りを上げ、白衣を着た技術者たちが忙しなく動き回っている。
壁一面には、高名な魔導工学の公式が並び、最先端の魔導武装が試験台に乗せられていた。
「所長! 例の『アイギス・シールド』の調整、まだ終わらないの?」
シエルの呼びかけに、奥の実験室から眼鏡をかけた神経質そうな男が顔を出した。
開発局長のヴィンセント。魔導工学の博士号を持つ、このギルドの頭脳だ。
「無茶を言わないでください、シエル様。あの盾に使用されている『魔竜の角』の加工が難航しているんです。分子結合が強固すぎて、現在の魔導レーザーでは切削面が歪んでしまう。あと一週間はかかります」
「それなら、ここに名案があるわ。カイ、やってみて」
シエルが俺をヴィンセントの前に突き出した。
ヴィンセントは俺を一瞥し、不快そうに眉を寄せた。
「……何ですか、そのゴミ拾いのような男は。シエル様、ここは遊び場ではありません。部外者を立ち入らせないでいただきたい」
「ゴミ拾いじゃないわ。彼は『黒金の魔竜』の角を、コンと叩いただけで完璧に切り分けたのよ」
「……は?」
ヴィンセントが呆れたように笑う。
無理もない。専門家であればあるほど、そんな話は荒唐無稽なデタラメに聞こえるはずだ。
俺はため息をつき、作業台の上にある未完成のシールドに歩み寄った。
そこには、俺が先ほど廃棄区画で切り出したはずの角の破片が、無惨にも焼け焦げた状態で置かれている。
「……ひどいもんだな。こんな雑な熱処理をしたら、素材の霊的伝導率がガタ落ちだぞ」
俺の言葉に、周囲の技術者たちが一斉にこちらを睨みつけた。
ヴィンセントの顔が怒りで赤くなる。
「貴様、今なんと言った!? これは最高出力の熱処理炉で計算されたプロセスだぞ。素人が口を出すな!」
「計算が間違ってるんだよ。この素材は『熱』で切るもんじゃない。特定の周波数で振動を与えて、共有結合の電子を励起させるのが正解だ。お前らが使ってる魔導レーザーは、出力こそ高いが、波長がバラバラで素材と干渉を起こしてる」
「何をデタラメを……! そんな理論、どの教科書にも載っていない!」
載っているはずがない。
これは俺が前世の地球で、極低温物理学と材料工学を組み合わせて編み出した、この世界には存在しない理論なのだから。
俺は腰のベルトから、いつもの安物ナイフを取り出した。
ヴィンセントたちが鼻で笑うのが分かった。
そんなおもちゃで、最高硬度の魔導合金をどうにかできると思っているのか、という侮蔑の視線だ。
俺は無視して、アイギス・シールドの接合部に指を置いた。
魔力視を起動する。
シールドの内部、金属結晶の格子欠陥がはっきりと浮かび上がる。
この設計者は、防御力を高めるために「硬さ」ばかりを追求している。
だが、真の防御とは「衝撃をいなす構造」にある。
「おい、そこを少しどけ。その出力を調整する」
俺はヴィンセントを突き退け、コンソールの魔力制御パラメータを書き換え始めた。
前世のプログラミング言語に近い感覚で、この世界の魔導数式を再構築していく。
冗長な変数を削り、無駄なループ処理を破棄する。
俺の指がキーを叩くたび、ディスプレイ上の魔力波形が、美しい正弦波へと収束していった。
「な、何をしている!? 勝手に数式をいじるな! システムが暴走するぞ!」
「落ち着けよ。暴走してたのは、お前の頭の方だ」
書き換えを完了し、俺は実行キーを押した。
直後、試験台のシールドが、淡い青白い光を放ち始めた。
今までどんなにエネルギーを流しても、重苦しい唸り声を上げるだけだった装備が、まるで見違えるように静かになった。
「……そんな。魔力の流動抵抗が……ゼロに近い? ありえない、熱力学の第二法則に反している!」
ヴィンセントが目を見開き、コンソールの数値に食い入る。
俺は構わずに、ナイフの柄でシールドの縁を軽く叩いた。
カン、という軽い音。
その瞬間、アイギス・シールドの表面に、幾何学的な紋様が浮き出た。
それは魔竜の角が持つ本来の特性を百パーセント引き出した、究極の「位相空間装甲」だった。
「……これで完成だ。試しに、誰か魔法を撃ってみろ」
沈黙が流れる。
誰もが、目の前で起きた光景が信じられず、動くことができない。
痺れを切らしたシエルが、自身の右手に強烈な炎を纏わせた。
「いいわ、私が試してあげる。……『プロミネンス・バースト』!」
至近距離から放たれた、Aランク級の攻撃魔法。
まともに食らえばビルごと吹き飛ぶような熱量が、シールドを直撃する。
だが、轟音も爆発も起きなかった。
炎はシールドに触れた瞬間、まるで水滴が油の上を滑るように霧散し、そのまま背後の空気へと吸収されていったのだ。
「……これだけの魔法を、完全に無効化したというの?」
シエルが驚愕に目を見開く。
シールドの表面には、傷一つ付いていなかった。
どころか、攻撃を受けた直後の方が、魔力の輝きが増している。
「衝撃のエネルギーを、そのままシールドのチャージに変換するように回路を組み直した。これで、攻撃を受ければ受けるほど防御力が増す仕様だ。解体屋の知恵にしちゃ、悪くないだろ?」
俺はヴィンセントの方を向いた。
彼は膝をつき、ディスプレイに表示された「再構築された数式」を凝視しながら、ぶつぶつと何かを呟いている。
「……天才だ。いや、これは魔法という概念そのものの再定義だ。我々が何十年もかけて築き上げてきた工学が、ゴミのようだ……」
周囲の技術者たちも、言葉を失って立ち尽くしている。
先ほどまでの蔑みの視線は、どこにもなかった。
そこにあるのは、圧倒的な「格の違い」を見せつけられた者たちの、恐怖にも似た畏怖だった。
「これで分かったでしょ、ヴィンセント。彼をゴミ溜めに置いておくなんて、人類にとっての損失よ」
シエルが誇らしげに胸を張る。お前が自慢してどうするんだ。
彼女は俺の肩を強く叩き、周囲に宣言した。
「今日から、カイがこの開発局の、そして『銀翼』の特別技術顧問よ! 文句がある人は、今のシールド以上のものを作ってから言いなさい!」
こうして、俺の肩書きは「底辺の解体屋」から「世界最強の技術顧問」へと、わずか一時間で跳ね上がった。
だが、平穏な生活が遠のいていく感覚に、俺はただただ頭が痛くなるばかりだった。
俺が求めているのは、静かな解体作業と、美味しい食事だけなのだが。
目の前で、シエルが「次は私の杖を改造して!」とはしゃいでいる。
どうやら、このわがままな天才お嬢様から逃れるのは、魔竜の角を解体するよりも難しそうだった。
(完)
――
もしよかったら、感想をいただければ嬉しいです。
それが世界最強ギルド『銀翼』の本部、通称「シルバータワー」だ。
廃棄区画の泥を拭う暇もなく、俺はシエルの高級魔導車に押し込まれ、この場違いな聖域へと連れてこられた。
「ちょっと、シエル! 説明してちょうだい。その浮浪者みたいな男は何なの?」
豪華なエントランスを抜けるなり、金髪の女性魔導師が駆け寄ってきた。
彼女もまた、メディアでよく見るAランク冒険者の一人だ。
俺のボロボロの作業着と、使い古した軍手を見て、彼女は露骨に鼻を摘まむ。
シエルは意に介さず、俺の腕を掴んだまま胸を張った。
「失礼ね。彼は私たちの命の恩人であり、今日からこのギルドの特別顧問になる人よ」
「は……? 特別顧問!? 冗談はやめて。ここは世界中のエリートが集まる場所なの。学歴も魔力計測スコアもないような人間が入れる場所じゃないわ」
「スコアなんて、あてにならないことを証明してくれたのが彼よ。いいから、開発局へ行くわ。あそこなら、彼の価値がすぐに分かる」
シエルは反論を許さない勢いで、俺を地下の開発エリアへと引きずり込んでいく。
エレベーターを降りると、そこは廃棄区画とは真逆の世界だった。
最新の魔導演算装置が唸りを上げ、白衣を着た技術者たちが忙しなく動き回っている。
壁一面には、高名な魔導工学の公式が並び、最先端の魔導武装が試験台に乗せられていた。
「所長! 例の『アイギス・シールド』の調整、まだ終わらないの?」
シエルの呼びかけに、奥の実験室から眼鏡をかけた神経質そうな男が顔を出した。
開発局長のヴィンセント。魔導工学の博士号を持つ、このギルドの頭脳だ。
「無茶を言わないでください、シエル様。あの盾に使用されている『魔竜の角』の加工が難航しているんです。分子結合が強固すぎて、現在の魔導レーザーでは切削面が歪んでしまう。あと一週間はかかります」
「それなら、ここに名案があるわ。カイ、やってみて」
シエルが俺をヴィンセントの前に突き出した。
ヴィンセントは俺を一瞥し、不快そうに眉を寄せた。
「……何ですか、そのゴミ拾いのような男は。シエル様、ここは遊び場ではありません。部外者を立ち入らせないでいただきたい」
「ゴミ拾いじゃないわ。彼は『黒金の魔竜』の角を、コンと叩いただけで完璧に切り分けたのよ」
「……は?」
ヴィンセントが呆れたように笑う。
無理もない。専門家であればあるほど、そんな話は荒唐無稽なデタラメに聞こえるはずだ。
俺はため息をつき、作業台の上にある未完成のシールドに歩み寄った。
そこには、俺が先ほど廃棄区画で切り出したはずの角の破片が、無惨にも焼け焦げた状態で置かれている。
「……ひどいもんだな。こんな雑な熱処理をしたら、素材の霊的伝導率がガタ落ちだぞ」
俺の言葉に、周囲の技術者たちが一斉にこちらを睨みつけた。
ヴィンセントの顔が怒りで赤くなる。
「貴様、今なんと言った!? これは最高出力の熱処理炉で計算されたプロセスだぞ。素人が口を出すな!」
「計算が間違ってるんだよ。この素材は『熱』で切るもんじゃない。特定の周波数で振動を与えて、共有結合の電子を励起させるのが正解だ。お前らが使ってる魔導レーザーは、出力こそ高いが、波長がバラバラで素材と干渉を起こしてる」
「何をデタラメを……! そんな理論、どの教科書にも載っていない!」
載っているはずがない。
これは俺が前世の地球で、極低温物理学と材料工学を組み合わせて編み出した、この世界には存在しない理論なのだから。
俺は腰のベルトから、いつもの安物ナイフを取り出した。
ヴィンセントたちが鼻で笑うのが分かった。
そんなおもちゃで、最高硬度の魔導合金をどうにかできると思っているのか、という侮蔑の視線だ。
俺は無視して、アイギス・シールドの接合部に指を置いた。
魔力視を起動する。
シールドの内部、金属結晶の格子欠陥がはっきりと浮かび上がる。
この設計者は、防御力を高めるために「硬さ」ばかりを追求している。
だが、真の防御とは「衝撃をいなす構造」にある。
「おい、そこを少しどけ。その出力を調整する」
俺はヴィンセントを突き退け、コンソールの魔力制御パラメータを書き換え始めた。
前世のプログラミング言語に近い感覚で、この世界の魔導数式を再構築していく。
冗長な変数を削り、無駄なループ処理を破棄する。
俺の指がキーを叩くたび、ディスプレイ上の魔力波形が、美しい正弦波へと収束していった。
「な、何をしている!? 勝手に数式をいじるな! システムが暴走するぞ!」
「落ち着けよ。暴走してたのは、お前の頭の方だ」
書き換えを完了し、俺は実行キーを押した。
直後、試験台のシールドが、淡い青白い光を放ち始めた。
今までどんなにエネルギーを流しても、重苦しい唸り声を上げるだけだった装備が、まるで見違えるように静かになった。
「……そんな。魔力の流動抵抗が……ゼロに近い? ありえない、熱力学の第二法則に反している!」
ヴィンセントが目を見開き、コンソールの数値に食い入る。
俺は構わずに、ナイフの柄でシールドの縁を軽く叩いた。
カン、という軽い音。
その瞬間、アイギス・シールドの表面に、幾何学的な紋様が浮き出た。
それは魔竜の角が持つ本来の特性を百パーセント引き出した、究極の「位相空間装甲」だった。
「……これで完成だ。試しに、誰か魔法を撃ってみろ」
沈黙が流れる。
誰もが、目の前で起きた光景が信じられず、動くことができない。
痺れを切らしたシエルが、自身の右手に強烈な炎を纏わせた。
「いいわ、私が試してあげる。……『プロミネンス・バースト』!」
至近距離から放たれた、Aランク級の攻撃魔法。
まともに食らえばビルごと吹き飛ぶような熱量が、シールドを直撃する。
だが、轟音も爆発も起きなかった。
炎はシールドに触れた瞬間、まるで水滴が油の上を滑るように霧散し、そのまま背後の空気へと吸収されていったのだ。
「……これだけの魔法を、完全に無効化したというの?」
シエルが驚愕に目を見開く。
シールドの表面には、傷一つ付いていなかった。
どころか、攻撃を受けた直後の方が、魔力の輝きが増している。
「衝撃のエネルギーを、そのままシールドのチャージに変換するように回路を組み直した。これで、攻撃を受ければ受けるほど防御力が増す仕様だ。解体屋の知恵にしちゃ、悪くないだろ?」
俺はヴィンセントの方を向いた。
彼は膝をつき、ディスプレイに表示された「再構築された数式」を凝視しながら、ぶつぶつと何かを呟いている。
「……天才だ。いや、これは魔法という概念そのものの再定義だ。我々が何十年もかけて築き上げてきた工学が、ゴミのようだ……」
周囲の技術者たちも、言葉を失って立ち尽くしている。
先ほどまでの蔑みの視線は、どこにもなかった。
そこにあるのは、圧倒的な「格の違い」を見せつけられた者たちの、恐怖にも似た畏怖だった。
「これで分かったでしょ、ヴィンセント。彼をゴミ溜めに置いておくなんて、人類にとっての損失よ」
シエルが誇らしげに胸を張る。お前が自慢してどうするんだ。
彼女は俺の肩を強く叩き、周囲に宣言した。
「今日から、カイがこの開発局の、そして『銀翼』の特別技術顧問よ! 文句がある人は、今のシールド以上のものを作ってから言いなさい!」
こうして、俺の肩書きは「底辺の解体屋」から「世界最強の技術顧問」へと、わずか一時間で跳ね上がった。
だが、平穏な生活が遠のいていく感覚に、俺はただただ頭が痛くなるばかりだった。
俺が求めているのは、静かな解体作業と、美味しい食事だけなのだが。
目の前で、シエルが「次は私の杖を改造して!」とはしゃいでいる。
どうやら、このわがままな天才お嬢様から逃れるのは、魔竜の角を解体するよりも難しそうだった。
(完)
――
もしよかったら、感想をいただければ嬉しいです。
11
あなたにおすすめの小説
ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。
ある平民生徒のお話
よもぎ
ファンタジー
とある国立学園のサロンにて、王族と平民生徒は相対していた。
伝えられたのはとある平民生徒が死んだということ。その顛末。
それを黙って聞いていた平民生徒は訥々と語りだす――
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
姉から全て奪う妹
明日井 真
ファンタジー
「お姉様!!酷いのよ!!マリーが私の物を奪っていくの!!」
可愛い顔をした悪魔みたいな妹が私に泣きすがってくる。
だから私はこう言うのよ。
「あら、それって貴女が私にしたのと同じじゃない?」
*カテゴリー不明のためファンタジーにお邪魔いたします。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる