能力が基本となった世界4

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パノプティコン、そして楓恋という少女

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そこに到着した俺たちは門の近くに居る男に近づく。
「こういう者なのですが星野というやつからお話は言ってると思うのですが捜査のためにお話を伺っても?」
っと証明書を見せながら言う
「はい、伺っております。
ご案内致しますのでこちらへ」
っと門番か使用人なのか分からないが案内され連れてこられたのは…
「失礼します」
っと男がドアを5回ノックしドアをガチャりと開けるとそこには…
「あら、ありがとう。もう下がっていいわよ」
その部屋は…
「めっちゃ本多いやん」
っと素の言葉が出た。
「勝様、関西弁になってますよ」
目の前に居る俺たちとほぼ変わらないであろう少女がくすりと笑いながら
「いらっしゃい、と言ったらいいのかな?星野という人からとある事件の捜査のため話を聞きたいと言われたわ」
っと近くのソファーに座るように促される。
「まぁ、その事件の犯人と言うか詳しくは言えないのですがその人物は「俺はある人を推している!ここのビルにいる何人かがその人を推さなかった。それは由々しき事態だ!
あの人はみんなを癒してくれる!だからみんなあの人を推すべきなのだ!」っと言ってたもんでもしかするとあなたを推している人がやったのではと思いましてね」
そう言いながら俺達はソファーに座る。
「なるほど、癒す、推さないから死んでもいい、ですか。それで今流行りの私の事ではないかと捜査に来たと?
これはまるで取り調べみたいでは?」
「まぁ、そうかもですね」
すると目の前の少女はじっと俺を見つめる。
「…なんでしょうか」
「あなた、いつもと口調変えてますよね?当然ながら。
別に口調は崩して構いません。配信に来てくれるみんなも、ライブに来てくれるみんなも癖で敬語使う子以外はタメにして欲しいと言ってるので」
っと横にあったティーポットで何かを入れながら言った。
「はい、どうぞ」
とティーカップを渡される。
「ジャスミンティー…か」
「分かるんだ、そうこれは最近気に入ってるジャスミンティーよ。
まぁこんな話は置いといて例の件ね」
っとジャスミンティーを1口飲み、目の前の少女は言う。
「その話を聞くにおそらく外の人ね、…私を推さないから攻撃…ね、なんとも子供というかちょっと重いと言うか」
「1ついいか?外とは一体なんだ。
あとここに妙な建物があると情報があるのだが」
「質問は1つづつ、だよ。
まぁその全ての答えを1つで答えるとするのならあなた達はジェレミ・ベンサムという人を知ってる?」
っとソファーから立ち上がり後ろにある本棚の方を見ながら部屋中を歩く。
「ジェ、…なんですか?」
っと知らないのであろうアイリが首を傾げながら言う。
「こいつが言うジェレミ・ベンサムは、イギリスの哲学者でな、経済学者・法学者。功利主義の創始者として有名人で政府論断片、1776で「最大多数の最大幸福」を原理とする功利主義思想を唱えたりパノプティコンという巨大監視システムを考案した人物でもある。
…まさかお前、パノプティコンを作ったと言うのか?この土地、いやこの世界に」
顎に手を当てて考える振りをしながら俺は言う。
「そうよ、でもそこの青髪のおばかちゃんにも分かるようにパノプティコンの説明をまずしようか。
パノプティコンは1791年にさっき言ったジェレミ・ベンサムによって作られたいわば刑務所、そこはドーナツやバームクーヘンのようにまん丸でその中心には柱がたっていたの」
「その塔には人がいて監視しているぞ、そこの囚人は言われていたがそれを見ることは出来ない。なぜだか分かるか?」
っと横にいるアイリに俺はタバコを1本吸いながら言う。
「見えない、当時の技術だと…う~ん、…分かりません」
「はぁ、よく考えても見ろよ。俺達も見たことあるぞ、それ。
昔だと刑事ドラマとかによく使われていたというか出てきたな。刑事にとっては必要でありもしも被害者がいて犯人かどうかを確認する時、その人の身の安全も確保出来る。それは?」
っと煙をふぅ~と吐き出しながら言う。
「それは…そうか、取調室、確かブラインドフィルム、それで監視を!」
と理解できて嬉しいのかテンションを上げながら言う。
「だけど、その時代にはそんなものはない。だからある1つのことをしたの。
それは強い灯りを囚人に向けて放つことで囚人からは監視員がみれないシステムを作っていたの。
これがどれほど人間にとって苦痛か分かる?
人間は、強い光を見るとそのそばにあるものを捉えることができないの。さらに普通の刑務所はいつ誰に監視されているか分かる、でもずっと見れていると気が抜けず脱獄さえ出来ない。
だから囚人は一生気を張り詰めていないといけない。それが作った人の意図と言われているの」
「そ、そんなシステムが…というか勝様も知っていたのですか?」
っとティーカップを持ち上げながアイリは言う。
「本で読んだ事がある、それだけだ。
そんな事よりもお前はなぜそのシステムを作った?自分のファンが苦しむ姿を見て喜びを感じるドSなのか?」
っと火のついたタバコを右手で握り消しながら言う。
「ううん、違うよ。あとお前じゃなくて楓恋、(かれん)って呼んでくれる?というか名前くらい知ってて欲しいんだけど。
んっん」
っと咳払いをしながら…楓恋という少女は言葉を続ける。
「私はあなたたちが、いえあなた達の所属している組織が嫌いなの。それは能力主義だからじゃない。その理由は…」
そして楓恋は言った、その衝撃の一言を
「私、〇〇〇をとある人に〇〇○たの」
ととんでもない事を
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