どういう訳か過去の人達と異世界に飛ばされた話

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街の情報

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「それで、どこから行く?
人気のないところとか行くか?」
「星野さんにバレたら存在ごと『破壊』されても知らないわよ」
「冗談じゃん、てかそんな破壊を強調して言うなよ」
「そんなことはどうでもいいの、
あんたから見てこの街どう思う?」
「どうもこうも普通にThe街て感じだろ。
昭和初期みたいな古い建物でもなくごくごく漫画やドラマで見るような街並みだな」
「だよね、でも1つ気になるのがあってさ」
そう言って姫野は街の奥の方を指さした。
「あそこにおっきい建物あるのが気になる」
「確かにな」
そこにあるのはここからだとよく見えないがでかい建物があった。
その建物は世界遺産のモンサンミッシェルのような形、大きさをしていた。
「ゲームで言えばあそこにボスか居たりレアアイテムがあったりするんだがな」
「なら行ってみる?星野さんに許可取って」
「だな」
俺はズボンのポケットから端末を取り出し星野さんへと連絡を入れるのだった……


「街の様子つっても普通か、特に面白んもないし変わったものもない。
能力、この端末は普通に使えるがここの空間を破壊し元いた世界に一時的に繋げようと思ってもできないんだよな。
まぁそこまで行ったらもうなんでもありだけど俺の能力が破壊なんだからどうしようもない」
そんなことを1人でブツブツ言いながら路地を歩く。
「にしてもこの街私達の街と似てない?」
「うん」
「なぁんかもっと反応してくれてもよくない?」
「いや、そうなんだけどあれが気になって」
ズボンのポケットに手を突っ込んで歩いてると
角を曲がった先でおそらく男女が会話しているのが聞こえてくる。
この世界の住人なのか、それとも俺たちと同様にこの世界に飛ばされたのか、
それを確認するために少し声をかけることにした。
「すみません、ちょっといいですか」
角を曲がり声をかける。
「はい?」
声をかけると茶髪の身長の小さい少女が反応した。
「ちょっと聞きたいんですけど、あのでかい建物ってなにか分かります?
訳あって色々調べてて」
ニコニコしながら、そして頭をポリポリとかきながら訊く。
「あの、もしかして竜一さんの友達、ですか?」
「はい?」
今度は青と黒が混じった髪の色をしている男がポツリと言う。
「あぁ、知ってはいるんですけど、なんというか…竜一、さん…の時代より100年ほど先の時代と言うか…信じられないっすよねははッ」
真面目に話したところで信じて貰えないと思いちょっと抜けてるキャラを演じる。
「ねぇゆかり、この人もしかしたら」
「うん、私たちと同じかも」
「同じとは?」
その言葉に反応して質問を投げかける。
「私たちその100年ほど未来の人間なんです」
「なるほど、だったら能力やの事も知ってると?」
「はい、能力について、そしてあなたとその仲間についての『歴史』の授業は小中高と必修です」
「とかなると俺と仲間の能力もバレてると言うことか、なんともまぁやりにくいな」
「あ、大丈夫ですよ。私たちの時代では能力は綺麗になくなってます。
産まれた時に能力を消す?薬を注射すると能力が消えて使えなくなるので」
「そうか、それで世界は少しはマシになったのか?」
「能力的な意味では平和です。
戦争もなくなりました。でも小さな犯罪は起きます。人を殴ったとか殺したとか強盗とか車同士の事故とか色々」
「まぁそれは起きてしまうことだから仕方ないな」
俺はポケットからタバコを取り出しライターで火をつける。
「ふぅ~、それを聞いて安心したよ。
それを実現させるために早いとこ元の世界に戻らないと」
「ですね、私達も早く戻りたいと思ってるので。
私は柊ゆかり、そしてこっちは榊原慎也。
一応言っときますがさっき中田竜一さんとも出会いました」
「そうか、あとこれも聞いておきたい。
俺が、俺達が中田竜一を恨んでいることは知ってるか?」
「はい、それも習いました。
あの話が正しかったのかは分かりません。
ですが全て能力主義にして差別みたいにした点では道徳でやります」
「そこんとこは俺達と一緒なんだな…
必要ないと思うが一応俺も名乗っておく。
俺は星野空、能力は触れたものを破壊、攻撃系に関しては無効化する。
所謂『破壊』だな、よろしく」
俺は柊ゆかり、榊原慎也に対して手を出す。
「えっと…」
「あぁ、安心しな。触っただけで破壊とかそんなんはないから。そこんとこはコントロールしないと生活出来んだろ?
誰でもそうだが能力を出しっぱなしはできないさ」
「…それなら」
そうして俺は柊ゆかり、榊原慎也と両手で握手をした。
「でだ、俺はあの城みたいなのを怪しいと見てる。
ここにいても何もないだろうが行けば危険かもしれない。
行くか?行くなら俺達が全力で守る」
俺がそういうとずっと黙ってた榊原慎也が声を出す。
「あなた達が俺を、ゆかりを守ってくれるのなら行きます。
多分ここにいても何も出来ないので…」
「わかった、その前にあいつらに連絡するか」
それと同時に吉沢、未来さんから
「城に向かう」
とメッセージが入り俺達も向かうことにした。
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