どういう訳か過去の人達と異世界に飛ばされた話

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俺が楓恋と話し込んでいると数人の足音と共に気配がちかずいてきた。
「お客のお出ましだ」
「え?」
俺は楓恋の前に出るように立った。
「やはり、お前か星野」
「っ!………」
俺がそういうと驚いているのだろう。目を見開き初めて見たと思うほど久々に星野 は震えていた。
「本当に、お前なのか」
「あぁ、久しぶりだな。
星野、姫野、アイリ、姉さん」
「…勝」
「勝様…」
「勝、あなた……」
「吉沢が言ったことは本当なのか、そう言いたいのか?姉さん」
「えぇ、はっきり言えばそうね」
俺を見る仲間達の目は吉沢に話したことを疑っているように見えた。
「吉沢に言ったことはほぼ真実だ。
俺が仲間を殺した」
「勝……」
姉さんが悲しそうな目で1歩踏み出した。
「1つ、聞きたい。
楓恋さんはどこだ?」
「楓恋か、今は安全なところにいる。
安心しろあいつは攻撃しない」
「つまり、俺達には攻撃すると?」
「俺の話を聞いてくれるのなら、攻撃はしない」
俺はできる限り挑発するように言う。
こいつらとずっとここに居たいのは本当だ。
でもそれは俺の身勝手でこいつらを巻き込む訳にはいかない。
「話を聞くくらいならいいだろう。
なぜこんなことをしでかしたのか俺の耳で聞いておきたいからな」
『同じく』
星野の言葉に全員が同意した。
「わかった、まぁ座れよ」
俺は指を鳴らし椅子と机を出した。
「お前、本当に空城の能力を……」
「憎たらしいがそうなんだ」
俺はどっかりと椅子に座る。
「……」
それを見て星野たちも椅子に座る。
「話を訊くならってなんなんだ」
「お前たちに1つ提案したい。
この世界で生きないか?」
『は?』
俺の言葉に全員が同じ反応をした。
「お前、何のつもりでそんなことを言うんだ?」
「あんたの世界っていうの?
そこで私たちを殺したって聞いたけどそんな人がいる所で生活するなんていつ殺されるか分からないじゃない」
「勝、何のつもりでこんなことを言うのか説明してくれる?
それだけじゃ全く分からない」
「………」
あまり情報を言いたくなかったから要件だけ言ったのがまずかったか。
「俺はっ」
「なんで、はっきり言わないの?」
「楓恋…」
理由を話そうとした時別室にいた楓恋が顔を出した。
「楓恋さん!」
「大丈夫、何もされてないから」
星野にそう言って俺の前に立つ楓恋。
「さっき私に言った事をそのまま言いなよ。なんでそんな嘘をつくの?」
「……」
「ちょっと待て、嘘ってなんだ」
「この勝はあなた達と一緒に空城と闘って命を落とした瑠璃川勝、でもそれだけじゃない……」
そこから楓恋はさっき話したこと全てを話した。楓恋が話している中怒りも悲しみもなく無感情だった……
「これが勝がこんなことを起こした理由、
私にはその辛さが分からないけど寂しかったってのはわかる」
「つまりお前はこの世界で老いもしないし死ぬこともほぼない、そんな世界でかつての仲間である俺達と生きていきたいとそういうのか?」
「あぁ、そういうことだ」
星野の言葉に反論することなくそういった。
「俺はもう疲れた。どんな世界でどんな生き方をしてもまた別の世界で全ての記憶を持ったまま生まれ変わる。
例えば海で溺れたり火事に逃げ遅れて死んだり他にも酷い死に方をしたことがある。
そんな生き方はもうなんだよ!
寿命を全うしてもまた別の世界で生まれ変わる。
俺はもう疲れた……」
全てを発散した。色な世界で体験したこと、辛かった事を……
「じゃあなんで中田竜一やこの子達を呼び出したの?
勝の目的じゃあ私たちだけを呼び出した方が」
「中田竜一には色々文句を言いたかったし
榊原と柊には悪かったと思ってる」
勝は榊原と柊の2人を見ながら言った。
「それで、俺たちが断ればどうするつもりだ?」
「俺を殺してもらう、それしかない」
「なら俺が…」
「俺の苦しみを『破壊』するといいたいのか?
それとも俺の存在事…」
「お前が生きるのが辛いと言うのであればそうする」
「お前の破壊の能力、年々やばくなってるのは気のせいか?」
「俺も成長してるってことだろ」
成長、ねぇ…
「私は、あの時死んだ人間だから世界のためだとか言うつもりはない。
私は昔勝にやりたいようにやりなさいと言ったことがある。
これが勝のやりたい事なら、さっき言ったことが本当なら、私は勝と一緒に居たい。
勝が子供の頃に居なくなって、戻ってこれたと思ったら争いの連続で私も勝も死んでしまった。…だから今度は一緒に居たい。
そう思うのは自分勝手かな……」
姉さんは苦笑いしながら俺が出した紅茶をすする。
「私も、同じ意見です。
いつでもあなたのそばに、そう思って今まで生きてきて今も昔もそれは変わりませんから」
「アイリ…」
「お前はモテて羨ましいよ、未来さんも、アイリも、姫野だってお前のことが好きなんだ。
お前を羨ましいと思ったことが何度もある。
だがそれはお前が積み上げてきたもののデカさなんだろう。
お前が死んだ後はつまらない時間が多かった。だから俺の意見としてはお前について行く」
「私と一緒になっおいてつまらないは酷いんじゃない?
でもね、私も同じ意見。あんたが居ないと気が締まらない。というか瑠偉が行くというのなら私も行く」
「ちょっと待て!!」
俺は1つの言葉が気になって姫野の話を聞いた後に声をあげる。
「私と一緒になるってお前ら…」
「ん、あぁ、色々あって遅れたが俺と姫野比良、結婚したんだ」
『はぁ!?』
「アイリも姉さんも知らないのかよ」
「初めて聞いた、吉沢くんと姫野ちゃんがねぇ」
「おめでとう」
さっきから思ってるんだが榊原と柊思っきし空気になってるんだが…
俺のせいか
「んっん、まずは吉沢と姫野におめでとう。
放ったらかしで悪かったが柊と榊原は俺の行動についてどう思う?
すまんな、話の振り方が下手で」
「どうと言われても、私はあなたの時代に生きてる訳じゃないので…
一つだけ言いたいのはどんな物よりも愛に勝るものはない、それだけです。」
「俺も同じ意見です。
もし俺も勝さんと同じ立場になったらどんな方法を使ってもゆかりの元に現れて一緒に居たいって思うと思います」
「榊原くん…」
「そ、そうか」
知ってはいたがこいつらも将来結婚するのか…
なおさら平和な世界にいた方が…
「最後の質問、君たちは元の世界に戻りたいと思うか?今の俺ならなんの争いも起こらない平和な世界を作ることだって…」
「大丈夫です、私たちの世界に帰りたいと思ってます。どんな世界だって完璧は存在しません。完璧だけど完璧じゃない、自由だけど自由じゃない。
私たちの世界はそんなものです」
「ゆかりが言うなら俺もそうします」
「分かった、この件が終わったら元の世界に戻してやる。
悪かったな、巻き込んで」
「いえ、超歴史人物の皆さんと出会えて嬉しいです。授業で習うよりあなた達のことが分かりました」
「なら、いい」
榊原、柊から目線を逸らし星野の方を見る。
「星野、お前はどうなんだ?」
その言葉に星野は
「その前に、1つ頼みがある」
というのだった。
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