能力が基本となった世界2

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星野空対星野連

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『能力解放!』
「俺を倒すだと?…笑わせる!『能力解放!』
「連、お前では俺に勝てない」
「なんだと?兄面してんじゃねぇよ!くそ兄貴!」
そうして連は拳を掲げながら走って行く。
「お前な…それは…やめろと言っただろ!」
そう言いながら星野さんは連を蹴り上げた。
「がはっ、…この強さは…衰えてはいないのか…だから…だからお前が嫌なんだよ!兄さん!」
「だからこんなことをしたと?そうすれば兄で ある俺が困るから‥‥そして北野の意志を継ぐために」
そう言いながら星野さんは銃を構えた。
「これは昔勝がくれたものだ。あいつは何故か武器をいくつか持っていた。
そして、あいつは全てを残していった‥‥部屋も、武器も…仲間も!だから!俺たちはあいつの意志を継ぐ!もう二度と!無能力者が蔑まれないような時代を造る!」
「そうか…‥兄さん…やはり分かり合えないんだな…この世界を潰そうとする者と、世界を変えようとする者。
さぁ、始めようか、兄さん。最後で最後の…」
『兄弟げんかを!』
そして激しい轟音が鳴り響いた。
「お前はなんで北野に肩入れする!なんでお前はこの世界をと壊そうとする!」
「うるさい!あんたなんかに分かるか!家族も、友もいなかった人生!あんたは強力な能力者、あんたはこの組織のトップを親父から受け継いだ。だが俺はどうしようもなかった‥‥そして北野は俺を迎えてくれた。だから俺は北野に恩を返す!そのためにはどんな犠牲も‥‥」
瞬間銃声がした。
「がはっ‥‥」
連は血を吐いて膝をついた。
「お前…いきなり撃つか…」
「甘いな…戦闘はなにが起こるか分かんないだろ?警戒くらいしろよな」
そう言いながら銃をポケットにしまいながら星野さんは連に近づいていく…
「くそが…」
「兄貴に、くそがはなんだ!」
そうして何度も何度もけり続けていた。
「星野さん、そこまでです。あなたはやりすぎです」
私は星野さんに銃を構えながら言った。
「お前には関係ない、兄弟の関係に口出してんじゃねぇよ。アイリ…お前の姉も殺されたんだぞ!
それなのにお前は…」
「それとこれとは別です。殺さなくても…」
「甘いんだよ!こいつらがお前の姉と勝の姉の未来を殺そうとしたからだろ!」
「いや、私は生きてるけど…」
「…あなたは少し黙ってください」
「それでも、私は殺していいとは思いません!」
そうこうしていると、姫野がやってくるのだった…
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