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アイリ対男
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ぶつかり合う瞬間、強い風圧が起きる。
「うおっ、おいおいマジかよ」
「アイリのスピードが、上がってる。そしていつもよりはるかに強い」
私は能力を久々に本気で使う。そう、あれは…
…数年前…
「お前の能力、強すぎだわ」
っと地面に寝転がりながら言う私の元主であり、最愛の人瑠璃川勝という男が言う。
「そうですか?、これでもまだ勝様には勝てないかと」
と私が自分の手を見つめながら言うと
「強いよ、アイリ。
お前は俺より強い、だから1つ教えといてやる」
「はい?」
「それは…」
「アイリ!」
「ッ!」
そこで私ははっとなる。どうやらあの時を思い出していたようだ。
男が顔を殴ろうとするが、私はそれを腕で受け止める。
「っく、強い」
「受け止めるとはやるじゃないか!」
その言葉を受けながら、再び思い出す。それは…
「それは、それは!
勝様が近くにいて、もし暴走しても止められるように! 勝様の目の届く所で本気の能力を使う事!」
そう言って私は男の懐に入り、腹部に思い切り拳を叩き込む。
「がはっ!」
すると男は吹き飛び血を口から吐いた。
「私の能力は暴走しやすいらしい。それをあの人が止めてくれると言った。
だから私は!」
そこで更に力を、能力を絞り出す。
「おいおい、まじかよ」
目の前のアイリから風圧や妙な光が溢れ出る。
「ちょっと、離れるわよ!このままだと私達も巻き添い食らうわ」
「あ、あぁ」
そして俺たちは距離を取る。こんなアイリを見たのは初めてで、これがあいつ、瑠璃川勝を鍛えた人で、幼なじみなのかと思うと鳥肌が立つ。勝も強いならこいつも、更に強いのではないかと
「はぁ、はぁ、はぁ、やるじゃないか、お前、なんであんな国に居る?
お前なら世界をも支配できるのではないか?」
「興味ないです」
そう言って私は男の腹部をまた蹴りあげる。
「そうか」
男は立ち上がりまた姿を消す。
だが、あのダメージではそう早く動くことは出来ずに、足音を聞くまでもなく微かに見えた残像を叩くことにより男は姿を現した。
「ちっ、」
「あなたはもう終わりです。そろそろ終わらせましょ」
と私は銃を取り出す。
「この世界に、戦いと言う文字は消えないぞ、能力者がいる限り」
その言葉を受け、私は言う。
「そうならないために私は、いえ、私達は戦います。少しでもみんなが過ごしやすくなるように」
そして私は引き金を引いた。
銃声と共に男は息を引き取るのだった。
「うおっ、おいおいマジかよ」
「アイリのスピードが、上がってる。そしていつもよりはるかに強い」
私は能力を久々に本気で使う。そう、あれは…
…数年前…
「お前の能力、強すぎだわ」
っと地面に寝転がりながら言う私の元主であり、最愛の人瑠璃川勝という男が言う。
「そうですか?、これでもまだ勝様には勝てないかと」
と私が自分の手を見つめながら言うと
「強いよ、アイリ。
お前は俺より強い、だから1つ教えといてやる」
「はい?」
「それは…」
「アイリ!」
「ッ!」
そこで私ははっとなる。どうやらあの時を思い出していたようだ。
男が顔を殴ろうとするが、私はそれを腕で受け止める。
「っく、強い」
「受け止めるとはやるじゃないか!」
その言葉を受けながら、再び思い出す。それは…
「それは、それは!
勝様が近くにいて、もし暴走しても止められるように! 勝様の目の届く所で本気の能力を使う事!」
そう言って私は男の懐に入り、腹部に思い切り拳を叩き込む。
「がはっ!」
すると男は吹き飛び血を口から吐いた。
「私の能力は暴走しやすいらしい。それをあの人が止めてくれると言った。
だから私は!」
そこで更に力を、能力を絞り出す。
「おいおい、まじかよ」
目の前のアイリから風圧や妙な光が溢れ出る。
「ちょっと、離れるわよ!このままだと私達も巻き添い食らうわ」
「あ、あぁ」
そして俺たちは距離を取る。こんなアイリを見たのは初めてで、これがあいつ、瑠璃川勝を鍛えた人で、幼なじみなのかと思うと鳥肌が立つ。勝も強いならこいつも、更に強いのではないかと
「はぁ、はぁ、はぁ、やるじゃないか、お前、なんであんな国に居る?
お前なら世界をも支配できるのではないか?」
「興味ないです」
そう言って私は男の腹部をまた蹴りあげる。
「そうか」
男は立ち上がりまた姿を消す。
だが、あのダメージではそう早く動くことは出来ずに、足音を聞くまでもなく微かに見えた残像を叩くことにより男は姿を現した。
「ちっ、」
「あなたはもう終わりです。そろそろ終わらせましょ」
と私は銃を取り出す。
「この世界に、戦いと言う文字は消えないぞ、能力者がいる限り」
その言葉を受け、私は言う。
「そうならないために私は、いえ、私達は戦います。少しでもみんなが過ごしやすくなるように」
そして私は引き金を引いた。
銃声と共に男は息を引き取るのだった。
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