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24 七五三記念撮影
しおりを挟む保育園園内では、3人が顔を付き合わせて作戦会議を開いている。
リンはといえばマルセリーノが胸の扉から出てきて、がくりと肩を落としたままであるが。
「どうですか?」
とタッタリア宇宙医学教授が様子を伺う。
「せやなぁ、何んか腑に落ちひんねんなぁ」
「と言うと?」
「うん、圭子はんは、どうも民生はんを受け入れたいけど受け入れられへん、そんな感じがすんねんな」
「どうして、そう思われるのですか?」
「うーん、これ見てくれる」
そう言うとマルセリーノ統括教授が一枚の写真を取り出した。
「ほう、3人で記念撮影ですか?」
「せやねん、これ見て何んか、感じるもんない?」
「いえ、私にはごくありふれた幸せな家族のワンショット、にしか見えませんが」
「そこやねん。圭子はん、めっちゃ笑顔やろ。民生はんは、ちょっと緊張してるみたいやけど、やっぱ幸せそうな顔してるやん」
「そうですね」
「でな、彩ちゃんの笑顔な、見てみ。やっぱ、めっちゃ、笑顔やん?」
「そこに、どんな疑問があるのですか?」
「タッタリア、分からんか? 彩ちゃんは誰とも話ししてない時とか、みんなと遊びに夢中になってる時以外は、人の胸の中が見えたり聞こえたりするんやろ?」
「確かに。然し、それはリンさんが嫌なことに触れる事がないように、集中、を教えたからではないのですか?」
「でもな、この子、集中した時はこんな顔ちゃうで。いや、ちゃうねん、どんな子供でも、こんな笑顔で心の中の自分に集中なんかできひんやろ? あと、一言付け加えとくけど、思惟、教えたん僕やからな」
「分かりました。で、と言うことは?」
「それや。みんなが幸せを願ってるんちゃうかなって思うねん。でないと、一瞬でも心の闇に触れたら彩ちゃんが察知すると思うねん。でないと3人ともがこんな笑顔になられへん筈やろ」
「統括教授、で、今後どうするかは既に?」
「やってみんと分からへんねんけどな」
その時、リンの目がきらりと光った。
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