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17話
しおりを挟む次の日の朝、
「行って来まーす」
と声が聞こえる
「行ってらっしゃーい」
と続いて声が聞こえる。
メグとサエの声である。
旅の宿とはいえ、家庭らしい雰囲気に心が和む。
そして、扉の反対側で、
「おはようさん」
と声が聞こえたかと思うと扉が開いてぺペンギンが入ってくる。
「起きてた?」
「おはようございます」
と言いながらコミネは布団から出る。
「着替え終わったら、下で珈琲でも飲んできたら」
「ええ、メグちゃんは学校へ行ったみたいですね」
「ああ、そらもう元気で行ったで、なんせ母親のおらん子が大好きなサエに見送られて行ってんからな、最高の朝やろ」
「そうだったんですか」
「ああ、それよりも、早よ顔洗うて、珈琲飲んで、一服しに行こうや、ワイ、ここで待ってるさかいに。あ、せやから言うて急かんでもええで」
程なくしてコミネが戻って来る。
夜遅くまで飲んでいた割には疲れのない顔である。
以前働いていた研究所では酒豪と呼ばれていただけのことはある。
「ほな、行こや」
「ええ、サエさんは?」
「サエのこと気になるん? あいつ煙草なんか吸えへんで、何やったら呼んでみたら」
「いえ、あの、そう言うわけではなくて・・・。」
「ふーん、ワイのこと知ってんのお前ら3人だけやし、ワイは呼びに行かれへんから。まぁ。サエは厨房で客が食べ終わった食器洗うてるし忙しいねんけどな」
「そうなんですか」
「せやで、あいつ都心からここまで来るだけでも旅費かかるやん? この宿で日中は働くさかい宿泊費はタダや」
「そうなんですか」
「せやで、せやしあの子、今日は夕ご飯まで相手してくれへんわ」
「そうなんですか」
「せやで、・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」
「てか、早いとこ煙草に行かへん?」
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