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13 涼太
しおりを挟む涼太は、その夜は眠らず、タクシーを拾って、店に行くと臨時休業の張り紙をした。
そして、自宅へ帰ってきた。
それからの涼太の日々は、店にも行かず、外出したと言えばジュリアのお葬式くらいのものだった。
数日の休業ならと、ブルックリン支店長もおおめに見ていたが、明日か明後日には開店しなければ、さすがに、もうおおめには見てくれそうも無い。
そんな深夜の事
スマホの呼び出し音が鳴った。
誰とも確かめずに電話に出ると、それはマルセリーノからだった。
「涼太か? なぁ涼太やろ、返事くらいせいや。まあええ。ええか、涼太、黙って聞いててもええからな。もう、そろそろ店やらなあかんねんやろ。ええか涼太、今すぐチャイナタウンまで来い。昔、馴染みやった漢方医の診療所や、深夜やし交通機関は止まってるんかな。なぁ、それやったらお前のハーレー・ダビットソンでこっち来てくれ、ワイの最後の頼みや思て、頼む、来てくれ。なぁ、聞こえてるやろ」
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