オレンジ

秘密

午後 sideもも

あれから特に話すこともなく食べた後「じゃあな」と高瀬先生は出ていった。

私もラバーの修理が終わったので部品一式を持ってホールへと行く。

やることはたくさん。部員が来る前に卓球台をセットしておく。ピンポン玉を用意する。ラケットを用意する。今日の練習スケジュールを確認する。練習に必要な物を準備する。

そうこうしているうちに部員が集まってくる。


1時になり部活が始まる。練習の個人記録をとったりタオルを用意したりと部活中も忙しい。
が、マネージャーなので特に誰かと話すこともないのでありがたい。

夏休みの部活は1時～4時までだ。短い時間でいかに効率よく練習してレベルをあげられるかが大事だとか何とか。ももにとってはありがたい決まりではあった。

4時になり部活終了のチャイムがなる。
部員はラケットをしまい部室に着替えにいく。
その間、私は１人でホールにいる。まず台を綺麗に拭き取ってたたむ。次にボールの個数を確認する。見つかるまで時間いっぱい探す。部費は決まっているからやりくりしないとね。最後にホールのモップかけ。そして4時半下校。

最終下校のチャイムを聞きながら自転車のかごに荷物を入れてヘルメットをかぶって家に向かってこぎはじめる。