オレンジ

秘密

疑問 side桃輝

な、な、なんで高橋が？こんなところに！？

え？バイト？てか…こんな態度で入ったのもヤバいか…！？

「ご案内致します」と言われ、指示された席に座ったが…まだ動揺している。ここは学校から車で30分近くはかかる所だぞ？なんでこんなところに！？

かなり動揺しながらもディナーセットを頼み、食いながら高橋の仕事ぶりを見ていた。

ちょっとしたことによく気が付くなあ…

段々と動揺も収まり、店に入るまで俺を支配していたイライラもとっくにぶっ飛んで穏やかな気持ちで高橋を見ていた。

ずっと見ていたかったがあまり長居してもかえって怪しまれるので会計をして店をでた。

…

…

…！

て、なんだ、今の！？ずっと見ていたかっただてなんだ！？怪しまれるって何をだ！？ワケわからん！

頭をかきむしった。イライラする。が、さっきの腹立たしいイライラではなく、どちらかというと混乱だ。
…いや、否定したいのかもしれない。
……なにをだ！？

俺は車内でずっと自問自答し続けたんだ…。