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曖昧
六
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結局しばらく経ってからチルギが手前の魂からと順々に選んでいった。続々とミキサーへ入って、出てきて、入って、出てこなくてを繰り返していく。ミキサーに血が付着する度に誰かの悲鳴を聞いた。
「さっきの続きだけど」
私は頃合いを見て耳打ちした。
「本当に犯人を見ていないの? だったらきちんと死ぬ間際、何をしてたか教えてほしいんだよね」
「どうして? 嫌だよ」
驚いて彼を見上げると眉間に皺を寄せ、嫌がっていた。ついに私は困惑してしまう。それでも「考察するにはあなたの情報も必要なんだよ」と何とか強気に返した。見た目はからかっている風でもないが演技なのだろう。
渋々、ミルビーは口を開いた。
「さっきの続きだけど」
私は頃合いを見て耳打ちした。
「本当に犯人を見ていないの? だったらきちんと死ぬ間際、何をしてたか教えてほしいんだよね」
「どうして? 嫌だよ」
驚いて彼を見上げると眉間に皺を寄せ、嫌がっていた。ついに私は困惑してしまう。それでも「考察するにはあなたの情報も必要なんだよ」と何とか強気に返した。見た目はからかっている風でもないが演技なのだろう。
渋々、ミルビーは口を開いた。
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