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"それ"は突然に、なんの前触れもなく
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目が覚めると、ポワルが優しい眼差しでイリスの頭を撫でてくれている様だった。とても心地が良く、そのまま眠ってしまいそうなほど気持ちが良いのだが、ぼんやりと少女が微睡みながら瞳を閉じかけると、優しく温かな笑顔で挨拶をしてくれた。
「おはよう、イリスちゃん」
いつもと同じ、目を細めた優しい眼差しに温かな笑顔。イリスが何よりも大好きな笑顔だ。凄く安心できる声と表情に、まるで心まで温まっていくようだった。
イリスも笑顔でポワルへ挨拶をしていった。
「おはようございます、ポワル様」
いつもと同じ朝の挨拶、始まりの言葉。
小鳥のさえずる今日もとても天気の良い暖かな春の日だった。
だが、小さな少女と笑顔の女性はまだ何も知らない。
これから彼女達の身に何が起こるのかを。
これから彼女達がどうなってしまうのかを。
ポワルですら、いや、この世界にいる全ての神々ですら知る由も無い事だった。
この日が二人にとって、"運命の日"となるという事に。
少女は着替えた後、二人で一緒にダイニングまで向かっていくと、
父と母の姿が見えて、二人は朝の挨拶をしていく。
「おはよう、お父さん、お母さん」
「あぁ、おはよう、イリス」
「おはよう、イリス」
「おはようっ、タウマス、エレクトラ」
「「おはようございます、ポワル様」」
家族四人で朝食を取りながら、いつものように楽しく会話をしていった。
そんな中、感慨に耽る父はイリスを見ながら、まるで涙ぐむように目を細め話していく。
「もうイリスも十三歳か。時が経つのは早いものだなぁ」
「ふふっ、そうねぇ。本当に早いわねぇ」
母の優しい眼差しに、少しだけくすぐったく感じるイリス。
続けてポワルが昔話をするように遠くを見つめながら話をした。
「イリスちゃんが生まれた日を、昨日の事の様に覚えてるわ」
思い出すようなポワルの表情に、何ものにも代え難い美しさと気高さをイリスは感じていた。
普段はどこか子供っぽく見えてしまう可愛らしさがあるのだが、時折見せる美しい女神の表情をするポワルを見ることが、彼女にとっては何よりも嬉しく、また何よりも幸せな瞬間だった。
温かい食事、絶えることのない笑顔と笑い声、幸せな時間と優しい居場所。
そして隣には美しい女神様。ずっとずっとイリスの傍にいて、微笑んでくれる本当に素敵な方だった。
楽しい食事が終わり、洗い物の手伝いをして、また二人で広場に出かけていく。
少女の横に居るポワルは今日もご機嫌で、そんな彼女の傍にいるだけで自然と笑顔になってしまう。
広場まで出ると、屋台の準備をしているおじさん、おばさん達が挨拶をしてくれて、二人はそれに応えていく。いつも私にも優しく接してくれる人たちだ。本当にこの街は優しさで溢れた素敵な街だ。イリスは他の街に行った事はないけれど、どこもここと同じくらい素敵な街だと思っていた。
なんて素敵な優しい世界なのだろうか。
そんな素敵な世界に生まれた事に幸せを噛みしめるイリスだった。
いつもと変わらない日常。いつもと変わらない空。大切なひととの他愛無い会話。世はこともなし。
今日もとても天気が良い。昨日と同じような穏やかな風に暖かな日差し、どこか花の香りを含んだ甘い匂いがする春の風に少女は包まれながら、大切なひとと歩いていた。
ポワルはいつもと同じように美味しそうな物を発見すると、そこへ向かって走っていく。これも日常だった。なぜか美味しそうな食べ物ばかりに飛んで行っている気がするも、ポワル様らしくていいなぁなどとイリスは思っていた。
既に彼女は屋台で何かを注文しているようだった。後姿だけでも可愛らしい仕草だと思ってしまうイリスは、目を細めながら彼女の元へと歩いていった。
そう。この日もいつもと変わらない、幸せな日々だった。
だがその幸せは、前触れもなく、突然終わりを迎える事となる。
彼女の背後の空間が音もなく突如として裂け、深淵のような恐ろしい暗闇からゆっくりと何かが現れていく。その姿はとても禍々しく、形容することが出来ないほどのおぞましく歪な形をしたモノが、少女の大切なひとへと迫りつつあった。
イリスはそのモノの姿を一目見ただけで、恐怖で硬直し、震える事しか出来なくなってしまった。彼女の理解の範疇を超えたそれは、徐々に、しかし確実に大切なひとへと近づいていく。
理解は出来なくとも、彼女には一つだけ分った事があった。それが自身が何よりも大切にしているひとへ、明確な悪意を持っているという事に。
その先がどうなったのか、イリスは良く覚えていない。
まるですっぽりと記憶が抜け落ちたようだった。
だがポワルはそれを目の当たりにしてしまう。
大切な子が目の前で、形容しがたい何かに襲われるという、
全身が凍りつく様な恐怖を味わう事になってしまった。
何かはイリスを襲った後、自壊する様に消えていった。
崩れ落ちる大切な子を半狂乱になりながらも急いで近づき、
ポワルは受け止めるように、イリスを抱きかかえる。
少女の顔色は血色がまるで無くなっていて、恐ろしいほど体温が低かった。
ポワルは今何が起こったのかを、纏まらない考えの中で必死に記憶を手繰り寄せるように思い出していた。屋台の食べ物を受け取る瞬間までは覚えている。だが、その後の記憶が曖昧になっていた。
まるでで意識が途切れているような、理解不能な事象に取り乱しつつも、
現状すべき事を冷静に判断して能力を使い、イリスの回復に努めていく。
だが、まるで効果を感じない。
地上で可能な限り使える最大の力を行使して回復させているのにもかかわらず、効果が見られない。これは明らかにおかしい。
瞬時にイリスの状態を確認すると、恐ろしい事実が彼女に襲い掛かる。
「……そ、そんな……。肉体が……。死んでいる……」
こんな事有り得ない。ポワルはあまりの絶望に叫びだしそうになる気持ちを奮い立たせ、イリスの肉体の生命活動を維持させる為に力を行使する。このまま放置すれば直ぐに彼女の魂が天上へと還ってしまう。
しばらくすると、彼女の頭の中に透き通る様な女性の声が響いてきた。
≪ポワルティーネ、こちらで引き継ぎます≫
「! お願いします。レテュレジウェリル」
力の行使を抑えると息がかなり切れてしまった。
やはり地上で現状出来得る力を最大限行使をする事は、かなり厳しいようだった。息を整えていた彼女にレテュレジウェリルは現状を報告していく。
≪コード16が発生しました。現状は1784581309を復号化して下さい≫
コード16とは"敵の侵略行為"の事だ。ポワルは続いて、送られてきた報告を読み取っていった。だがすぐさま、その聞いた事すらないイレギュラーな事態に酷く取り乱してしまった。
平常心を保てるだけの精神を維持出来ず、心臓の鼓動だけがばくばくと激しく脈打っていく。
そんな中、イリスの両親であるタウマスとエレクトラが彼女に駆け寄って来た。
どうやら倒れたイリスを見た近くの人が、二人へ教えに行ってくれたようだ。
両親は血の気を失ったイリスを一目見て顔面蒼白になりながら、ポワルと愛娘へそれぞれ言葉を発していった。
「ポワル様!」
「イリス!!」
「いま調べています。後で必ず詳しく説明します。ですが――」
途中まで言いかけて、言葉に詰まってしまうポワル。
その言葉を言いたくない。口に出したくない。
でも言わねばならない。私は"女神"で、二人はイリスちゃんの"両親"だから。
こんな、こんな恐ろしい事を言わなくてはいけないだなんて……。
震える声でイリスに置かれた現状を説明していく。
「このままでは、イリスちゃんは……。"天に還ります"」
タウマスは驚愕し、エレクトラは目を見開き両手を口に当て涙を流していった。
「おはよう、イリスちゃん」
いつもと同じ、目を細めた優しい眼差しに温かな笑顔。イリスが何よりも大好きな笑顔だ。凄く安心できる声と表情に、まるで心まで温まっていくようだった。
イリスも笑顔でポワルへ挨拶をしていった。
「おはようございます、ポワル様」
いつもと同じ朝の挨拶、始まりの言葉。
小鳥のさえずる今日もとても天気の良い暖かな春の日だった。
だが、小さな少女と笑顔の女性はまだ何も知らない。
これから彼女達の身に何が起こるのかを。
これから彼女達がどうなってしまうのかを。
ポワルですら、いや、この世界にいる全ての神々ですら知る由も無い事だった。
この日が二人にとって、"運命の日"となるという事に。
少女は着替えた後、二人で一緒にダイニングまで向かっていくと、
父と母の姿が見えて、二人は朝の挨拶をしていく。
「おはよう、お父さん、お母さん」
「あぁ、おはよう、イリス」
「おはよう、イリス」
「おはようっ、タウマス、エレクトラ」
「「おはようございます、ポワル様」」
家族四人で朝食を取りながら、いつものように楽しく会話をしていった。
そんな中、感慨に耽る父はイリスを見ながら、まるで涙ぐむように目を細め話していく。
「もうイリスも十三歳か。時が経つのは早いものだなぁ」
「ふふっ、そうねぇ。本当に早いわねぇ」
母の優しい眼差しに、少しだけくすぐったく感じるイリス。
続けてポワルが昔話をするように遠くを見つめながら話をした。
「イリスちゃんが生まれた日を、昨日の事の様に覚えてるわ」
思い出すようなポワルの表情に、何ものにも代え難い美しさと気高さをイリスは感じていた。
普段はどこか子供っぽく見えてしまう可愛らしさがあるのだが、時折見せる美しい女神の表情をするポワルを見ることが、彼女にとっては何よりも嬉しく、また何よりも幸せな瞬間だった。
温かい食事、絶えることのない笑顔と笑い声、幸せな時間と優しい居場所。
そして隣には美しい女神様。ずっとずっとイリスの傍にいて、微笑んでくれる本当に素敵な方だった。
楽しい食事が終わり、洗い物の手伝いをして、また二人で広場に出かけていく。
少女の横に居るポワルは今日もご機嫌で、そんな彼女の傍にいるだけで自然と笑顔になってしまう。
広場まで出ると、屋台の準備をしているおじさん、おばさん達が挨拶をしてくれて、二人はそれに応えていく。いつも私にも優しく接してくれる人たちだ。本当にこの街は優しさで溢れた素敵な街だ。イリスは他の街に行った事はないけれど、どこもここと同じくらい素敵な街だと思っていた。
なんて素敵な優しい世界なのだろうか。
そんな素敵な世界に生まれた事に幸せを噛みしめるイリスだった。
いつもと変わらない日常。いつもと変わらない空。大切なひととの他愛無い会話。世はこともなし。
今日もとても天気が良い。昨日と同じような穏やかな風に暖かな日差し、どこか花の香りを含んだ甘い匂いがする春の風に少女は包まれながら、大切なひとと歩いていた。
ポワルはいつもと同じように美味しそうな物を発見すると、そこへ向かって走っていく。これも日常だった。なぜか美味しそうな食べ物ばかりに飛んで行っている気がするも、ポワル様らしくていいなぁなどとイリスは思っていた。
既に彼女は屋台で何かを注文しているようだった。後姿だけでも可愛らしい仕草だと思ってしまうイリスは、目を細めながら彼女の元へと歩いていった。
そう。この日もいつもと変わらない、幸せな日々だった。
だがその幸せは、前触れもなく、突然終わりを迎える事となる。
彼女の背後の空間が音もなく突如として裂け、深淵のような恐ろしい暗闇からゆっくりと何かが現れていく。その姿はとても禍々しく、形容することが出来ないほどのおぞましく歪な形をしたモノが、少女の大切なひとへと迫りつつあった。
イリスはそのモノの姿を一目見ただけで、恐怖で硬直し、震える事しか出来なくなってしまった。彼女の理解の範疇を超えたそれは、徐々に、しかし確実に大切なひとへと近づいていく。
理解は出来なくとも、彼女には一つだけ分った事があった。それが自身が何よりも大切にしているひとへ、明確な悪意を持っているという事に。
その先がどうなったのか、イリスは良く覚えていない。
まるですっぽりと記憶が抜け落ちたようだった。
だがポワルはそれを目の当たりにしてしまう。
大切な子が目の前で、形容しがたい何かに襲われるという、
全身が凍りつく様な恐怖を味わう事になってしまった。
何かはイリスを襲った後、自壊する様に消えていった。
崩れ落ちる大切な子を半狂乱になりながらも急いで近づき、
ポワルは受け止めるように、イリスを抱きかかえる。
少女の顔色は血色がまるで無くなっていて、恐ろしいほど体温が低かった。
ポワルは今何が起こったのかを、纏まらない考えの中で必死に記憶を手繰り寄せるように思い出していた。屋台の食べ物を受け取る瞬間までは覚えている。だが、その後の記憶が曖昧になっていた。
まるでで意識が途切れているような、理解不能な事象に取り乱しつつも、
現状すべき事を冷静に判断して能力を使い、イリスの回復に努めていく。
だが、まるで効果を感じない。
地上で可能な限り使える最大の力を行使して回復させているのにもかかわらず、効果が見られない。これは明らかにおかしい。
瞬時にイリスの状態を確認すると、恐ろしい事実が彼女に襲い掛かる。
「……そ、そんな……。肉体が……。死んでいる……」
こんな事有り得ない。ポワルはあまりの絶望に叫びだしそうになる気持ちを奮い立たせ、イリスの肉体の生命活動を維持させる為に力を行使する。このまま放置すれば直ぐに彼女の魂が天上へと還ってしまう。
しばらくすると、彼女の頭の中に透き通る様な女性の声が響いてきた。
≪ポワルティーネ、こちらで引き継ぎます≫
「! お願いします。レテュレジウェリル」
力の行使を抑えると息がかなり切れてしまった。
やはり地上で現状出来得る力を最大限行使をする事は、かなり厳しいようだった。息を整えていた彼女にレテュレジウェリルは現状を報告していく。
≪コード16が発生しました。現状は1784581309を復号化して下さい≫
コード16とは"敵の侵略行為"の事だ。ポワルは続いて、送られてきた報告を読み取っていった。だがすぐさま、その聞いた事すらないイレギュラーな事態に酷く取り乱してしまった。
平常心を保てるだけの精神を維持出来ず、心臓の鼓動だけがばくばくと激しく脈打っていく。
そんな中、イリスの両親であるタウマスとエレクトラが彼女に駆け寄って来た。
どうやら倒れたイリスを見た近くの人が、二人へ教えに行ってくれたようだ。
両親は血の気を失ったイリスを一目見て顔面蒼白になりながら、ポワルと愛娘へそれぞれ言葉を発していった。
「ポワル様!」
「イリス!!」
「いま調べています。後で必ず詳しく説明します。ですが――」
途中まで言いかけて、言葉に詰まってしまうポワル。
その言葉を言いたくない。口に出したくない。
でも言わねばならない。私は"女神"で、二人はイリスちゃんの"両親"だから。
こんな、こんな恐ろしい事を言わなくてはいけないだなんて……。
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