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第16話 エリス
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私は冒険者ギルドの端っこで意気消沈していた。椅子にも座る気力がなくて、壁に背を付けて地面に三角座りしている。
あの後、急いでエリスを冒険者ギルドに運んだ私は、事情を話して助けを求めた。
ギルドの方はすぐに対応してくれた。ギルドに待機していた治療術士の人を呼び、緊急で治療した結果、エリスはギリギリのところで一命を取り留めた。でも、限界を維持しすぎたのか、数時間経った今も彼女は目を覚ましてくれない。
「私が悪いんだ……さっさとあいつを殺していれば、エリスはまだ…………」
強くなれたからって余裕を持ちすぎた。どうして私は大切なところで油断してしまったんだろう。どうして私はこんなに遅いんだろう。……自分が嫌になる。
「……はい、どうぞ」
思い悩んで気持ちが沈みきっていた時、横からコップが差し出された。
顔を上げると、そこには心配したような表情を浮かべている冒険者ギルドの職員がいた。私が助けを求めた時に対応してくれた人だ。
「温かいハーブティーです。心が落ち着きますよ」
「…………ありがとう、ございます」
コップを受け取り、中のハーブティーを飲む。……あったかい。体の中に染み込むようだ。
「一度、椅子のあるところへ移動しませんか?」
「……ごめん。今は動きたくない」
「そう、ですか……隣いいですか?」
私は面倒な奴なんだろう。職員さんも魔族の襲来のせいで後処理に忙しいはずなのに、私がこんなに変雰囲気で端っこに座っているから、心配させてしまっている。それはわかっているのに、どうしても動く気になれない。
きっと職員さんはどうにかして私の気分を上げようとしてくれているんだろう。
心配してくれるのは本当にありがたい。でも、今は────
「今は、一人にしてください」
「…………わかりました。何かあったら声を掛けてくださいね」
「……………………」
足音が遠ざかっていく。
あの人には申し訳ない。けど、今は誰かと話したい気分じゃない。
だけど、一人でいると考えてしまうのは後悔ばかりだ。
皆からしたら、私は街を救った英雄だ。でも、私は守りたい人すら守れない弱者だ。
なんでこんなに私は変われない。昔から私は、必要な時に自分で動けなかった。そのせいで一度目は己の自由すら諦めた。
この世界に来てそれを変えようと思った。でも、結局は動けなかった。エリスに言われるまま逃げて、私を守ってくれようとした彼女をあそこまで追い詰めさせてしまった。
名声なんていらない。誰かに感謝されて厚意を渡されても困る。
私はそんなに凄い奴じゃない。勝手に期待されて、勝手に失望されるだけだ。それなら私は、そんなのいらない。知らない人からに厚意なんて、私には荷が重いだけ。重すぎるんだ。
私はどう頑張っても、どう足掻いても、一人なんだ。助けられる数には限りがある。……いや、助けられることすら出来ていないじゃないか。
「どうして、私の手はこんなに小さいんだろう。どうして、私の腕はこんなに短いんだろう」
両手を広げ、空虚な瞳で見つめる。
もっと強くなりたい。もっと早くなりたい。もっともっと考えられるようになって、守りたい人を守れるようになりたい。
今回は運がよかっただけだ。運よく魔族が戦いを楽しむ系だったから、エリスを助けるのが間に合った。
もし相手が目的だけを求めるような奴だったら、きっと私は今よりもっと自分を責めていたことになるだろう。
「エリスを見たい……」
けど、寝ているエリスの眠っている部屋に行ったら、私は耐えられなくなる。
それに、行っても何の力になれない。
「私が、癒す力を持っていれば……」
そうすればエリスをあの場で治療出来たかもしれない。少しはエリスの負担を軽減出来たかもしれない。
どうして私は必要な時に、必要なものを持っていないんだろう。
【承諾。回復魔法を取得しました】
「…………遅いよ、馬鹿」
どうして私は見たものしか手に入れられないんだろう。何もかもが遅いんだよ。
……って言っても無駄なのはわかっている。どうしようもないことに文句を言っても始まらない。結局悪いのは私なんだ。
「ごめんなさい……エリス…………」
◆◇◆
いつまでこうしていただろう。
賑やかだった冒険者ギルドにも人は居なくなって、外も真っ暗になっていた。
職員から貰ったハーブティーは、とっくに冷めきってしまっている。
私はいまだに端っこで座ったままだ。
清掃をしている職員の人達からの視線を感じる。
……そろそろ、邪魔に思われているのかな。いや、最初からか。
ギルドの部屋で眠っているエリスのことは気になる。出来るならここから離れたくない。でも、邪魔になって迷惑をかけるのは嫌だ。だから今日のところは早く帰って、朝になったらすぐに来よう。そう考えて数時間ぶりに顔を上げた時のことだった。
「…………おい、なんだその死んだ者を見たような顔は」
サラサラな茶色い髪。いつもは凛々しい整った顔は、まだ若干無理しているのか弱々しかった。純白の鎧は戦いのせいでほとんどの箇所が砕けていた。なので今、は病人が着ているような白いローブを纏っていた。
その人を見て、私は固まってしまった。まるで夢でも見ているかのようだ。自分の目が信じられない。理解が追いつかない。
「えり、す……?」
「ああ、なんだ?」
「本当に、エリスなの?」
「私以外に誰がいるというのだ」
「夢じゃな──いて、いててて!?」
エリスが歩いてきて、頬を抓る。
割と本気でやったのか、めちゃくちゃ痛かった。
「これでもまだ夢だと言うか?」
「ゆ、夢じゃないです! 疑ってごめんなさい!」
「うむ、よろしい」
パッと手が離される。まだ痛みがヒリヒリしている。
スキルで耐久力が上がっているはずなのに、どうしてこんなに痛いんだろう。まさかエリスも剛力を!? ……そんなわけないか。って、今はそんな馬鹿なこと言っている場合じゃない。
「どうしてここに!?」
「どうしてって……お前を探しにだ」
「違う、そうじゃない。私が聞きたいのは、なんで起き上がっているのってことだよ! 目を覚ましたのは嬉しいけど、まだ安静にしてなきゃ……!」
「……ああ、ギルドの職員にもそう言われた」
「なら、どうして!?」
「だから言っただろう。お前を探すためだ」
「──っ!」
「お前が自分を責めているのではないかと思ったんだ。私がこうなったのは、助けるのが遅れた自分のせいなのではないか、とな」
「…………それは……」
完全に図星を突かれてしまった。
まるで今までの様子を見られていたんじゃないかと思うくらい、的確に私の考えを見抜かれている。
「ふっ、図星だな?」
「うぐっ……そ、それは、あいたっ!?」
俯いていたらデコピンを喰らった。
不意を突かれて後ろに仰け反った私は、おでこを抑えながらムッとした顔で睨む。すると、エリスは笑顔になった。
「カガミは馬鹿だな。どうしてそこでお前が悩むんだ? こうなったのは私の準備不足と力不足が原因だ。お前は何も悪くない。むしろ私はお前に感謝している。お前は命の恩人だ。お前を責めることなんてあり得ない。もし、お前が悪いって言う奴がいるなら、私が成敗してやる。だから、今のは罰だ」
「そんなの、ずるいよ……酷い人だ、エリスは」
本当に酷い人だ。私がこんなに悩んでいたのに、そのことを真正面から馬鹿って言うんだ。酷いったらありゃしない。
……もう怒るとか呆れるとはどうでもよくなって、笑えてきちゃうよ。
「そうだ。お前には悩んでいる顔より、笑っている顔の方が似合う。だから、お前は笑っていてくれ」
初めて言われた優しい言葉。
嬉しくて、安心して、私も限界だった。
我慢していた涙が溢れてくる。拭っても拭っても止まらない。自分の意思ではどうしょうもなくなって、私は泣いた。
呆れてしまうほどの号泣だ。ギルド全体に声は響き渡り、今の私は職員全員から注目を浴びていることだろう。
でも、そんなのどうでもいい。エリスが生きていてくれたのなら、どうでもいい。
「ありが、どう……!」
「全く、笑えと言った矢先に泣いているではないか。……ありがとう。私を助けてくれて。本当にありがとう、カガミ」
「う、わぁああああああ!! よがっだよぉおおおお!」
私は泣き続けた。私の気が済むまで泣き続けた。途中から自分でも何を言っていたのかわからない。
その間、エリスは何も言わず、ただ私を抱きしめていてくれた。
それが温かくて、安心して私は泣き続けられたんだ。
あの後、急いでエリスを冒険者ギルドに運んだ私は、事情を話して助けを求めた。
ギルドの方はすぐに対応してくれた。ギルドに待機していた治療術士の人を呼び、緊急で治療した結果、エリスはギリギリのところで一命を取り留めた。でも、限界を維持しすぎたのか、数時間経った今も彼女は目を覚ましてくれない。
「私が悪いんだ……さっさとあいつを殺していれば、エリスはまだ…………」
強くなれたからって余裕を持ちすぎた。どうして私は大切なところで油断してしまったんだろう。どうして私はこんなに遅いんだろう。……自分が嫌になる。
「……はい、どうぞ」
思い悩んで気持ちが沈みきっていた時、横からコップが差し出された。
顔を上げると、そこには心配したような表情を浮かべている冒険者ギルドの職員がいた。私が助けを求めた時に対応してくれた人だ。
「温かいハーブティーです。心が落ち着きますよ」
「…………ありがとう、ございます」
コップを受け取り、中のハーブティーを飲む。……あったかい。体の中に染み込むようだ。
「一度、椅子のあるところへ移動しませんか?」
「……ごめん。今は動きたくない」
「そう、ですか……隣いいですか?」
私は面倒な奴なんだろう。職員さんも魔族の襲来のせいで後処理に忙しいはずなのに、私がこんなに変雰囲気で端っこに座っているから、心配させてしまっている。それはわかっているのに、どうしても動く気になれない。
きっと職員さんはどうにかして私の気分を上げようとしてくれているんだろう。
心配してくれるのは本当にありがたい。でも、今は────
「今は、一人にしてください」
「…………わかりました。何かあったら声を掛けてくださいね」
「……………………」
足音が遠ざかっていく。
あの人には申し訳ない。けど、今は誰かと話したい気分じゃない。
だけど、一人でいると考えてしまうのは後悔ばかりだ。
皆からしたら、私は街を救った英雄だ。でも、私は守りたい人すら守れない弱者だ。
なんでこんなに私は変われない。昔から私は、必要な時に自分で動けなかった。そのせいで一度目は己の自由すら諦めた。
この世界に来てそれを変えようと思った。でも、結局は動けなかった。エリスに言われるまま逃げて、私を守ってくれようとした彼女をあそこまで追い詰めさせてしまった。
名声なんていらない。誰かに感謝されて厚意を渡されても困る。
私はそんなに凄い奴じゃない。勝手に期待されて、勝手に失望されるだけだ。それなら私は、そんなのいらない。知らない人からに厚意なんて、私には荷が重いだけ。重すぎるんだ。
私はどう頑張っても、どう足掻いても、一人なんだ。助けられる数には限りがある。……いや、助けられることすら出来ていないじゃないか。
「どうして、私の手はこんなに小さいんだろう。どうして、私の腕はこんなに短いんだろう」
両手を広げ、空虚な瞳で見つめる。
もっと強くなりたい。もっと早くなりたい。もっともっと考えられるようになって、守りたい人を守れるようになりたい。
今回は運がよかっただけだ。運よく魔族が戦いを楽しむ系だったから、エリスを助けるのが間に合った。
もし相手が目的だけを求めるような奴だったら、きっと私は今よりもっと自分を責めていたことになるだろう。
「エリスを見たい……」
けど、寝ているエリスの眠っている部屋に行ったら、私は耐えられなくなる。
それに、行っても何の力になれない。
「私が、癒す力を持っていれば……」
そうすればエリスをあの場で治療出来たかもしれない。少しはエリスの負担を軽減出来たかもしれない。
どうして私は必要な時に、必要なものを持っていないんだろう。
【承諾。回復魔法を取得しました】
「…………遅いよ、馬鹿」
どうして私は見たものしか手に入れられないんだろう。何もかもが遅いんだよ。
……って言っても無駄なのはわかっている。どうしようもないことに文句を言っても始まらない。結局悪いのは私なんだ。
「ごめんなさい……エリス…………」
◆◇◆
いつまでこうしていただろう。
賑やかだった冒険者ギルドにも人は居なくなって、外も真っ暗になっていた。
職員から貰ったハーブティーは、とっくに冷めきってしまっている。
私はいまだに端っこで座ったままだ。
清掃をしている職員の人達からの視線を感じる。
……そろそろ、邪魔に思われているのかな。いや、最初からか。
ギルドの部屋で眠っているエリスのことは気になる。出来るならここから離れたくない。でも、邪魔になって迷惑をかけるのは嫌だ。だから今日のところは早く帰って、朝になったらすぐに来よう。そう考えて数時間ぶりに顔を上げた時のことだった。
「…………おい、なんだその死んだ者を見たような顔は」
サラサラな茶色い髪。いつもは凛々しい整った顔は、まだ若干無理しているのか弱々しかった。純白の鎧は戦いのせいでほとんどの箇所が砕けていた。なので今、は病人が着ているような白いローブを纏っていた。
その人を見て、私は固まってしまった。まるで夢でも見ているかのようだ。自分の目が信じられない。理解が追いつかない。
「えり、す……?」
「ああ、なんだ?」
「本当に、エリスなの?」
「私以外に誰がいるというのだ」
「夢じゃな──いて、いててて!?」
エリスが歩いてきて、頬を抓る。
割と本気でやったのか、めちゃくちゃ痛かった。
「これでもまだ夢だと言うか?」
「ゆ、夢じゃないです! 疑ってごめんなさい!」
「うむ、よろしい」
パッと手が離される。まだ痛みがヒリヒリしている。
スキルで耐久力が上がっているはずなのに、どうしてこんなに痛いんだろう。まさかエリスも剛力を!? ……そんなわけないか。って、今はそんな馬鹿なこと言っている場合じゃない。
「どうしてここに!?」
「どうしてって……お前を探しにだ」
「違う、そうじゃない。私が聞きたいのは、なんで起き上がっているのってことだよ! 目を覚ましたのは嬉しいけど、まだ安静にしてなきゃ……!」
「……ああ、ギルドの職員にもそう言われた」
「なら、どうして!?」
「だから言っただろう。お前を探すためだ」
「──っ!」
「お前が自分を責めているのではないかと思ったんだ。私がこうなったのは、助けるのが遅れた自分のせいなのではないか、とな」
「…………それは……」
完全に図星を突かれてしまった。
まるで今までの様子を見られていたんじゃないかと思うくらい、的確に私の考えを見抜かれている。
「ふっ、図星だな?」
「うぐっ……そ、それは、あいたっ!?」
俯いていたらデコピンを喰らった。
不意を突かれて後ろに仰け反った私は、おでこを抑えながらムッとした顔で睨む。すると、エリスは笑顔になった。
「カガミは馬鹿だな。どうしてそこでお前が悩むんだ? こうなったのは私の準備不足と力不足が原因だ。お前は何も悪くない。むしろ私はお前に感謝している。お前は命の恩人だ。お前を責めることなんてあり得ない。もし、お前が悪いって言う奴がいるなら、私が成敗してやる。だから、今のは罰だ」
「そんなの、ずるいよ……酷い人だ、エリスは」
本当に酷い人だ。私がこんなに悩んでいたのに、そのことを真正面から馬鹿って言うんだ。酷いったらありゃしない。
……もう怒るとか呆れるとはどうでもよくなって、笑えてきちゃうよ。
「そうだ。お前には悩んでいる顔より、笑っている顔の方が似合う。だから、お前は笑っていてくれ」
初めて言われた優しい言葉。
嬉しくて、安心して、私も限界だった。
我慢していた涙が溢れてくる。拭っても拭っても止まらない。自分の意思ではどうしょうもなくなって、私は泣いた。
呆れてしまうほどの号泣だ。ギルド全体に声は響き渡り、今の私は職員全員から注目を浴びていることだろう。
でも、そんなのどうでもいい。エリスが生きていてくれたのなら、どうでもいい。
「ありが、どう……!」
「全く、笑えと言った矢先に泣いているではないか。……ありがとう。私を助けてくれて。本当にありがとう、カガミ」
「う、わぁああああああ!! よがっだよぉおおおお!」
私は泣き続けた。私の気が済むまで泣き続けた。途中から自分でも何を言っていたのかわからない。
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