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第十三章
ちいさな訪問者
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翌朝の商店街は、まだ少し眠たげな空気をまとっていた。
店先のシャッターを開けると、ほどよく冷えた空気が胸を通り抜ける。昨日、龍二に想いを告げた余韻がまだ残っていて、霧弥の心は落ち着ききらない。
嬉しさと、照れくささと、なんとも言えない緊張が、身体の奥に静かに澱のように沈んでいた。
「……今日も、普通にやるだけだろ」小さく呟き、霧弥は店の棚を整える。
煙草の箱の並ぶ音がやけにやわらかく聞こえるのは、多分気のせいじゃない。昨夜、確かに自分は一歩踏み出した。
その事実が、朝の空気をすこし違うものにしていた。
階段を降りてきた足音は、いつも通りのリズムだった。
「おはよう、霧弥」
龍二だ。コーヒーの香りを連れて、ひょいとカウンターの奥に入ってくる。
「おう……って、なんでお前、そんな自然に入って来んだよ」
「いつも通りだろ? 昨日の今日だけど、変わらずここで仕事したいしさ」
さらりと言われて、霧弥は耳が熱くなる。
“昨日の今日”――その言葉が少しだけ胸の奥で響く。
龍二は手慣れた所作で原稿を広げ、カウンターの隅に腰を落ち着かせる。霧弥が煙草の在庫を確認していると、ふと背後から視線を感じた。
「……なんだよ」
「いや、なんとなく。昨日の霧弥、ちょっと格好良かったなと思って」
「帰れ」
「ひどっ」
龍二が笑う。その顔を直視できなくて、霧弥は棚に向き直る。
店が本格的に賑わい始めたのは昼前だった。
常連客の短いやりとりが続き、煙草を買う音、レジの小さな電子音が店内を満たしていく。日常は続いている。
だが、昨日までの“日常”とはどこか違う。不可思議な温もりが、店の空間いっぱいに広がっているようだった。
そんなとき、店の前でとことこ走る小さな足音が聞こえた。
「由紀ー! 走らない! パパのそばから離れちゃだめだよ!」
若い父親の声がして、次の瞬間、小柄な子どもが店の前でくるっと回るように立ち止まった。
「こんにちはー!」
元気な声に、霧弥は思わず眉を上げる。
「ん、こんにちは」
三歳くらいだろうか。ふわふわの髪を揺らし、にこにこと笑っている。
父親は少し息を切らせながら駆け寄ってきた。
「すみません、この子、じっとしてなくて……すぐ終わるんで、すみません」
「ああ、全然。ゆっくり選んでくれ」
霧弥はレジに戻り、父親の会計を待つ。その間、由紀ちゃんは父親の周りをぐるぐると走り回っていた。
「ほら、由紀、手つないで……あっ」
父親が目を離した一瞬――
小さな靴が小石に引っかかった。
つまずくように転び、膝を地面に擦りつけた。
「っ……ひっ……うっ……!!」
次の瞬間、大きな泣き声が店先に響く。
「うわっ、大丈夫大丈夫!痛いのか、ほら、パパいるよ!」
父親がしゃがみ込み、必死に泣き止ませようとするが、由紀ちゃんの涙は止まらない。小さな膝からはじわりと血が滲んでいた。
霧弥はすぐに店から出て、小さな救急箱を手にする。
「ちょっと見せてみ?」
優しい声で膝に触れる。だが、由紀ちゃんの泣き声はますます大きくなるだけだった。
「ひっ……ひぃぃ……!」
「痛ぇよな。でもすぐ治るぞ。ほら、冷たくないようにするから……」
霧弥がどんなに優しい声をかけても、由紀ちゃんは泣き止まない。
父親も困り果て、霧弥も焦りを隠せない。
そのときだった。
「霧弥」
カウンターの奥から、原稿を置く音がした。
龍二がゆっくり姿を見せる。手にはレジ横に置いてある飴をいくつか持っている。
「小さなお姫様、飴はいるかな?」
しゃがんで、視線を由紀ちゃんの高さに合わせる。
龍二の声は驚くほど柔らかかった。
「痛かったね。でも、大丈夫。ちゃんと強い子でしょ。ほら、これあげる」
飴玉を手のひらで転がして見せる。
由紀ちゃんは泣き声を小さくしながら、その手元をじっと見る。
「……あめ……?」
「そう。泣き止んだら、もっと美味しく感じるよ」
「……ん……」
泣き声が、ふっと弱まる。
霧弥も父親も息をのんで見守る中、由紀ちゃんは小さくしゃくりあげながら龍二の手から飴を受け取った。
「偉いね、由紀ちゃん」
「……えらい?」
「うん。ちゃんと我慢できた」
由紀ちゃんは、ぽそっと返事をしたあと――
「……おにーちゃん」
龍二が「ん?」と顔を近づける。
小さな唇が、はっきりと動く。
「おにーちゃん……ちゅきです」
霧弥と父親が同時に固まった。
「ゆきと……けっこんちてくだしゃい!」
「ぶっ……!」
霧弥は思わず吹き出しそうになり、横で父親が顔を真っ赤にして慌てる。
「由紀ちゃん!!!? パパと結婚するって言ってたじゃん!お兄ちゃん困ってるって!!」
「パパは……ゆきのこと……すき?」
「好きだよ!?でも結婚はまだ早いでしょ!」
由紀ちゃんはむんっと頬を膨らませ、龍二の服をぎゅっと掴む。
「おにーちゃんがいい……!」
「あー……えっと……ありがとう。でもね、由紀ちゃんはもっと素敵な人に会えるよ」
龍二は困ったように笑いながら、そっと頭をなでた。
その優しさに、由紀ちゃんの顔は少しだけほころぶ。
父親は霧弥に深々と頭を下げる。
「本当に……すみません! ご迷惑を……!」
「いや、全然。子どもなんてこんなもんだって」
霧弥は笑いながら救急箱を片づける。
由紀ちゃんはもう泣いていない。飴を口にくわえ、龍二の横で満足そうに立っていた。
「……おにーちゃん」
「ん?」
「ゆき……またくる」
龍二は苦笑し、「うん。またおいで」と、言って手を振った。
由紀ちゃんはその場で嬉しそうにぴょこんと跳ねた。
「ゆき……おにーちゃんとけっこん……」
「しないよー!!」
父親の悲鳴のような声とともに、由紀ちゃんは連れられて帰っていく。
店の前に再び静けさが戻ったとき、霧弥はようやく息をついた。
「……お前、すげぇな」
「え?」
「子ども、あんな泣き止ませるなんて」
霧弥の素直な言葉に、龍二はぽりぽりと頬を掻く。
「いや、別に……たまたま機嫌が合っただけだよ。霧弥の手当があったからだし」
「そうか」
素直に礼を言いたかったが、照れが先に出てしまう。
龍二は、少しだけ霧弥の方へ近づいた。
「……昨日さ」
「ん?」
「霧弥が……大事にしたいって言ってくれたの、すごく嬉しかったんだ」
霧弥は視線を逸らす。
「……今その話すんな。恥ずかしいだろ」
「でも、言いたかったんだよ」
龍二の声は、今日の朝よりも少しだけ近い。
由紀ちゃんが置いていった柔らかい空気のせいか、霧弥の胸の緊張がいつもよりほどけていく。
龍二はそっと言う。
「霧弥が子どもを手当てしてるとこ……凄く、優しいなって思った」
「いや別に、普通だろ」
「うん。普通に優しいところが、好きだよ」
霧弥の手が、無意識にシャツの裾を握った。
――昨日、想いを伝えて
――今日、子どもに“ちゅきです”とプロポーズされて
それでも、龍二の目はちゃんと自分に向いている。
霧弥は小さく深呼吸をし、そのまま龍二の袖を少しだけ引く。
「……ありがと」
その一言だけを、静かに落とした。
龍二は驚いたように目を瞬かせ、それから微笑む。「どういたしまして」
店の前に、静かな風が通り抜けた。
遠くで子どもの笑い声が聞こえる。
二人の距離は、昨日よりもほんの少しだけ近くなっていた。
店先のシャッターを開けると、ほどよく冷えた空気が胸を通り抜ける。昨日、龍二に想いを告げた余韻がまだ残っていて、霧弥の心は落ち着ききらない。
嬉しさと、照れくささと、なんとも言えない緊張が、身体の奥に静かに澱のように沈んでいた。
「……今日も、普通にやるだけだろ」小さく呟き、霧弥は店の棚を整える。
煙草の箱の並ぶ音がやけにやわらかく聞こえるのは、多分気のせいじゃない。昨夜、確かに自分は一歩踏み出した。
その事実が、朝の空気をすこし違うものにしていた。
階段を降りてきた足音は、いつも通りのリズムだった。
「おはよう、霧弥」
龍二だ。コーヒーの香りを連れて、ひょいとカウンターの奥に入ってくる。
「おう……って、なんでお前、そんな自然に入って来んだよ」
「いつも通りだろ? 昨日の今日だけど、変わらずここで仕事したいしさ」
さらりと言われて、霧弥は耳が熱くなる。
“昨日の今日”――その言葉が少しだけ胸の奥で響く。
龍二は手慣れた所作で原稿を広げ、カウンターの隅に腰を落ち着かせる。霧弥が煙草の在庫を確認していると、ふと背後から視線を感じた。
「……なんだよ」
「いや、なんとなく。昨日の霧弥、ちょっと格好良かったなと思って」
「帰れ」
「ひどっ」
龍二が笑う。その顔を直視できなくて、霧弥は棚に向き直る。
店が本格的に賑わい始めたのは昼前だった。
常連客の短いやりとりが続き、煙草を買う音、レジの小さな電子音が店内を満たしていく。日常は続いている。
だが、昨日までの“日常”とはどこか違う。不可思議な温もりが、店の空間いっぱいに広がっているようだった。
そんなとき、店の前でとことこ走る小さな足音が聞こえた。
「由紀ー! 走らない! パパのそばから離れちゃだめだよ!」
若い父親の声がして、次の瞬間、小柄な子どもが店の前でくるっと回るように立ち止まった。
「こんにちはー!」
元気な声に、霧弥は思わず眉を上げる。
「ん、こんにちは」
三歳くらいだろうか。ふわふわの髪を揺らし、にこにこと笑っている。
父親は少し息を切らせながら駆け寄ってきた。
「すみません、この子、じっとしてなくて……すぐ終わるんで、すみません」
「ああ、全然。ゆっくり選んでくれ」
霧弥はレジに戻り、父親の会計を待つ。その間、由紀ちゃんは父親の周りをぐるぐると走り回っていた。
「ほら、由紀、手つないで……あっ」
父親が目を離した一瞬――
小さな靴が小石に引っかかった。
つまずくように転び、膝を地面に擦りつけた。
「っ……ひっ……うっ……!!」
次の瞬間、大きな泣き声が店先に響く。
「うわっ、大丈夫大丈夫!痛いのか、ほら、パパいるよ!」
父親がしゃがみ込み、必死に泣き止ませようとするが、由紀ちゃんの涙は止まらない。小さな膝からはじわりと血が滲んでいた。
霧弥はすぐに店から出て、小さな救急箱を手にする。
「ちょっと見せてみ?」
優しい声で膝に触れる。だが、由紀ちゃんの泣き声はますます大きくなるだけだった。
「ひっ……ひぃぃ……!」
「痛ぇよな。でもすぐ治るぞ。ほら、冷たくないようにするから……」
霧弥がどんなに優しい声をかけても、由紀ちゃんは泣き止まない。
父親も困り果て、霧弥も焦りを隠せない。
そのときだった。
「霧弥」
カウンターの奥から、原稿を置く音がした。
龍二がゆっくり姿を見せる。手にはレジ横に置いてある飴をいくつか持っている。
「小さなお姫様、飴はいるかな?」
しゃがんで、視線を由紀ちゃんの高さに合わせる。
龍二の声は驚くほど柔らかかった。
「痛かったね。でも、大丈夫。ちゃんと強い子でしょ。ほら、これあげる」
飴玉を手のひらで転がして見せる。
由紀ちゃんは泣き声を小さくしながら、その手元をじっと見る。
「……あめ……?」
「そう。泣き止んだら、もっと美味しく感じるよ」
「……ん……」
泣き声が、ふっと弱まる。
霧弥も父親も息をのんで見守る中、由紀ちゃんは小さくしゃくりあげながら龍二の手から飴を受け取った。
「偉いね、由紀ちゃん」
「……えらい?」
「うん。ちゃんと我慢できた」
由紀ちゃんは、ぽそっと返事をしたあと――
「……おにーちゃん」
龍二が「ん?」と顔を近づける。
小さな唇が、はっきりと動く。
「おにーちゃん……ちゅきです」
霧弥と父親が同時に固まった。
「ゆきと……けっこんちてくだしゃい!」
「ぶっ……!」
霧弥は思わず吹き出しそうになり、横で父親が顔を真っ赤にして慌てる。
「由紀ちゃん!!!? パパと結婚するって言ってたじゃん!お兄ちゃん困ってるって!!」
「パパは……ゆきのこと……すき?」
「好きだよ!?でも結婚はまだ早いでしょ!」
由紀ちゃんはむんっと頬を膨らませ、龍二の服をぎゅっと掴む。
「おにーちゃんがいい……!」
「あー……えっと……ありがとう。でもね、由紀ちゃんはもっと素敵な人に会えるよ」
龍二は困ったように笑いながら、そっと頭をなでた。
その優しさに、由紀ちゃんの顔は少しだけほころぶ。
父親は霧弥に深々と頭を下げる。
「本当に……すみません! ご迷惑を……!」
「いや、全然。子どもなんてこんなもんだって」
霧弥は笑いながら救急箱を片づける。
由紀ちゃんはもう泣いていない。飴を口にくわえ、龍二の横で満足そうに立っていた。
「……おにーちゃん」
「ん?」
「ゆき……またくる」
龍二は苦笑し、「うん。またおいで」と、言って手を振った。
由紀ちゃんはその場で嬉しそうにぴょこんと跳ねた。
「ゆき……おにーちゃんとけっこん……」
「しないよー!!」
父親の悲鳴のような声とともに、由紀ちゃんは連れられて帰っていく。
店の前に再び静けさが戻ったとき、霧弥はようやく息をついた。
「……お前、すげぇな」
「え?」
「子ども、あんな泣き止ませるなんて」
霧弥の素直な言葉に、龍二はぽりぽりと頬を掻く。
「いや、別に……たまたま機嫌が合っただけだよ。霧弥の手当があったからだし」
「そうか」
素直に礼を言いたかったが、照れが先に出てしまう。
龍二は、少しだけ霧弥の方へ近づいた。
「……昨日さ」
「ん?」
「霧弥が……大事にしたいって言ってくれたの、すごく嬉しかったんだ」
霧弥は視線を逸らす。
「……今その話すんな。恥ずかしいだろ」
「でも、言いたかったんだよ」
龍二の声は、今日の朝よりも少しだけ近い。
由紀ちゃんが置いていった柔らかい空気のせいか、霧弥の胸の緊張がいつもよりほどけていく。
龍二はそっと言う。
「霧弥が子どもを手当てしてるとこ……凄く、優しいなって思った」
「いや別に、普通だろ」
「うん。普通に優しいところが、好きだよ」
霧弥の手が、無意識にシャツの裾を握った。
――昨日、想いを伝えて
――今日、子どもに“ちゅきです”とプロポーズされて
それでも、龍二の目はちゃんと自分に向いている。
霧弥は小さく深呼吸をし、そのまま龍二の袖を少しだけ引く。
「……ありがと」
その一言だけを、静かに落とした。
龍二は驚いたように目を瞬かせ、それから微笑む。「どういたしまして」
店の前に、静かな風が通り抜けた。
遠くで子どもの笑い声が聞こえる。
二人の距離は、昨日よりもほんの少しだけ近くなっていた。
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