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第6話 他の人とするのは嫌?
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第10回 ラブ高 体育祭 ~お前の全てを注ぎ込め!~
この看板が掲げられたのは全校朝礼が始まった直後だった。
思わぬサプライズに生徒たちは怒号のような歓声をあげ校長の挨拶など全く聞こえなかった。
「でありますから健全な体育祭を目指して…」
「よーしいくぞー!」
誰かの掛け声に生徒たちは一斉に乱れた。
なぜ着込んでいたのかとツッコんだら負けなのだが、皆制服を脱ぎ捨てて体操着になった。
手を繋いで走っていくもの、番いを求めて必死に口説きだすもの。そして各部室の更衣室は次々と扉が閉まり鍵がかけられた。
そしてそれは生徒に限った話ではない。
先生たちもこの日はとばかりにイチャイチャしだした。
聖職者に謝れ、お前らは生殖者と名乗れ!
心の底からそう思うほど、現場はまさに地獄絵図である…
学校全体が乱れる様は圧巻だった…
そして校内中で響き渡る喘ぎ声は童貞の俺には刺激が強すぎる。
「なんか去年より酷くなってないか?…ていうか競技は!?」
一応体育祭らしく白線を引いているものや備品を準備してくれているものもいる。
しかしやつらは彼氏彼女持ちの余裕のある連中ばかりだ。
適当に準備を終えるとさっさとペアで体育館の方へ消えていった。
「そうだ!カレン!?」
勢いに飲み込まれていた俺は我に返り急いでカレンを探した。
まだ相手を見つけられていない生徒たちの人混みをかき分けて一年の方へ向かうと、人だかりが出来ていた。
「ねえ、俺視聴覚室を後輩に取らせてるからそこにいこうか。」
「いやいや、俺とプール裏いこうぜ。あそこ涼しいしめっちゃいいよ。」
大勢に囲まれてカレンが口説かれている。
人混みを必死でかき分けてなんとかカレンのところにたどり着くと、俺は手を引いて逃げようとした。
「カレン、いくぞ!」
「あ、快斗。うん、いく。」
しかしそうは問屋が卸さない。
「おい、待てよチェリー。この体育祭のルールは知ってるだろ?」
俺は呼び止められて今更ながらに思い出す。
そう、こんな乱行パーティみたいな行事が体育祭と言われるのにはちゃんと理由があるのだが、俺には無縁な事過ぎて忘れていた。
口説きたい相手が被った場合、誰がその人とピーする権利を得るか、スポーツの勝敗で決めるという暗黙のルールが存在する。
なので一応あちこちでPK合戦やホームラン競争など体育祭らしい雰囲気にはなっている。
俺は去年一人だけ相手にされず、ずっと球拾いをさせられていた。
しかし最後にはやはり誰もこのグランドからいなくなるのだが…
「俺が最初にこの子を誘ったんだ。どうしてもってんなら俺と野球で勝負しろ。」
そう言ってくるのは野球部2年で補欠 万浪《まんなみ》だ。坊主に太眉というまさに高校球児といった見た目をしている。
「いや野球はせこいだろ!」
この学校、ラブ高と呼ばれてさぞ下半身の緩いだけの学校のように見えるが、実はスポーツにも結構力を入れている。
全国の有名校から漏れた選手を集め、どのスポーツも県でベスト4には入るような強豪校なのだ。
アスリートは性欲が強いというが、まさにその典型のような学校でもある…
なので当然補欠とはいっても万浪も野球は上手い。
「先に声かけた方が競技決めていいんだよな?だったら野球だ。」
無理だって…絶対勝てないよ…
俺は握った手の先にいるカレンを見た。
「快斗野球好きだから大丈夫。」
「いや、見るのは好きだけどね!」
毎日野球見てるだけでやったことないんです…
「快斗そんなに私とセックスしたい?」
「い、いやそれ今言う?し、したいわけあるか!」
本音を言えばしたいけどできない、だ。
しかし勝負したらほぼ間違いなく負ける。
「なぁ、この子は見逃してくれよ。」
俺は命乞いをした。
「ダメだ。俺はカレンちゃんがいいんだよ。退学なんかクソ食らえだ。やらないんなら連れていくぞ。」
そう言って万浪はカレンを連れて行こうとするのを必死で止めているが、周りも黙ってはいない。
早くしろとヤジを浴びせられ、俺はどうしたらいいのかわからなくなった。
「ねぇ快斗」
「なんだこんな時に」
「私が他の人とセックスするの嫌?」
そう言われて俺の何かが目覚めた。
一億円のために?退学にならないために?いや俺はこの子の処女を守るんだと決めたんだ!
「ああ、嫌だ!よし勝負してやるよ!」
結局カレンをかけて一打席勝負の果たし合いが始まった。
「よーし、特別にお前は出塁したらなんでも勝ちにしてやるよ。」
そう言って投球練習を始める万浪の球は、素人が当たるようなものではなかった。
「え、補欠ですよね?球速すぎませんか?」
「万浪は時期エース候補だからな。145キロは出てるぞ。」
球を受ける野球部の奴にそう言われて青ざめた。
「無理無理無理!カレン、今のうちに逃げ…」
逃げろと言おうとしたが、カレンは既に囚われの身だった。
「いいぞ、打席入れよ!」
万浪に言われて打席に立った。
まず硬球が怖い。
そしてあのスピードが怖い。
でもなによりもカレンが連れて行かれるかもと思うのが怖かった…
「こい!」
バットの握り方すら合ってるのかわからないまま打席で構えると、ギャラリーが爆笑していた。
多分構え方変なんだろうな…
そう思っていると目の前を何かが通過した。
「ストライク!おい、振らなくていいのか?」
え、見えません…
カレンを見たが相変わらず表情を変えない。
「ほれ、次いくぞ。」
そう言って放たれた豪速球に俺はミットの音を聞いたあたりでスイングした。
「あはは、なんだそれ。カレンちゃん、もうすぐ決まるから。今日は楽しもうぜ。」
万浪がそう言うと、カレンは当然のようにこう言った。
「ゴムはしてね」
え、そこ!?
ていうか誰でもいいのかよ!
結局あいつはセックスにしか興味ないんだ…
だから俺が負けて万浪に処女を奪われて…
いやそれなら俺が襲っとけばよかったわ!
そう思うと途端に負けたくなくなった。
「カレン!お前が他のやつとセックスするなんて許さんからな!」
まだ俺もしたことないのに。
そんな不純な動機で俺の心は燃え上がっていた。
「はいはい、でももう終わりだよ。」
万浪が振りかぶった時、カレンが珍しく大きな声で叫んだ。
「快斗なら!生でいいよ!」
え、マジ!?
俺はカレンの方に目が行ってしまった。
そして万浪もカレンに気をとられた。
ボールが俺に向かって飛んできた。
「ぐはっ」
俺は意識を失った。
「…いてて」
「あ、快斗。目が覚めた。」
「ここは?」
「保健室。貸してくれた。」
俺はどうやらデッドボールを頭にくらって気絶していたらしい。
「快斗勝負に勝った。だから私とセックスできるよ。」
時計を見ると昼を過ぎていた。
「お前ずっと看病しててくれたのか?」
「うん、快斗起きないと心配だもん」
そう言って俺の足に肘をついてこっちを見てくるカレンに俺はキュンとしてしまった。
「あ、ありがとな…。でもセックスはなし!勝負に勝った奴の言う事聞くルールだろ?だったら…」
「でもチューはしちゃったよ?」
…!?
「は?」
「チューしたら目が覚めるかもって、東先生が言ったから。でも起きなかった。」
え、まじ?
俺は自分の唇を触ったが、もちろんなんの感触も残ってなかった。
保健室の東《あずま》先生は、30歳くらいの普通の先生なのだが、その実誰の愛人なのかもわからないくらい先生達を食い散らかしているまさにこの学校にふさわしいクソビッチだ。
あ、あのクソアマ…
そして嫌な予感がして携帯を見ると、校長から着信とメッセージが残っていた。
『チューしちゃったね。目が覚めたら校長室ね。』
俺は退学を覚悟した。
「ねぇ快斗」
「なんだよ!」
「チュー気持ちよかった。もっかいしよ?」
俺はその唇をジッと見つめた。
本当にこの唇とチューしたのか俺?
クソッ!どうせなら起きてる時にしてくれよ…
でも今やってしまったら言い訳ができなくなる…
「ダメだ。それに今から校長室に行かないといけないんだ。」
「パパのとこ?うん…じゃあ寮に帰ったらね。」
俺はその寮に帰れるかどうかわからないけどな…
少しフラフラしながら俺は立ち上がった。
「快斗大丈夫?」
「大丈夫なもんか…」
ほんとお前がいらんことしたせいで…
カレンには保健室で待ってるように命令して、俺は校長室に向かった。
二度とこの部屋に来ることに緊張などしないと思っていたが、扉の前でひどく緊張している。
退学になりたくない。
童貞のまま死にたくない。
俺は恐る恐る扉を開けた。
この看板が掲げられたのは全校朝礼が始まった直後だった。
思わぬサプライズに生徒たちは怒号のような歓声をあげ校長の挨拶など全く聞こえなかった。
「でありますから健全な体育祭を目指して…」
「よーしいくぞー!」
誰かの掛け声に生徒たちは一斉に乱れた。
なぜ着込んでいたのかとツッコんだら負けなのだが、皆制服を脱ぎ捨てて体操着になった。
手を繋いで走っていくもの、番いを求めて必死に口説きだすもの。そして各部室の更衣室は次々と扉が閉まり鍵がかけられた。
そしてそれは生徒に限った話ではない。
先生たちもこの日はとばかりにイチャイチャしだした。
聖職者に謝れ、お前らは生殖者と名乗れ!
心の底からそう思うほど、現場はまさに地獄絵図である…
学校全体が乱れる様は圧巻だった…
そして校内中で響き渡る喘ぎ声は童貞の俺には刺激が強すぎる。
「なんか去年より酷くなってないか?…ていうか競技は!?」
一応体育祭らしく白線を引いているものや備品を準備してくれているものもいる。
しかしやつらは彼氏彼女持ちの余裕のある連中ばかりだ。
適当に準備を終えるとさっさとペアで体育館の方へ消えていった。
「そうだ!カレン!?」
勢いに飲み込まれていた俺は我に返り急いでカレンを探した。
まだ相手を見つけられていない生徒たちの人混みをかき分けて一年の方へ向かうと、人だかりが出来ていた。
「ねえ、俺視聴覚室を後輩に取らせてるからそこにいこうか。」
「いやいや、俺とプール裏いこうぜ。あそこ涼しいしめっちゃいいよ。」
大勢に囲まれてカレンが口説かれている。
人混みを必死でかき分けてなんとかカレンのところにたどり着くと、俺は手を引いて逃げようとした。
「カレン、いくぞ!」
「あ、快斗。うん、いく。」
しかしそうは問屋が卸さない。
「おい、待てよチェリー。この体育祭のルールは知ってるだろ?」
俺は呼び止められて今更ながらに思い出す。
そう、こんな乱行パーティみたいな行事が体育祭と言われるのにはちゃんと理由があるのだが、俺には無縁な事過ぎて忘れていた。
口説きたい相手が被った場合、誰がその人とピーする権利を得るか、スポーツの勝敗で決めるという暗黙のルールが存在する。
なので一応あちこちでPK合戦やホームラン競争など体育祭らしい雰囲気にはなっている。
俺は去年一人だけ相手にされず、ずっと球拾いをさせられていた。
しかし最後にはやはり誰もこのグランドからいなくなるのだが…
「俺が最初にこの子を誘ったんだ。どうしてもってんなら俺と野球で勝負しろ。」
そう言ってくるのは野球部2年で補欠 万浪《まんなみ》だ。坊主に太眉というまさに高校球児といった見た目をしている。
「いや野球はせこいだろ!」
この学校、ラブ高と呼ばれてさぞ下半身の緩いだけの学校のように見えるが、実はスポーツにも結構力を入れている。
全国の有名校から漏れた選手を集め、どのスポーツも県でベスト4には入るような強豪校なのだ。
アスリートは性欲が強いというが、まさにその典型のような学校でもある…
なので当然補欠とはいっても万浪も野球は上手い。
「先に声かけた方が競技決めていいんだよな?だったら野球だ。」
無理だって…絶対勝てないよ…
俺は握った手の先にいるカレンを見た。
「快斗野球好きだから大丈夫。」
「いや、見るのは好きだけどね!」
毎日野球見てるだけでやったことないんです…
「快斗そんなに私とセックスしたい?」
「い、いやそれ今言う?し、したいわけあるか!」
本音を言えばしたいけどできない、だ。
しかし勝負したらほぼ間違いなく負ける。
「なぁ、この子は見逃してくれよ。」
俺は命乞いをした。
「ダメだ。俺はカレンちゃんがいいんだよ。退学なんかクソ食らえだ。やらないんなら連れていくぞ。」
そう言って万浪はカレンを連れて行こうとするのを必死で止めているが、周りも黙ってはいない。
早くしろとヤジを浴びせられ、俺はどうしたらいいのかわからなくなった。
「ねぇ快斗」
「なんだこんな時に」
「私が他の人とセックスするの嫌?」
そう言われて俺の何かが目覚めた。
一億円のために?退学にならないために?いや俺はこの子の処女を守るんだと決めたんだ!
「ああ、嫌だ!よし勝負してやるよ!」
結局カレンをかけて一打席勝負の果たし合いが始まった。
「よーし、特別にお前は出塁したらなんでも勝ちにしてやるよ。」
そう言って投球練習を始める万浪の球は、素人が当たるようなものではなかった。
「え、補欠ですよね?球速すぎませんか?」
「万浪は時期エース候補だからな。145キロは出てるぞ。」
球を受ける野球部の奴にそう言われて青ざめた。
「無理無理無理!カレン、今のうちに逃げ…」
逃げろと言おうとしたが、カレンは既に囚われの身だった。
「いいぞ、打席入れよ!」
万浪に言われて打席に立った。
まず硬球が怖い。
そしてあのスピードが怖い。
でもなによりもカレンが連れて行かれるかもと思うのが怖かった…
「こい!」
バットの握り方すら合ってるのかわからないまま打席で構えると、ギャラリーが爆笑していた。
多分構え方変なんだろうな…
そう思っていると目の前を何かが通過した。
「ストライク!おい、振らなくていいのか?」
え、見えません…
カレンを見たが相変わらず表情を変えない。
「ほれ、次いくぞ。」
そう言って放たれた豪速球に俺はミットの音を聞いたあたりでスイングした。
「あはは、なんだそれ。カレンちゃん、もうすぐ決まるから。今日は楽しもうぜ。」
万浪がそう言うと、カレンは当然のようにこう言った。
「ゴムはしてね」
え、そこ!?
ていうか誰でもいいのかよ!
結局あいつはセックスにしか興味ないんだ…
だから俺が負けて万浪に処女を奪われて…
いやそれなら俺が襲っとけばよかったわ!
そう思うと途端に負けたくなくなった。
「カレン!お前が他のやつとセックスするなんて許さんからな!」
まだ俺もしたことないのに。
そんな不純な動機で俺の心は燃え上がっていた。
「はいはい、でももう終わりだよ。」
万浪が振りかぶった時、カレンが珍しく大きな声で叫んだ。
「快斗なら!生でいいよ!」
え、マジ!?
俺はカレンの方に目が行ってしまった。
そして万浪もカレンに気をとられた。
ボールが俺に向かって飛んできた。
「ぐはっ」
俺は意識を失った。
「…いてて」
「あ、快斗。目が覚めた。」
「ここは?」
「保健室。貸してくれた。」
俺はどうやらデッドボールを頭にくらって気絶していたらしい。
「快斗勝負に勝った。だから私とセックスできるよ。」
時計を見ると昼を過ぎていた。
「お前ずっと看病しててくれたのか?」
「うん、快斗起きないと心配だもん」
そう言って俺の足に肘をついてこっちを見てくるカレンに俺はキュンとしてしまった。
「あ、ありがとな…。でもセックスはなし!勝負に勝った奴の言う事聞くルールだろ?だったら…」
「でもチューはしちゃったよ?」
…!?
「は?」
「チューしたら目が覚めるかもって、東先生が言ったから。でも起きなかった。」
え、まじ?
俺は自分の唇を触ったが、もちろんなんの感触も残ってなかった。
保健室の東《あずま》先生は、30歳くらいの普通の先生なのだが、その実誰の愛人なのかもわからないくらい先生達を食い散らかしているまさにこの学校にふさわしいクソビッチだ。
あ、あのクソアマ…
そして嫌な予感がして携帯を見ると、校長から着信とメッセージが残っていた。
『チューしちゃったね。目が覚めたら校長室ね。』
俺は退学を覚悟した。
「ねぇ快斗」
「なんだよ!」
「チュー気持ちよかった。もっかいしよ?」
俺はその唇をジッと見つめた。
本当にこの唇とチューしたのか俺?
クソッ!どうせなら起きてる時にしてくれよ…
でも今やってしまったら言い訳ができなくなる…
「ダメだ。それに今から校長室に行かないといけないんだ。」
「パパのとこ?うん…じゃあ寮に帰ったらね。」
俺はその寮に帰れるかどうかわからないけどな…
少しフラフラしながら俺は立ち上がった。
「快斗大丈夫?」
「大丈夫なもんか…」
ほんとお前がいらんことしたせいで…
カレンには保健室で待ってるように命令して、俺は校長室に向かった。
二度とこの部屋に来ることに緊張などしないと思っていたが、扉の前でひどく緊張している。
退学になりたくない。
童貞のまま死にたくない。
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