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第57話 仲良くなると喋るタイプ
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「失礼します。」
こうやって呼ばれた通り真面目に校長室に行く俺って、ほんと損な役回りだと自分でも思う…
「おおこれは勝手にウェディング、快斗新郎ではないか。まぁまぁ、座りたまえ」
「やっぱ見てたんだな…。あんたの施設のカメラ全部確認してんのか!?」
くそ…カレンのドレス姿を見てる時の俺の顔ってどんな顔してたんだろうか、こんなやつに見られるなんて….
「それは企業秘密じゃ。それより今日は君に相談があるんじゃ。」
「相談?なんですか一体…」
なんだよお礼とかじゃないのか…
「うむ、私…離婚しそうなんじゃ」
「あ、そうですか…って、えええ!?」
「ほほ、メラニーのやつがのう…全然家に帰ってこんのじゃ…」
「いや、一応驚いて見たけど逆に今更離婚すんの!?もっとタイミングあっただろ!」
あんな不貞だらけの嫁相手なら訴訟したら100%勝てそうだけどな…
「でも帰ってこないのなんていつものことじゃ…」
「いや、メラニーは男を連れ込むことはあっても帰ってこんことはあまりなかったのじゃ。しかし最近は週に一度も帰ってこん…これはとうとう愛想を尽かされたんじゃ…うう…」
一応あんな嫁でも愛してるんだなこの人…
「で、離婚を阻止してほしいとかですか?」
「さすが、付き合いが長くなってきただけあるわい。早速じゃがメラニーの居所を調べてくれんか?報酬は弾むぞい」
「まぁ…メラニーさん案件なら、カレンにも関わることだし一応引き受けますけど…報酬はいくらですか?」
「アンのサイン色紙じゃ」
「いらんわ!」
いつでも手に入るだろそんなもん…
「まぁなにかちゃんとしたもの考えておいてください。」
俺は校長室を出てカレンを迎えに行った。
「カレン、校長とメラニーさんうまくいってないのか?」
「うーん、仲良いと思う」
「そうか…」
カレンに変なことを聞くのは可哀想だしな…
問題が落ち着くまでは黙っておこう。
「カレン、メラニーさんっていつもどこに出かけてるかわかるか?」
「ママ?ママは基本的に家が好きだから出ない」
「そうか…」
そんな人が全然帰ってこないなんて、いよいよ他の男に鞍替えしたのか。
いや、この前のスタジオとつながってるあの家…
あそこに入り浸って命先輩とかと遊びまくってるんじゃないだろうな。
「悪いカレン、先に帰っててくれないか?ちょっと用事がある」
「うん、わかった」
そう言ってカレンと別れて…いやなぜかカレンがついてきてる…
「いや…ちょっと用事がだな…」
「…怪しい」
「はぁ?」
「ママのところいくんでしょ?」
「え、いやなんで…?」
「だってママの話してたから。」
「う…」
なんでこういう時だけ鋭いんだよ…
「いや、それはだな…」
「…ママとエッチしにいくんでしょ?」
「それはねぇわ!娘を先に帰らせてそいつの母のところにいって…ってまぁまぁ俺ヤバイやつじゃん!?」
「でも怪しい…私もいく」
「いや、でもなぁ…」
「いくの!」
「はいはい…」
まぁいずれバレることだし…
それにカレンがいた方が話がまとまるかもしれない。
場所は覚えていたので、メラニーさんの隠れ家に急いだ。
「鍵は….あったあった」
「怪しい…」
「ちょっとメラニーさんに用事があるだけなの!浮気なんかしないよ…」
それどころか童貞を捨てることすら封じられてると言うのになにができるっていうんだよ…
「失礼しまーす…誰もいないのか?」
「怪しい…」
「いい加減信じてくれませんかね…」
校長のせいでこっちまで険悪になっちゃうよ…
奥の部屋も覗いてみたが誰もいない。
「ここからスタジオに行ってみる?」
「スタジオ…怪し」
「しつこい!」
プンプンしているカレンをなだめて二人でスタジオに向かった。
「しかしほんとメラニーさんの浮気性はなんとかならないの?」
「ママ、エッチをやめたら死ぬって言ってた」
「いや絶対死なないから!」
「でも、三日我慢したら幻覚見えたって」
「どんな禁断症状だよ!?一回医者で見てもらえや!」
とんでもない人だな…旦那とすればいいじゃないか…
「ついたぞ、ここを登って…よいしょ」
俺たちは地下通路から地上に出た。
「命先輩います…かぁー?」
まさにスタジオは地獄絵図だった…
バキバキの筋肉美を持つオッサンたちが裸で立っていてポーズを決めている…
そしてその中央でメラニーさんがポーズを決めている…
「ああメラニー、君の美しさがより輝く瞬間が今ここに完成しつつある!さぁ、交わろう」
「交わんな!なんしとんじゃわれら!?」
大急ぎで飛び出してツッコミを入れてからカレンに目隠しをした。
「快斗、なんで目隠しするの?」
「絶対教育によくない現場に来てしまったからです!」
「…」
「だから目隠しして感じるな!」
あー無茶苦茶だな…
「あら、快斗くんとカレン?どうしたのよー」
「いやこの状況の方がどうしたんだよ!?」
「え、見ての通りだけど?」
「見たことない状況すぎて現場に来てもなにが起きてるかわからんわ!」
「見たまんまよ。エレガントプレイをしていただけよ?」
「ああ…エレガントプレイですか…ってなんだよそれ!?え、知らない俺が無知なの!?」
意味不明なプレイを作るなよ…
あ、そうだメラニーさんに校長とのこと聞かないと…
でもカレンがいるし、命先輩の前とかで話をして大丈夫かな?
いやでも聞かないとな。
「あ、あのメラニーさん…」
「なにかしら?」
「なんで家に帰らないんですか?」
「それは秘密よ。でも今日も帰る気はないわ」
困ったらみんな秘密秘密って…
でもやっぱり戻る気がないのか…
「やっぱりこういうことをしたいから離婚するんですか?」
カレンには聞こえない程度で言ったつもりだけど…大丈夫かな?
「離婚?」
「ええ、校長はメラニーさんが帰ってこないからもう愛想尽かされたんだってショック受けてましたよ」
「私が帰らないのはパパの指示よ?」
「…はい??」
「パパの方から『究極の焦らしプレイを堪能したいから週一回しか帰ってこないように』ってお願いされたから家でのんびりしたいところをわざわざ外で時間潰してるんじゃないー。」
「んんん?まてまて!どゆこと!?焦らしプレイ?わざわざだと?じゃなんで校長が俺にメラニーさんが帰ってこないとか嘆いてくるんだよ?」
「あの人ったらエッチのあと気持ち良すぎて記憶ぶっ飛んじゃうのよー」
「ぶっ飛びすぎだよ!自分が何話したかまで全部忘れちゃうの!?意味不明だよ!」
「でも一昨日帰った時も、『どこに行ってたんじゃー』って泣いてたわよ?自分でプレイをより良く楽しむために本能がそうさせてるのよ?わかるわかる」
「一個もわからんわ!なんなの大人になるとこういうのもあるあるになるの!?そんな大人にはなりたくないけども!」
はぁ…結局なんだったんだよ…
校長の記憶違い?いやそれともちょっと違うような気もするけど…
「…じゃあ離婚とかしないんですね?」
「するわけないわよー。これでもパパ大好きなのよ?わかるでしょ?」
「わかるかー!裸の男に囲まれながら当たり前みたいにいうなよ!」
ていうかこの筋肉美達は誰なんだよ!
もういいけど…
「命先輩も、あんまり人の奥さんを連れまわしたら…先輩?」
命先輩は校長が大好きという言葉をきいてショックで失禁して失神していた…
そのまま永遠に目を覚ますなこの変態!
「カレン、もう帰るぞ」
「待って、もう少し…」
「だから目隠しでイこうとするなよ!」
なんなんだこの変態家族め…
「メラニーさん、そろそろ帰った方がいいと思いますよ?校長はマジで覚えてなかったから心配してましたし…」
「そうねぇ、私もおうち帰りたいからパパに相談してみようかしら。ご忠告ありがとうね」
メラニーさんは隠し通路に入っていった。
俺たちは普通に正門から帰ることにした。
「はぁー…疲れた疲れた」
「パパとママ、喧嘩してたの?」
「いや…結局仲はいいんだなあの二人」
「仲良しなの」
「それはよかった…」
でも結婚とかしたらマンネリしたりするんだろうか。
俺もいつかカレンのことを見てもなんとも思わなくなるのかな…
「カレン、みんな結婚とかしたらだんだんと好きとかそういう気持ちも無くなっていくのかな?」
「快斗、私に飽きたの…?」
「いやいや違う違う!それに結婚もまだしてないだろ」
「この前したもん」
「え、あれ結婚したことになってるの!?」
「うん、した」
「いや…あのね」
「したもん!」
「はいはい…」
なぜか知らないうちに奥さんができた。
童貞なのに…
「いや、校長とメラニーさんとか見ててもさ、仲良いけどまぁみんなそれぞれ仕事とかしてて、ずっと一緒ってわけにもいかなくなるんだなって思うと色々考えてしまっただけだよ…」
「私は快斗とずっといるもん」
「そうだな…変なこと考えても仕方ないか。よし、今日はピザ5枚にするか!」
「わーい、いっぱい食べる!快斗大好き!」
ひっついてくるカレンを撫でながら、ずっとこの子一緒にいると心に誓った。
そして帰ってからピザを頼むと、今日はすぐにアンが飛んできた。
右手の三角巾と包帯が外れていた。
「あれ?もう右手いいの?」
「暗示で直した」
「え、それって直ってるのか!?」
「痛みはない」
「多分痛さを忘れてるだけだぞ…」
体に鞭打って働くとはこのことだな…
「そういえばお前最初のころより良く話すようになったよな」
「仲良くなると喋るタイプ」
「あ、そう…」
仲良くなったんだ俺たち…
「それにアンがオタクだとは意外だったしな」
「オタクじゃない」
「オタクだろー、結構詳しいし」
「アニメ見ない」
「いや嘘つくなよ!」
一応アンでも恥ずかしいとかあるんだな…
「きゃいとくん」
「急に変な呼び方すんなよ」
「失礼噛みました」
「それ絶対やったらダメだからな!!」
怒られるぞ…
それにアニメ見てるだろ絶対!
ピザをたくさん買ったことでアンは機嫌が良かった。
ボーリングをする仕草をしながら帰っていた。
ボーリングハマってるんだな…
「カレン、もう寒くなってくるから冬服買いに行かないとだな」
「うん、それにコタツ出す」
「いやそれはまだ早いような…」
「コタツほしい…」
「ああ、たまには買い物行くか。」
なんか校長への報告も忘れてまったりとした時間を過ごしていた。
次回 カレンと新婚家具選び?
寮を少し模様替えしちゃおうか。
更に学校が再開して新たな先生赴任!
ちょっとクセが強いメンツがやってくる…
こうやって呼ばれた通り真面目に校長室に行く俺って、ほんと損な役回りだと自分でも思う…
「おおこれは勝手にウェディング、快斗新郎ではないか。まぁまぁ、座りたまえ」
「やっぱ見てたんだな…。あんたの施設のカメラ全部確認してんのか!?」
くそ…カレンのドレス姿を見てる時の俺の顔ってどんな顔してたんだろうか、こんなやつに見られるなんて….
「それは企業秘密じゃ。それより今日は君に相談があるんじゃ。」
「相談?なんですか一体…」
なんだよお礼とかじゃないのか…
「うむ、私…離婚しそうなんじゃ」
「あ、そうですか…って、えええ!?」
「ほほ、メラニーのやつがのう…全然家に帰ってこんのじゃ…」
「いや、一応驚いて見たけど逆に今更離婚すんの!?もっとタイミングあっただろ!」
あんな不貞だらけの嫁相手なら訴訟したら100%勝てそうだけどな…
「でも帰ってこないのなんていつものことじゃ…」
「いや、メラニーは男を連れ込むことはあっても帰ってこんことはあまりなかったのじゃ。しかし最近は週に一度も帰ってこん…これはとうとう愛想を尽かされたんじゃ…うう…」
一応あんな嫁でも愛してるんだなこの人…
「で、離婚を阻止してほしいとかですか?」
「さすが、付き合いが長くなってきただけあるわい。早速じゃがメラニーの居所を調べてくれんか?報酬は弾むぞい」
「まぁ…メラニーさん案件なら、カレンにも関わることだし一応引き受けますけど…報酬はいくらですか?」
「アンのサイン色紙じゃ」
「いらんわ!」
いつでも手に入るだろそんなもん…
「まぁなにかちゃんとしたもの考えておいてください。」
俺は校長室を出てカレンを迎えに行った。
「カレン、校長とメラニーさんうまくいってないのか?」
「うーん、仲良いと思う」
「そうか…」
カレンに変なことを聞くのは可哀想だしな…
問題が落ち着くまでは黙っておこう。
「カレン、メラニーさんっていつもどこに出かけてるかわかるか?」
「ママ?ママは基本的に家が好きだから出ない」
「そうか…」
そんな人が全然帰ってこないなんて、いよいよ他の男に鞍替えしたのか。
いや、この前のスタジオとつながってるあの家…
あそこに入り浸って命先輩とかと遊びまくってるんじゃないだろうな。
「悪いカレン、先に帰っててくれないか?ちょっと用事がある」
「うん、わかった」
そう言ってカレンと別れて…いやなぜかカレンがついてきてる…
「いや…ちょっと用事がだな…」
「…怪しい」
「はぁ?」
「ママのところいくんでしょ?」
「え、いやなんで…?」
「だってママの話してたから。」
「う…」
なんでこういう時だけ鋭いんだよ…
「いや、それはだな…」
「…ママとエッチしにいくんでしょ?」
「それはねぇわ!娘を先に帰らせてそいつの母のところにいって…ってまぁまぁ俺ヤバイやつじゃん!?」
「でも怪しい…私もいく」
「いや、でもなぁ…」
「いくの!」
「はいはい…」
まぁいずれバレることだし…
それにカレンがいた方が話がまとまるかもしれない。
場所は覚えていたので、メラニーさんの隠れ家に急いだ。
「鍵は….あったあった」
「怪しい…」
「ちょっとメラニーさんに用事があるだけなの!浮気なんかしないよ…」
それどころか童貞を捨てることすら封じられてると言うのになにができるっていうんだよ…
「失礼しまーす…誰もいないのか?」
「怪しい…」
「いい加減信じてくれませんかね…」
校長のせいでこっちまで険悪になっちゃうよ…
奥の部屋も覗いてみたが誰もいない。
「ここからスタジオに行ってみる?」
「スタジオ…怪し」
「しつこい!」
プンプンしているカレンをなだめて二人でスタジオに向かった。
「しかしほんとメラニーさんの浮気性はなんとかならないの?」
「ママ、エッチをやめたら死ぬって言ってた」
「いや絶対死なないから!」
「でも、三日我慢したら幻覚見えたって」
「どんな禁断症状だよ!?一回医者で見てもらえや!」
とんでもない人だな…旦那とすればいいじゃないか…
「ついたぞ、ここを登って…よいしょ」
俺たちは地下通路から地上に出た。
「命先輩います…かぁー?」
まさにスタジオは地獄絵図だった…
バキバキの筋肉美を持つオッサンたちが裸で立っていてポーズを決めている…
そしてその中央でメラニーさんがポーズを決めている…
「ああメラニー、君の美しさがより輝く瞬間が今ここに完成しつつある!さぁ、交わろう」
「交わんな!なんしとんじゃわれら!?」
大急ぎで飛び出してツッコミを入れてからカレンに目隠しをした。
「快斗、なんで目隠しするの?」
「絶対教育によくない現場に来てしまったからです!」
「…」
「だから目隠しして感じるな!」
あー無茶苦茶だな…
「あら、快斗くんとカレン?どうしたのよー」
「いやこの状況の方がどうしたんだよ!?」
「え、見ての通りだけど?」
「見たことない状況すぎて現場に来てもなにが起きてるかわからんわ!」
「見たまんまよ。エレガントプレイをしていただけよ?」
「ああ…エレガントプレイですか…ってなんだよそれ!?え、知らない俺が無知なの!?」
意味不明なプレイを作るなよ…
あ、そうだメラニーさんに校長とのこと聞かないと…
でもカレンがいるし、命先輩の前とかで話をして大丈夫かな?
いやでも聞かないとな。
「あ、あのメラニーさん…」
「なにかしら?」
「なんで家に帰らないんですか?」
「それは秘密よ。でも今日も帰る気はないわ」
困ったらみんな秘密秘密って…
でもやっぱり戻る気がないのか…
「やっぱりこういうことをしたいから離婚するんですか?」
カレンには聞こえない程度で言ったつもりだけど…大丈夫かな?
「離婚?」
「ええ、校長はメラニーさんが帰ってこないからもう愛想尽かされたんだってショック受けてましたよ」
「私が帰らないのはパパの指示よ?」
「…はい??」
「パパの方から『究極の焦らしプレイを堪能したいから週一回しか帰ってこないように』ってお願いされたから家でのんびりしたいところをわざわざ外で時間潰してるんじゃないー。」
「んんん?まてまて!どゆこと!?焦らしプレイ?わざわざだと?じゃなんで校長が俺にメラニーさんが帰ってこないとか嘆いてくるんだよ?」
「あの人ったらエッチのあと気持ち良すぎて記憶ぶっ飛んじゃうのよー」
「ぶっ飛びすぎだよ!自分が何話したかまで全部忘れちゃうの!?意味不明だよ!」
「でも一昨日帰った時も、『どこに行ってたんじゃー』って泣いてたわよ?自分でプレイをより良く楽しむために本能がそうさせてるのよ?わかるわかる」
「一個もわからんわ!なんなの大人になるとこういうのもあるあるになるの!?そんな大人にはなりたくないけども!」
はぁ…結局なんだったんだよ…
校長の記憶違い?いやそれともちょっと違うような気もするけど…
「…じゃあ離婚とかしないんですね?」
「するわけないわよー。これでもパパ大好きなのよ?わかるでしょ?」
「わかるかー!裸の男に囲まれながら当たり前みたいにいうなよ!」
ていうかこの筋肉美達は誰なんだよ!
もういいけど…
「命先輩も、あんまり人の奥さんを連れまわしたら…先輩?」
命先輩は校長が大好きという言葉をきいてショックで失禁して失神していた…
そのまま永遠に目を覚ますなこの変態!
「カレン、もう帰るぞ」
「待って、もう少し…」
「だから目隠しでイこうとするなよ!」
なんなんだこの変態家族め…
「メラニーさん、そろそろ帰った方がいいと思いますよ?校長はマジで覚えてなかったから心配してましたし…」
「そうねぇ、私もおうち帰りたいからパパに相談してみようかしら。ご忠告ありがとうね」
メラニーさんは隠し通路に入っていった。
俺たちは普通に正門から帰ることにした。
「はぁー…疲れた疲れた」
「パパとママ、喧嘩してたの?」
「いや…結局仲はいいんだなあの二人」
「仲良しなの」
「それはよかった…」
でも結婚とかしたらマンネリしたりするんだろうか。
俺もいつかカレンのことを見てもなんとも思わなくなるのかな…
「カレン、みんな結婚とかしたらだんだんと好きとかそういう気持ちも無くなっていくのかな?」
「快斗、私に飽きたの…?」
「いやいや違う違う!それに結婚もまだしてないだろ」
「この前したもん」
「え、あれ結婚したことになってるの!?」
「うん、した」
「いや…あのね」
「したもん!」
「はいはい…」
なぜか知らないうちに奥さんができた。
童貞なのに…
「いや、校長とメラニーさんとか見ててもさ、仲良いけどまぁみんなそれぞれ仕事とかしてて、ずっと一緒ってわけにもいかなくなるんだなって思うと色々考えてしまっただけだよ…」
「私は快斗とずっといるもん」
「そうだな…変なこと考えても仕方ないか。よし、今日はピザ5枚にするか!」
「わーい、いっぱい食べる!快斗大好き!」
ひっついてくるカレンを撫でながら、ずっとこの子一緒にいると心に誓った。
そして帰ってからピザを頼むと、今日はすぐにアンが飛んできた。
右手の三角巾と包帯が外れていた。
「あれ?もう右手いいの?」
「暗示で直した」
「え、それって直ってるのか!?」
「痛みはない」
「多分痛さを忘れてるだけだぞ…」
体に鞭打って働くとはこのことだな…
「そういえばお前最初のころより良く話すようになったよな」
「仲良くなると喋るタイプ」
「あ、そう…」
仲良くなったんだ俺たち…
「それにアンがオタクだとは意外だったしな」
「オタクじゃない」
「オタクだろー、結構詳しいし」
「アニメ見ない」
「いや嘘つくなよ!」
一応アンでも恥ずかしいとかあるんだな…
「きゃいとくん」
「急に変な呼び方すんなよ」
「失礼噛みました」
「それ絶対やったらダメだからな!!」
怒られるぞ…
それにアニメ見てるだろ絶対!
ピザをたくさん買ったことでアンは機嫌が良かった。
ボーリングをする仕草をしながら帰っていた。
ボーリングハマってるんだな…
「カレン、もう寒くなってくるから冬服買いに行かないとだな」
「うん、それにコタツ出す」
「いやそれはまだ早いような…」
「コタツほしい…」
「ああ、たまには買い物行くか。」
なんか校長への報告も忘れてまったりとした時間を過ごしていた。
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