校長からの課題が娘の処女を守れ…だと!?

明石龍之介

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第67話 やっちゃった!?

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三学期が始まってはや一週間。

俺は休日の寮で一人悶え苦しんでいた…

「あー、やりたいよー!もう無理だよー!」

あれ以来何もエロいものを見てはいない。
見たら俺の右手が別の生き物のように動き出しそうだからだ…

まさかこんな試練が待っているとは思いもしなかった。
いっそこの間だけでも修行僧のように山籠もりして…いや籠ってもやることはやってしまいそうだが。

そして一番怖いのはカレンのキスのように刺激を加えられることなのだが、すっかり忘れていたモンスターが襲来するとのことで俺は不安しかなかった。

「快斗、明日ママくるから夜はどっか食べに行こ!」

「できれば二人でお願いしたい…」

メラニーさんが来るという…
あんな刺激マックスなものを見たら、今の俺なら一捻り、いや一擦りだ…

まずいなぁ…もうメラニーさんに迫られたら普通に食らいついてしまいそうだ…

「快斗、ムラムラしてる?」

「してるよ!もうこんなの無理だよ…」

「してあげよっか?」

「…!?」

何…してくれる?
手で?いや足?
待て待てこれはセーフなのか?

思いっきりアウトで禁じ手だと思っていたが…

生唾を飲んだ時に久しぶりに校長からメールが来た。

「それはアウトだよーん!」

くそ!蜘蛛の糸が切られた…
いやそもそもそれが許されるならとっくにしてもらってるわ!

冷静になれ…

いやなれない…

もうダメだと思った時に…なにも起こらなかった。

そんな都合よくなにか起きないよな…

しかし苦しむ俺は一つの打開策を見出した。

「そうだ、手帳をつけよう。そして一日ずつカウントしていけば、我慢も楽しみにかわる!」

そして手帳を買ってきて1時間…

一日の長さを思い知った…

「だー、無理だー!」

手帳を投げ飛ばして半狂乱になる俺をカレンは楽しそうに見ていた…

そしてこんな休日に来客がきた。

いや、これは救いだ。

玄関を見ると…スーツを着たアンがいた。

「どうしたその恰好?」

「就活」

「お、どこか受かったか?」

「落ちた」

「…ちなみに何社?」

「100社」

「死ぬなよ…」

「次回は101回目のエントリーシート」

「トラックの前に飛び出すなよ!」

中年の幸薄そうなやつとるところなんてないよな…

「ちなみにどんな会社受けたんだ?」

「ギャル多そうな職場」

「真面目にやれや!」

こいつもムラムラしてるのか?

「あのさ、スポーツインストラクターとかむいてるんじゃないか?ほら、スポーツ得意だろ?」

「むさくるしい」

「贅沢言うな!」

「なんでこうなった」

「だからそのセリフ重いわ!」

気落ちするアンを少し励ました。

「大丈夫だって、神様は平等だよ」

「人は」

「ん?」

「平等ではない」

「どっかの皇帝陛下が演説してたなそれ!」

お前は生まれつき病弱でも親が貧しくもないのに…なんでこうなった!

アンはスーツ姿で帰っていった。

しかし足元をよく見ると革靴ではなくスニーカーを履いていた…

落ちてる全員それもあるんじゃないか!?

そしてその日もカレンを見て悶えながら一日を終えた。


翌日

「はーい、カレン!元気してたー?」

メラニーさんがカレンと再会した声を部屋の中で聞いていた。
メラニーさんと会うのが怖くて部屋から出れない…

「快斗、ママきたよー」

ドアの外からカレンが呼んでいる…

「き、今日は体調悪いからちょっと寝てようかなーって…ははは…」

会いたくないので仮病を使ったが、その瞬間アンが窓を蹴り破って白衣スタイルで登場した…

「勝手にくるなよ!」

「病気治す」

「そーいえば最初はそんなんだったなお前!」

しかしいつのまにか暗示をかけられてかかと落としを食らって俺は気絶した…

目が覚めた。

体調は…良くなった?いや最初から悪くなかったんだよ!

観念して外に出ると、メラニーさんが立っていた。

「はーい、快斗。なによー、照れてるのかしら?」

しかしなんなんだこの母親は…

「なんでビキニなんだよ!」

もうパンパンな俺のムスコさんが暴発しそうだった…
なんとか我慢しているが、触っただけでどうにかなってしまいそうだ…

そうか、薬師寺さんたちの気持ちが今ならわかる。
これはそう…毒だ。

メラニーさんを見ただけで震えている…

「快斗、大丈夫?まだ体調悪いならもやし呼ぶ」

「ま、待て!もうあれはいいって!」

しかし刺激が強すぎる…
オ○禁するだけでこうもかわってしまうのか俺は…

「あらー、溜まってるのね快斗。カレンにシコってもらったらどうなの?」

「こら!サラッとシコってとか使うな!」

「じゃシュシュシュって?」

「今の俺なら最初のシュで終わっちゃうよ!」

メラニーさんのことはもちろん直視できない。
しかし一日中こんなことしてたらエロを忘れられないぞ…

「快斗、シコ…」

「お前まで言うなー!」

俺が一番それやりたいんだよ…

「またパパのいたずらー?でも大丈夫よ。パパもたまに禁慰するから」

「禁煙みたいに言うなよ!それってなんか意味あるのか?」

「解禁した時の気持ちよさは尋常じゃないらしいわよー。ほら、イメージして?あの快感を…」

「せっかく人が忘れようとしてるんだからほっといてくださいよ!」

しかしそんな感じを半日続けてようやく少しだけ落ち着いた。

「さぁ晩ご飯いきましょ!」

「ええ、何食べにいきますか?」

「すっぽんは?」

「殺す気か!」

「うなぎ?」

「精のつきそうなものばっか選ぶな!」

どうしても俺をムラムラさせる気だな…

「せめて焼肉とかは?」

「いいわねー、いきましょ!」

そして近くの焼肉屋に連れて行ってもらった。

「いらっしゃい」

「おい、アンがなんでいるんだよ…」

「バイト」

「ちゃんと就活しろ!」

「三か月で正社員登用あり」

「三か月もたねぇだろお前…」

春から焼肉屋でもする気なのかこいつ?

「アン、とりあえずおまかせでお願いね。あとニンニクたっぷりで」

「だからそのニンニクが余計なんだよ!」

そしてニンニクダレいっぱいの焼肉をたっぷり食べて帰った…

「楽しかったわー。快斗くん、カレンのことこれからもよろしくねー」

「はい、そのつもりなのでできれば春まで来ないでください…」

「ふふ、どうかしらねー」

悪魔が地獄へ帰っていった…

「あー、疲れた。それにニンニク臭いな…」

「快斗、ニンニクの臭いする!チュー」

思いっきりキスされたが、なぜかカレンはいい匂いがする…女の子って不思議だよなぁと思いながらキスに浸っているとムラムラしてきた…

「あ、いかんいかん!今日はもう寝るぞ!」

「つまんなーい」

ちょっとカレンはイライラしていて先にふて寝した。

俺はカレンの横で寝ながら夢を見た。


絶対に夢だとわかったのは、俺がカレンとエッチをしていたからだ。

やってしまったとは思わなかった。
だって夢だから。
しかし気持ちよさだけが妙にリアルだった…

「うわ、やっちゃった!?」

飛び起きたら無精していた…

恥ずかしさと不快さの中で一人夜中にパンツを洗いながら少しスッキリした自分に嫌気がさした…

次回 アンの就活に終止符!?

彼の天職はあるのか?







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