婚約者

福猫

文字の大きさ
8 / 10

第8話

しおりを挟む
美しい美奈とディナとナナは人々の注目の的になっていた。

「皆、ディナとナナが美しいから見てるね」

歩きながら美奈が口にしたその時、ディナとナナは立ち止まった。

「美奈」

「……」

先を歩いていた美奈は立ち止まり振り返った。

「2人ともどうしたの?」

「……」

「……」

ディナとナナは見つめ合い頷くと人間から宇宙人に変身した。

人々は叫びながら走り逃げ始めた。

「ディナ、ナナ」

美奈は近づいてくる宇宙人、ディナとナナを見つめた。

宇宙人、ディナとナナは美奈の前でひざまついた。

その姿に美奈は驚いた。

ディナとナナはひざまつきながら手を差し出し口を開いた。

「俺の婚約者、美奈、俺の妻になってくれ」

「俺の婚約者じゃないが美奈、俺の妻になって欲しい」

「……」

「ナナの妻になるなら俺は素直に応援する」

「ディナの妻になるなら俺も素直に応援する」

「……」

ひざまつきながら真剣な顔で告白する宇宙人、ディナとナナの姿に美奈は微笑みその後、差し出されたディナとナナの手を握った。

「……」

「……」

ディナとナナはじっと美奈を見つめた。

美奈はディナとナナの手を握りながら口を開いた。

「俺はディナとナナと20人の宇宙人の妻になる」

「え…」

「……」

予想していなかった美奈の言葉にディナとナナは驚いた。

「皆で食事をする食べ物を買って帰ろ」

美奈が歩き出すとディナとナナは立ち上がり人間の姿に変身し美奈に駆け寄りスーパーに向かった。

その後、美奈とディナとナナはたくさんの食べ物を買いスーパーを出た。

その姿を亜弥、壮平、仙太郎、冴生が見つめていた。

「あいつらは」

「亜弥、良いこと思いついたんだけど」

「何だ」

「あの時は邪魔が入ったけど、もう1回、美奈でエロい動画を撮らないか?」

壮平の提案に亜弥と仙太郎と冴生は賛成した。

「亜弥と仙太郎は3人のあとをつけ居場所を見つけろ」

「わかった」

「俺と冴生は撮影場所を確保する」

「わかった」

亜弥と仙太郎は歩いていく美奈とディナとナナのあとをつけ壮平と冴生は撮影場所を探しに向かった。

美奈は先頭に歩きディナとナナは後ろを歩いた。

そしてディナが歩きながらナナに声をかけた。

「後ろに2人、つけてきてる、追い払うか?」

「美奈を宇宙船の中に入れてから追い払おう」

「わかった」

ディナとナナは美奈の後ろを歩き宇宙船に向かった。

1時間後、宇宙船に着いた美奈とディナとナナは宇宙船の中に入った。

亜弥と仙太郎は隠れながらスマホで壮平に連絡した。

「まだ、美奈を狙ってるのか」

「……」

亜弥と仙太郎は突然、現れたディナとナナに驚いた。

「行くぞ」

亜弥と仙太郎は走り出し逃げた。

ディナとナナは立ち尽くした。

そこへ美奈が現れた。

「ディナとナナも料理、作るの手伝って」

「わかった」

「何もないと良いけど」

「俺達がいるんだ、美奈に近づけない」

口にした後、ディナとナナは料理を手伝うため美奈と共に宇宙船の中に入っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

冷徹公爵の誤解された花嫁

柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。 冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。 一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。

悪役令嬢のビフォーアフター

すけさん
恋愛
婚約者に断罪され修道院に行く途中に山賊に襲われた悪役令嬢だが、何故か死ぬことはなく、気がつくと断罪から3年前の自分に逆行していた。 腹黒ヒロインと戦う逆行の転生悪役令嬢カナ! とりあえずダイエットしなきゃ! そんな中、 あれ?婚約者も何か昔と態度が違う気がするんだけど・・・ そんな私に新たに出会いが!! 婚約者さん何気に嫉妬してない?

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さくら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

偽りの愛の終焉〜サレ妻アイナの冷徹な断罪〜

紅葉山参
恋愛
貧しいけれど、愛と笑顔に満ちた生活。それが、私(アイナ)が夫と築き上げた全てだと思っていた。築40年のボロアパートの一室。安いスーパーの食材。それでも、あの人の「愛してる」の言葉一つで、アイナは満たされていた。 しかし、些細な変化が、穏やかな日々にヒビを入れる。 私の配偶者の帰宅時間が遅くなった。仕事のメールだと誤魔化す、頻繁に確認されるスマートフォン。その違和感の正体が、アイナのすぐそばにいた。 近所に住むシンママのユリエ。彼女の愛らしい笑顔の裏に、私の全てを奪う魔女の顔が隠されていた。夫とユリエの、不貞の証拠を握ったアイナの心は、凍てつく怒りに支配される。 泣き崩れるだけの弱々しい妻は、もういない。 私は、彼と彼女が築いた「偽りの愛」を、社会的な地獄へと突き落とす、冷徹な復讐を誓う。一歩ずつ、緻密に、二人からすべてを奪い尽くす、断罪の物語。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

悪役令嬢は追放エンドを所望する~嫌がらせのつもりが国を救ってしまいました~

万里戸千波
恋愛
前世の記憶を取り戻した悪役令嬢が、追放されようとがんばりますがからまわってしまうお話です!

処理中です...