解決屋

第6話

「解歌(かいか)さん」

リアンが声をかけると解歌はホズミから離れリアンに目を向けた。

リアンが解歌に近づき「解決してほしいことを言っても良いですか？」と問いかけると解歌が「俺が解決できることなら良いですよ」と答えた。

「解歌さんの身体の中に猫目石がありますその猫目石を使ってホズミが化け猫にならないように救ってあげてください」

「俺の中に猫目石があると言われてもどうやって取り出せば良いかわからないし…」

「胸に手をあて猫目石に呼びかければ猫目石は現れるはずです」

「やってみます」

そう言って解歌(かいか)は左右の手を胸にあて心の中で猫目石に呼びかけた。

すると解歌の身体から猫目石が現れ解歌が左右の手のひらを見せると猫目石は手のひらに落ちた。

「これが猫目石」

「解歌さん」

「はい」

「それでホズミが化け猫にならないようにお願いします」

「どうやって使えば良いんだろ」

そう言って解歌が見つめたその時、ハート型の猫目石に変身した。

「猫目石がハート型に」

「何でだろ」

ハート型の猫目石を掴んでいる解歌(かいか)の手にホズミが触れたその時、ハート型の猫目石がホズミの身体の中に入っていった。

その後、ホズミは倒れ解歌は心配そうな顔でホズミに声をかけた。

「ホズミさん、大丈夫ですか？」

「気を失っただけだから心配ないですよ」

「本当ですか」

「暫くすれば目を覚まします」

「良かった」

解歌が安心した顔をするとリアンが口を開いた。

「解歌(かいか)さん」

「はい」

ホズミから目線をリアンに向けるとリアンが口を開いた。

「我々は国に帰ります」

「猫目石はホズミさんの身体の中に入ってしまいましたけど…」

「猫目石はホズミに預けます」

「そうですか」

「解歌さん」

「はい」

「ホズミのことよろしくお願いします」

そう言ってリアンとシホは白猫と黒猫に変身し解歌(かいか)の前から姿を消していった。

解歌はホズミをソファーに仰向けで寝かせ依頼人が来ないようにドアに鍵をかけた。

その後、解歌はソファーに座り目の前のソファーで眠っているホズミを見守った。

30秒後、眠気に襲われ座ったまま解歌は目を閉じ眠りについた。

それから暫くしてホズミは目を覚まし身体を起こした。

そしてホズミは解歌に目を向けソファーから立ち上がると解歌に近づき眠る解歌の唇を奪った。

その後、ホズミは唇を離し見つめると解歌は目を覚ましホズミと目が合った。 

「ホズミさん」

ソファーに座ったまま解歌が見つめるとホズミが口を開いた。

「解歌さん、ホズミとしてあなたの側にいて良いですか？」

「俺はホズミさんのことが好きです」

「解歌さん」

「决得(けっとく)が死んで落ち込んでいる俺をホズミさんは癒してくれた」

「俺は君を1人にして猫目石を探しに出かけてた、側にいてない」

「側にいなくても見守ってくれていました」

「解歌さん」

「……」

無言でソファーから立ち上がると解歌(かいか)はホズミを抱きしめた。

ホズミも解歌を優しく抱きしめた。

そしてホズミと解歌はソファーで身体を重ねた。

「决得(けっとく)、俺は决得の死に落ち込み続けない俺はホズミさんと共に解決屋を守り生きていくだから决得、安心して成仏してください」

天国の决得に心の中で語りながら解歌はホズミと交わり続けた。

そして解歌とホズミは解決屋で一夜を過ごし朝を向かえた。

　　　　　　　　完結