同性愛~3人の王子~

福猫

文字の大きさ
4 / 10

第4話

しおりを挟む
「宮下様」

コウモリ姿の化け物が話しかけると宮下が口を開いた。

「ソウゴ王子を仲間にいれたか」

「はい」

「ソウゴをスーパーに連れていけ」

「はい」

返事をするとコウモリ姿の化け物はソウゴを連れてその場から消えると宮下が経営するスーパーに向かった。

そして宮下は衣都をお姫様抱っこしたまま衣都の家に向かった。

ー衣都の家ー

部屋のベッドに衣都を仰向けで寝かせその後、宮下は黒い長髪に黒いタキシード黒いマントを羽織った姿に変身した。

「やっと巡り会った愛する人、3人の王子に渡すわけにはいかない」

「……」

衣都が目を覚ました。

「目が覚めたかい」

「……」

身体を起こし宮下に目を向けた衣都は変わった姿に驚いた。

「宮下さん?」

「これが俺の本当の姿だ」

「……」

驚きで衣都が無言になると宮下は衣都の顎を掴み口を開いた。

「3人の王子に渡さない、衣都さんは俺のもの」

そう言って宮下は衣都の唇を奪いその後、衣都から離れ口を開いた。

「3人の王子の命を奪ったら迎えに来るからおとなしくここで待ってて」

「タイキさん達の命を奪うなんてやめてください」

そう言って衣都がしがみつくと宮下が口を開いた。

「最初に命を奪うのはソウゴ王子」

「宮下さん、やめてください」

「ソウゴ王子はスーパーにいる」

「やめてください」

「命を奪ったら戻ってくるからおとなしくしていて」

そう言って宮下が姿を消すと衣都はふらつき倒れた。

その後、衣都が身体を起こし涙を流しながら「やめて」と口にした瞬間、リクが感じ取った。

「見つけた」

「……」

「衣都は自宅の部屋にいる」

そう言ってリクとタイキはその場から消え衣都がいる部屋に向かうと姿を現した。

「衣都!」

「タイキさん、リクさん、ソウゴさんを助けてください」

「ソウゴ?」

「ソウゴさんはスーパーにいます、早く助けないと宮下さんに命を奪われる」

「わかった、俺が行くリクは衣都とここにいてくれ」

「俺も行きます」

そう言って動かない足を動かし衣都が立ち上がるとタイキとリクは支えた。

そしてタイキとリクは衣都の身体を支えながらスーパーの控え室に向かい姿を現しタイキと衣都とリクは宮下に剣で命を奪われそうになっているソウゴの姿を目撃した。

「やめてー」

ソウゴに近づきソウゴの前に立つと衣都は宮下の剣に突き刺さり宮下とタイキとリクは驚いた。

「衣都さん!」

慌てて宮下が剣を抜くと衣都はソウゴに抱きつき口を開いた。

「無事で良かった」

「…衣都…」

「守れて良かった」

顔を見つめ微笑みながら衣都が倒れかけるとソウゴは衣都を抱き止めた。

「衣都」

「……」

優しく微笑みながらながら衣都が目を閉じるとソウゴは衣都をお姫様抱っこしそのまま控え室から消えていった。

「俺のせいで衣都を傷つけてしまった」

自分を責め心を閉ざした宮下はタイキとリクの前で黒水晶に閉じ籠った。

「リク」

「宮下は自分のせいで衣都が傷ついたことを責め心を閉ざした」

「悪魔の国の者は自分を責め黒水晶に閉じ籠る者が多いんだ」

「リクも?」

「俺は強い」

「王子だもんな」

「王子でも黒水晶に閉じ籠る者は閉じ籠る」

「宮下はどうなるんだ?」

「死が待ってる」

「え…」

タイキが驚いた顔で黒水晶を見つめる頃、ソウゴは森の国の森林の中を衣都をお姫様抱っこしながら歩いていた。

1時間後、ソウゴは立ち止まり声をかけた。

「妖精、俺だソウゴだ」

「何かようか」

「助けてほしいんだ」

「ソウゴがお姫様抱っこしている者を仰向けで寝かせろ」

「わかった」

そう言ってソウゴが衣都を仰向けで寝かせると小さな妖精が現れた。

「久しぶりだなソウゴ」

「俺にとって衣都は大事な人なんだ、頼む衣都を助けてくれ」

「ただの人間を助けたことないから助からないでも俺を恨むなよ」

「わかった、お前を恨まない」

「治療を始める」

そう言って小さな妖精は衣都の身体の中に入り傷を治療すると心の中の衣都に出会った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか

BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。 ……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、 気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。 「僕は、あなたを守ると決めたのです」 いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。 けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――? 身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。 “王子”である俺は、彼に恋をした。 だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。 これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、 彼だけを見つめ続けた騎士の、 世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

君に望むは僕の弔辞

爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。 全9話 匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意 表紙はあいえだ様!! 小説家になろうにも投稿

別れの夜に

大島Q太
BL
不義理な恋人を待つことに疲れた青年が、その恋人との別れを決意する。しかし、その別れは思わぬ方向へ。

劣等アルファは最強王子から逃げられない

BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。 ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。

処理中です...