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第8話
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ー悪魔の国、洞窟の中ー
「悪魔の国に洞窟あるんですね」
洞窟の中を歩きながら衣都が話しかけると悪魔のリクが立ち止まった。
「悪魔の国に洞窟はない、この洞窟は俺が作った洞窟だ」
そう言ってリクが長いバスローブを差し出すと衣都は黙って受け取った。
その後、衣都はバスローブを着て紐を結んで口を開いた。
「ありがとうございます」
「行くぞ」
そう言ってリクが衣都に背を向け歩き出そうとしたその時、黒い影が現れリクの身体を貫き力を奪い始めた。
「うあああー」
「リクさん!」
「俺から離れろ」
黒い影を掴みながら前方に目を向けリクが見つめるともう1人のリクが現れた。
「リクさんが2人」
驚いた顔で衣都が見つめると黒い影を操るリクが口を開いた。
「出来損ないのリクは消えろ」
「うああー」
「リクさん!」
リクを見つめながら黒い影に築いた衣都は黒い影がリクの力を奪っているそれに築き衣都はもう1人のリクに近づき黒い影を操る手に触れながら口を開いた。
「リクさんの力を奪わないでください」
「やめろ、衣都」
「あんたが衣都か」
そう言ってもう1人のリクは衣都の目の前でリクの力を奪った黒い影を身体の中に入れ長い赤髪に赤い瞳、赤いタキシードに赤いマントを羽織った姿に変身した。
「……」
驚いた顔で衣都が見つめるともう1人のリクがリクに向かって口を開いた。
「衣都は俺に任せて安心して死ね」
そう言ってもう1人のリクが毒を塗った小さな矢を飛ばしたその時、花びらと木と黒水晶が1個になった鍵が現れ毒を塗った小さな矢からリクを守った。
「リクさん!」
「……」
行こうとする衣都の手を掴みもう1人のリクが険しい顔で鍵を見つめるとソウゴとタイキが現れた。
「大丈夫か?」
「どうしてここに」
「王様に怒られてここで泣いてたことも俺達は知ってる」
「友達だから」
「……」
「ニセモノを殺せるところだったのに、邪魔した罪は思いよ」
逃げようとする衣都の手を掴みながらもう1人のリクが口にするとリクがソウゴとタイキに向かって口を開いた。
「俺が衣都からアイツを引き離すからお前達は衣都を連れて洞窟から離れろ」
「死ぬなよ」
「……」
一瞬でもう1人のリクに近づき蹴り倒すとリクは衣都に向かって口を開いた。
「アイツらと一緒に洞窟から出ろ」
「リクさんも一緒に」
「俺はもう1人の俺を倒す」
「今のでアイツは死んでます」
「アイツは俺が生み出した、俺が生きてる限りアイツは死なない」
「リ…」
言いかけた衣都がソウゴとタイキに向かってリクに身体を押されると衣都が叫んだ。
「リクさん!」
「早く連れて離れろ」
背を向けたままリクが口にすると黒い影が再びリクの身体を貫いた。
「今のは効いた」
倒れていたもう1人のリクが立ち上がるとリクは黒い影を掴みながら苦しみ膝まついた。
「リクさん!」
ソウゴとタイキから離れ落ちている鍵を掴みリクに近づくと衣都は鍵で黒い影を切り始めた。
「何をしている、早く逃げろ」
「死んじゃダメ、死んじゃダメ」
「衣都、ソウゴとタイキと一緒に逃げろ」
「嫌だ、俺はリクさんと一緒に逃げる」
涙を流しながら口にすると衣都は鍵を握りしめながら歩き出しもう1人のリクに近づいた。
「あんただけいなくなれ」
そう言って衣都は鍵を掴んだままもう1人のリクの身体に突き刺した。
「何すんだ」
衣都を突き飛ばし鍵を外そうと掴むともう1人のリクは苦しみだした。
その瞬間、リクは黒い影から解放され倒れている衣都に近づくとリクも倒れた。
「衣都!」
「リク!」
急いで衣都とリクに近づくとソウゴとタイキは衣都とリクの身体を支えながら洞窟の中を歩き外に出ると洞窟が崩れた。
「悪魔の国に洞窟あるんですね」
洞窟の中を歩きながら衣都が話しかけると悪魔のリクが立ち止まった。
「悪魔の国に洞窟はない、この洞窟は俺が作った洞窟だ」
そう言ってリクが長いバスローブを差し出すと衣都は黙って受け取った。
その後、衣都はバスローブを着て紐を結んで口を開いた。
「ありがとうございます」
「行くぞ」
そう言ってリクが衣都に背を向け歩き出そうとしたその時、黒い影が現れリクの身体を貫き力を奪い始めた。
「うあああー」
「リクさん!」
「俺から離れろ」
黒い影を掴みながら前方に目を向けリクが見つめるともう1人のリクが現れた。
「リクさんが2人」
驚いた顔で衣都が見つめると黒い影を操るリクが口を開いた。
「出来損ないのリクは消えろ」
「うああー」
「リクさん!」
リクを見つめながら黒い影に築いた衣都は黒い影がリクの力を奪っているそれに築き衣都はもう1人のリクに近づき黒い影を操る手に触れながら口を開いた。
「リクさんの力を奪わないでください」
「やめろ、衣都」
「あんたが衣都か」
そう言ってもう1人のリクは衣都の目の前でリクの力を奪った黒い影を身体の中に入れ長い赤髪に赤い瞳、赤いタキシードに赤いマントを羽織った姿に変身した。
「……」
驚いた顔で衣都が見つめるともう1人のリクがリクに向かって口を開いた。
「衣都は俺に任せて安心して死ね」
そう言ってもう1人のリクが毒を塗った小さな矢を飛ばしたその時、花びらと木と黒水晶が1個になった鍵が現れ毒を塗った小さな矢からリクを守った。
「リクさん!」
「……」
行こうとする衣都の手を掴みもう1人のリクが険しい顔で鍵を見つめるとソウゴとタイキが現れた。
「大丈夫か?」
「どうしてここに」
「王様に怒られてここで泣いてたことも俺達は知ってる」
「友達だから」
「……」
「ニセモノを殺せるところだったのに、邪魔した罪は思いよ」
逃げようとする衣都の手を掴みながらもう1人のリクが口にするとリクがソウゴとタイキに向かって口を開いた。
「俺が衣都からアイツを引き離すからお前達は衣都を連れて洞窟から離れろ」
「死ぬなよ」
「……」
一瞬でもう1人のリクに近づき蹴り倒すとリクは衣都に向かって口を開いた。
「アイツらと一緒に洞窟から出ろ」
「リクさんも一緒に」
「俺はもう1人の俺を倒す」
「今のでアイツは死んでます」
「アイツは俺が生み出した、俺が生きてる限りアイツは死なない」
「リ…」
言いかけた衣都がソウゴとタイキに向かってリクに身体を押されると衣都が叫んだ。
「リクさん!」
「早く連れて離れろ」
背を向けたままリクが口にすると黒い影が再びリクの身体を貫いた。
「今のは効いた」
倒れていたもう1人のリクが立ち上がるとリクは黒い影を掴みながら苦しみ膝まついた。
「リクさん!」
ソウゴとタイキから離れ落ちている鍵を掴みリクに近づくと衣都は鍵で黒い影を切り始めた。
「何をしている、早く逃げろ」
「死んじゃダメ、死んじゃダメ」
「衣都、ソウゴとタイキと一緒に逃げろ」
「嫌だ、俺はリクさんと一緒に逃げる」
涙を流しながら口にすると衣都は鍵を握りしめながら歩き出しもう1人のリクに近づいた。
「あんただけいなくなれ」
そう言って衣都は鍵を掴んだままもう1人のリクの身体に突き刺した。
「何すんだ」
衣都を突き飛ばし鍵を外そうと掴むともう1人のリクは苦しみだした。
その瞬間、リクは黒い影から解放され倒れている衣都に近づくとリクも倒れた。
「衣都!」
「リク!」
急いで衣都とリクに近づくとソウゴとタイキは衣都とリクの身体を支えながら洞窟の中を歩き外に出ると洞窟が崩れた。
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