転生

第4話

ー蓮の寝室ー

「……」

うつ伏せで寝ている身体を仰向けに向けたその時、1枚の白い羽が蓮の頬に落ちた。

「う～ん…」

目を覚まし身体を起こすと白い羽が落ち蓮は白い羽を見つめ掴んだ。

「何でこんなところに白い羽が」

見つめながら口にしたその時、白い羽に白いドレスに金髪の長髪の天使アダンが現れた。

「天使…」

驚いた顔で蓮が見つめるとアダンが口を開いた。

「ブライアンが転生した男性のこと好きですか？」

「ブライアンが転生した男性って誰のことを言ってるんですか？」

「荒川夜空」

「夜空さんが…天使…」

「ブライアンは天使じゃないガイコツよ」

「ガイコツ？」

「ブライアンは私をものにしようと天使達を襲ったの」

アダンは蓮になぜ天使の国とガイコツの国と天使達とガイコツ達が滅びたのかを説明した。

蓮は聞きながら驚いた。

「……」

「再び戦いが始まる、気をつけなさい」

そう言ってアダンが消えていくと蓮は白い羽を見つめた。

「戦いが始まるってどういう意味だろ」

口にした後、蓮がじっと見つめていると白い羽が蓮の身体の中に入っていき蓮は倒れた。

5分後、目を覚ますと蓮は身体を起こし寝室を離れ浴室に向かうと全裸になり身体と髪を洗いながらシャワーを浴び始めた。

その頃、寝室ではスマホが鳴っていた。

40分後、寝室にバスローブ姿の蓮が現れた。

「……」

机で鳴り続いているスマホに近づきスマホを掴むと出た。

「もしもし」

「蓮、俺だけど」

「何かようか」

「謝りたくて連絡したんだ」

「……」

「蓮？」

「何だよ」

「会って謝りたい、今からお前の家に行って良いか？」

「会うなら人気があるところが良い」

「わかった、東京駅の近くの喫茶店で会おう」

「わかった」

返事をし通話を切ると蓮はスマホを机に置きその後、バスローブを脱ぐとタンスから私服を取り出し着始めた。

「本当は会いたくないけど謝りたいって言うから会うしかないよな」

ぶつぶつ言いながらスマホを掴みポケットの中に入れると蓮は寝室を離れ玄関に向かった。

そして靴を履きドアを開くと蓮は外に出てドアを閉めエレベーターに向かい乗り込み5階から1階に下りた。

その後、蓮はエレベーターを離れマンションを出ると東京駅に向かった。

5分後、東京駅に着くと蓮は近くの喫茶店に向かい中に入ると奥の席に近づき座った。

「いらっしゃいませ」

「ミルクコーヒーをください」

「かしこまりました」

店員が離れると蓮はポケットからスマホを出しいじり始めた。

それから暫くして店員が現れ「お待たせしました、ミルクコーヒーです」と言ってテーブルに置くとその場を離れていった。

「……」

スマホをいじりながらミルクコーヒーを飲むと恭介が現れた。

その後、無言で恭介が椅子に座ると店員が現れた。

「いらっしゃいませ」

「すぐ出ますから」

「……」

店員がその場を離れると蓮は飲むのを止めスマホをポケットの中に入れ口を開いた。

「恭介と一緒にいたくないから謝ったら俺の前からいなくなって」

「蓮…」

恭介が蓮の手に触れたその時、怜香の家で怜香とワインを飲んでいた夜空が立ち上がりコップを落とした。

「どうしたの？」

「蓮さんが危ない、行かないと」

そう言って夜空は怜香の家を飛び出し蓮がいる喫茶店に走って向かった。