赤い髪の海賊と猫

福猫

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第1話

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心、優しい赤い髪の海賊のウィルは海賊船で仲間達と旅をしていた。

ウィルは海賊船の先端で立ちながら前方を見つめていた。

「島が見える…ルイ、前方に島が見える船を島に着けるんだ」

「わかりました」

ルイは船を操り島に船を着けた。

その後、ウィルと仲間は砂浜に足をつけた。

「静かな島だな」

周辺を見つめウィルは1人、砂浜を歩き出した。

「ウィル様」

ルイが声をかけると歩きながら返事をした。

「すぐ戻るからお前達はそこで待ってろ」

砂浜を歩き続けその後、ウィルは森林の中に入っていった。

「無人の島にしちゃ、綺麗な島だな」

森林の中を歩き続けていると声が聞こえた。

「海賊は島から出ていけ」

「声?」

ウィルは立ち止まり周辺を見つめ声をかけた。

「誰かいますか?」

「海賊なんかに猫の眼は渡さない」

「猫の眼?」

「海賊、出ていけ」

「俺は海賊だけど、悪さはしない」

「嘘だ」

「嘘じゃない…出ていってほしいと言うのなら今すぐ出ていく」

背を向けウィルが歩き出そうとしたその時、「待て」と言って黒猫が現れた。

ウィルは立ち止まり振り返ると黒猫を見つめた。

「……」

「……」

ウィルと黒猫は見つめ合いそして黒猫はウィルに近づいた。

「俺の名はリーナ、猫の眼を守る猫」

「俺はウィル、猫の眼って何だ?」

「何でも願いが叶う宝石、それが猫の眼」

「そんな宝石があるんだ、俺はいらないな」

「……」

「俺は仲間と旅をするのが好きなんだ、今すぐ出るから」

背を向けウィルは来た道を歩き出した。

リーナは「待って、ウィル」と声をかけた。

ウィルは立ち止まり振り返った。

リーナはウィルに近づき口を開いた。

「俺と一緒に猫の眼を狙う者達から守ってくれないか」

「……」

返事に困っていると別の海賊が現れた。

「お前も猫の眼を狙ってきたのか」

「ロウ!」

ウィルは近づいてくるロウを見つめた。

「ロウ、何しに来たんだ」

「決まってるだろ、猫の眼を狙ってきたんだ、お前もそうだろ」

「お前と一緒にするな」

「猫の眼は誰にも渡さない」

リーナは走り出した。

ロウはリーナを追いかけるため走り出した。

「ロウ」

ウィルはロウの手首を掴み動きを止めた。

「何だ」

「リーナの大事な宝石を奪うのはやめろ」

「お前、猫の用心棒になったのか?」

「そうだと言ったら」

「ウィル、悪いな」

そう口にするとロウはナイフでウィルの手を切りつけ離れさせその後、ロウはリーナを追いかけていった。

「ロウに猫の眼が奪われる」

手の傷から血を地面に落としながらウィルは走りながらロウを追いかけていった。

それから暫くしてウィルが心配で森林の中にルイが現れた。

「ウィル様、どこまで行ったんだろ」

周辺を見つめその後、ルイは血が落ちている地面に目を向けた。

「ウィル様の血?…ウィル様」

リーナとロウとウィルが走っていった方向にルイも走っていった。

洞窟の前に着いたリーナは中に入り出入り口に結界を張り奥に向かっていった。

それから暫くしてロウが現れウィルも現れた。

ロウはウィルに目を向け口を開いた。

「邪魔をするな」

「ロウ、奪うのはやめろ」

ウィルとロウが見つめ合うとルイが現れた。
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