にゃんこ島に暮らす猫達

第2話

マタタビ畑でミッチャンと会話をしたあと朔弥は倒れその後、ミッチャンに家に運ばれ藁の上で眠り続けた。

2日後、朔弥は目を覚ました。

「やっと目が覚めたか」

「…俺…」

「2日も寝てたんだぞ」

「2日も！」

驚いた口調で口にし身体を起こすと朔弥は出来た朝ごはんをテーブルに置いているミッチャンに目線を向けた。

「焼き魚？」

「あぁ、一緒に食べよう」

「……」

藁から離れテーブルに近づくと朔弥は向かい合って座り「頂きます」と言って箸を掴み焼き魚と白飯を食べ始めた。

ミッチャンも「頂きます」と言って箸を掴み焼き魚と白飯を食べ始めた。

「にゃんこ島から船で30分ぐらいで行ける何でも島に人間と白猫が住んでるんだ、その人間に相談してみたらどうだ」

食事をしながらミッチャンが問いかけると朔弥が口を開いた。

「人間を見たことあるから俺を見ても驚かなかったんだ」

「どうする？瑞姫(みずき)に会うか？」

「その人に会わせてください」

「わかった、食事が終わったら行くぞ」

会話後、ミッチャンと朔弥は食事をしその後、家を出ると海辺に向かった。

そしてミッチャンと朔弥は船に乗り込みミッチャンの運転で瑞姫がいる何でも島に向かった。

30分後、何でも島に着いたミッチャンが船を止めミッチャンと朔弥が砂浜に降り立つと人間のように白猫が歩いてきた。

「瑞姫の言う通りミッチャンが人間を連れてきた」

「ホワイト、瑞姫はいるか？」

「発明の家にいる、案内するからついてこい」

そう言ってホワイトが歩き出すとミッチャンと朔弥も歩きだしホワイトについていった。

暫くして発明の家に着くとホワイトはドアを開きミッチャンに向かって口を開いた。

「瑞姫を連れてくるから待っててくれ」

そう言ってホワイトがドアを閉めるとミッチャンと朔弥は家から少し離れた所で瑞姫を待った。

50秒後、ドアが開き肩まで長い黒髪に白いワンピース姿の女性の瑞姫が現れた。

「久しぶりね、ミッチャン」

「この前、会っただろ」

「そうだっけ」

「話してるとこ悪いけど俺の話を聞いてください」

「空気を吸いたいから海辺で良いかしら」

朔弥の言葉に瑞姫がそう答えると朔弥は「はい」と返事をした。

その後、瑞姫とミッチャンと朔弥は歩きだし海辺に向かった。

3分後、海辺に着いた瑞姫とミッチャンと朔弥は海を見つめた。

「ここの海は落ち着くわね」

「瑞姫さん」

朔弥が見つめると「ゴメン、話して」と言って瑞姫が見つめた。

「自分の家に帰りたいんです、帰る方法、知らないでしようか？」

「来た方法はわかる？、私は空間に吸い込まれてここ来たの」

「俺も空間に吸い込まれてここに来ました」

「帰る方法がわかってるならここと家を行き来してるわ」

「そうですよね…」

「相談しに来てくれたのに、ゴメンね」

「瑞姫、お前の発明で作れないのか？」

ミッチャンが問いかけると瑞姫が口を開いた。

「いつ出きるかわからないけど帰れるグッズを作ってみる、待っててくれる？」

朔弥に向かって瑞姫が問いかけると朔弥が口を開いた。

「待ちます」

「今すぐ帰って作り始めるわね」

そう言って瑞姫が走りながら海辺から離れていくとミッチャンと朔弥も船でにゃんこ島に帰っていった。

家の中に入ると瑞姫が口を開いた。

「帰れるグッズを作るからホワイト、手伝って」

「わかった」

「さあ、作るわよ」

そう言って瑞姫はホワイトに手伝って貰いながら帰れるグッズを作り始めた。