パフェ好きの男

福猫

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第2話

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玉座に座っている紫琉に紫菜は近づき声をかけた。

「地下の部屋に閉じ込めて来ました」

「ご苦労さま」

「紫琉様、人間をどうするつもりですか?」

「どうするかな」

紫琉が玉座から離れると紫菜が口を開いた。

「どこに行くんですか?」

「白鳥に傷つけられた身体を癒やす」

「大丈夫ですか?」

「大丈夫だから心配するな」

紫菜の頬に優しい顔で触れると紫琉は部屋を出ていき王部屋に向かった。

「紫琉様」

紫琉の優しい顔に紫菜は自分の頬に触れながらホッとした。

ー岩山にある白い天使の城ー

王部屋で白い髪に白い服姿の白琉(はくりゅう)が窓辺で外を見つめていると白いタキシード姿の騎士、白鳥が現れた。

「白琉様、戻りました」

「……」

白琉は白鳥に近づき口を開いた。

「紫菜が人間を連れ去ったって本当か?」

「はい」

「なぜ人間を連れ去ったんだろう」

「許可をしてもらえれば様子を見に行きます」

「気をつけろよ」

「はい」

白琉にお辞儀をすると白鳥は王部屋を出ていった。

白琉は再び窓辺に近づき外を見つめた。

ー地下の部屋ー

音が聞こえ苺は立ち上がりドアに目線を向けた。

ドアが開き黒い髪に黒い服装の紫琉が現れた。

「天使?」

「……」

驚いた顔で見つめる苺に近づき紫琉は苺の顎を掴み口を開いた。

「不思議な力を感じる」

「……」

「その力、俺の為に使ってもらおうか」

「……」

そう紫琉に言われると苺は紫琉に抱き寄せられ唇を奪われた。

驚いた苺は紫琉を突き離し頬を赤らめながら口を開いた。

「男性の唇に唇を重ねるなんてあんた正気か?」

「……」

「何がおかしいんだ」

微笑む紫琉に向かって苺が口にすると紫琉は背を向け口を開いた。

「面白くなりそうだ」

口にすると紫琉は部屋を出ていき苺は立ち尽くした。

それから暫くしてお腹がぐう~と鳴り苺は壁に近づき体育座りをし口を開いた。

「お腹すいたな…パフェが食べたいな」

仰向けで倒れ苺は眠りについた。

廊下を歩いていた紫琉は立ち止まり手のひらを見つめた。

「あいつの弱い力がいまだに感じる」

険しい顔で手のひらを見つめていると白鳥の気を感じた。

「くせ者が来たようだな」

魔法で紫琉が城ごと結界を張ると城の近くで様子を見ていた白鳥は驚いた。

「築かれたか」

「こんなところで何をしている」

「……」

後ろに振り向いた白鳥は紫菜に驚いた。

「城に夢中で俺の気配に築いていなかったろ」

「騎士としてあってはならないこと」

「騎士だって油断するさ」

「お前は油断なんてないだろ」

「俺はないな」

「……」

「……」

会話後、白鳥と紫菜は無言で白い剣と黒い剣を構え見つめ合った。

「……」

「……」

そして剣と剣の戦いが始まった。

ー地下の部屋ー

仰向けで倒れ閉じている目を苺はゆっくり開き口を開いた。

「バナナチョコレートパフェが食べたい」

再び目を閉じるとバナナチョコレートパフェが現れた。

「この匂いバナナチョコ」

目を開き身体を起こした苺はバナナチョコレートパフェに驚いた。

「何でこんなところにバナナチョコレートパフェがあるんだ?」

口にした後、苺のお腹がぐう~と鳴った。

「食べていいよね」

独り言後、苺はグラスを掴みバナナチョコレートパフェを食べ始めた。

それから暫くしてドアが開き紫琉が現れた。

「……」

「……」

苺と紫琉は見つめ合った。

「何だそれは」

「バナナチョコレートパフェ、食べますか?」

口にした後、苺は立ち上がり紫琉に近づきグラスを差し出した。

「美味しいですよ」

「……」

苺からグラスを受け取ると紫琉はスプーンでバナナチョコレートパフェを食べ始めた。

「美味しい」

「美味しいでしょう」

「……」

「……」

会話後、紫琉と苺はバナナチョコレートパフェから目線が離れ見つめ合った。

「全部、食べていいのか?」

「少し食べたからあとはどうぞ」

優しく微笑むと苺は壁に近づき体育座りで座った。

その後、紫琉はバナナチョコレートパフェを全部、食べた。

そしてスプーンをグラスの中に入れ床にグラスを置いた。

「名は何という」

「平松苺」

体育座りで苺が答えると紫琉は苺に近づいた。

「……」

「……」

無言で紫琉は苺を立たせ顔を近づけ唇を重ねた。

苺は驚き目を見開いた。 
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