猫達の日常

福猫

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新しい仲間、きなこもち

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野原で木にもたれながらチャチャは青空を見ながらたい焼きを食べていた。

そこへきなこもちが現れた。

「チャチャ」

「きなこもち、おはよう」

「おはよう」

きなこもちはチャチャは側に近づき座った。

「食べる?」

「うん」

すっかり友達になったチャチャときなこもちは仲良くたい焼きを食べ始めた。

10分後、ミケとハッチとドンとシロタマとクロネコが現れた。

「いたいた」

「……」

きなこもちは食べるのを止め近づいてくるミケとハッチとドンとシロタマとクロネコを見つめた。

「君が新しい仲間になったきなこもち」

「はい」

「俺はミケ」

「ハッチ」

「ハッチの弟のドンです」

「シロタマ」

「クロネコ」

「きなこもちです、よろしくお願いします」

「たくさんたい焼きあるから皆で食べない?」

「食べる」

「食べる」

「食べる」

「食べる」

「食べる」

ミケとハッチとドンとシロタマとクロネコは同時に返事をしその後、チャチャの側に座りたい焼きを食べ始めた。

それから暫くしてチャチャ達は身体を倒し気持ちいい風を感じていた。

1時間後、目を覚まし身体を起こしたチャチャはきなこもちに向かって口を開いた。

「皆は?」

「気持ちよさそうにチャチャが眠ってるから言わないで帰るねと言って皆、帰って行きました」

「きなこもちだけ居てくれたんだ、ありがとう」

「チャチャは俺に優しくしてくれた猫だから」

「きなこもち」

「何?」

「住む家がないなら俺の家で一緒に住まないか?」

「良いの?」

「明花に言ってみようか」

「はい」

「私は良いわよ」

明花が姿を現すとチャチャが口を開いた。

「勝手に決めたけど良いのか?」

「チャチャが決めたことに私は反対しないわよ、きなこもち、良かったわね」

「はい」

「じゃあね」

明花が姿を消すときなこもちが口を開いた。

「明花さんって良い人ですね、突然、やって来た俺を受け入れてくれた」

「この島を作ったの明花なんだ」

「そうなんだ」

「俺もそうだけど、ここに居るミケ、ハッチ、ドン、シロタマ、クロネコ、皆、迷い込んだ猫なんだ、明花はそんな俺達を優しく受け入れてくれただから皆、明花が好きなんだ」

「この島に名前、あるんですか?」

「幸せ猫島っていうそうだ」

「幸せ猫島」

チャチャときなこもちは野原で立ち尽くしながら正面を見つめた。

そしてチャチャときなこもちは仲良くチャチャの家に帰っていった。
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