ダイヤモンド

福猫

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第2話

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紫のことが気になってホストクラブにやって来た大也は嫌な予感を感じホストクラブから少し離れ見つめた。

すると青紫の髪に青紫のマントを羽織った青紫の戦闘服姿の紫が現れた。

そして首にはタンザナイトのネックレスを身に着けていた。

「紫…」

「大也」

紫は大也に近づき頬に触れた。

「女性だった頃はダイヤをブラックに渡すことを考えていたが男の俺、海原紫(うなばらゆかり)は大也を誰にも渡したくない」

「紫…」

「大也、俺と一緒に遠くに行かないか」

「紫、俺は」

大也が言いかけたその時、青い矢が飛んできて紫は大也から離れ青い矢は地面に突き刺さった。

「誰だ」

「……」

大也は振り返り近づいて来る青い髪に青いマントを羽織った青い戦闘服姿の男性を見つめた。

首にはサファイアのネックレスを身に着けていた。

男性は青い弓矢を向けながら口を開いた。

「彼に近づくな」

「紫は俺の友達です、弓矢をおろしてください」

手に触れながら大也が口にすると男性は弓矢を消した。

大也は紫に近づき小さな声で口を開いた。

「あとで連絡する」

「わかった」

紫が姿を消すと大也は男性に近づいた。

「紫は女性だった頃のタンザとは違う」

「そうだと良いけど」

「……」

男性にお辞儀をすると大也は歩き男性から離れて行った。

男性は無言で大也の後をつけた。

ー倉庫の中ー

玉座に座りながら影玄はブラックダイヤモンドで紫のことを見ていた。

「タンザナイトの主はライバルになりそうだな」

その時、赤い髪に赤いマントを羽織った赤い戦闘服姿でルビーのネックレスを身に着けた桜井光(さくらいひかる)が現れた。

光は影玄に近づき正面に立った。

「ブラックいや影玄、会えて嬉しいよ」

「俺もルビーに会えて嬉しいよ」

「俺は桜井光」

「光」

玉座から立ち上がると影玄は光に近づき抱き寄せながら口を開いた。

「俺が欲しいのはダイヤいや無坂大也だけだ」

「わかってます」

「わかってればいい」

影玄が離れ背を向けると光は険しい顔で見つめた。

大也は街を歩きながら人がいないことに築いた。

「何で人がいないんだろ」

大也は立ち止り周辺を見つめた。

後をつけていた男性が声をかけた。

「どうした」

「なぜか人がいないんだ」

「そういえば」

「後をつけてきたのか」

「青山勇(あおやまいさむ)」

「俺の名前は」

「知ってる…大也」

見つめ合いながら会話をしていた大也と勇は気配を感じ正面を見つめた。

そして大也と勇は近づいて来る2体のバケモノに驚いた。

「何だあれは!」

「……」

勇は大也の前に立ち青い弓矢を構え向かって来る2体のバケモノに矢を放った。

矢にやられた2体のバケモノは倒れそのまま姿が消えた。

「勇、ありがとう」

「また現れるかもしれない俺の家に行くぞ」

大也の手首を掴むと勇は大也と共に走り出した。

その姿を離れた場所からピンクの髪にピンクのマントを羽織ったピンクの戦闘服姿でロードクロサイトのネックレスを身に着けた伊藤玄斗(いとうくろと)が見つめていた。
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