役立たずと追い出されるはずがパーティーのリーダーに任命されました

第1章 王国叙勲式

閑話 今代の神と新たな勇者の誕生

あまりにも強い母胎内の赤子の命の輝きに俺は、ふと赤子の中に何かの姿がダブって見えた。




数ヶ月後赤子の誕生を察知し、周囲の人間に自分の姿が見えないように不可視の結界で自分の全身を覆い分娩室になっている一室に入ると、初産であり陣痛があまりに痛いのだろう…呻きながらおそらく旦那であろう男性の手を握る美女と美女の手をしっかり掴んで離さない冷涼な美貌をした青年が優しく声を掛けており
、熟練の産婆が今か今かと赤子の頭が出てくるのを待っていた。




数分後に少しずつ赤子の頭部が出てきて女性は先ほどより一層痛みに呻きいたが無事に元気な産声を上げる男児が誕生し、赤子の両親である2人は泣いてお互い顔を見合わせると誕生を喜んだ。




生まれた赤子は、父親に似たらしく黒髪にまだ開いていないが神の力である神眼でアイスブルーの瞳だと分かったが…やはりこの赤子は普通の赤子ではなかった赤子の通常の姿にダブって、昔から童話として世界中で親しまれているドラゴンと魔剣という絵本に出てくるドラゴンになった王子の容姿である金髪、金眼の容姿がもう1つあると分かった。



最初は他人の空似かと思ったが…瞳の中の色彩は同じ色であっても実は色合いが大きく異なる為すぐに王子本人であると分かり、なぜこの赤子の魂に付随するように一緒の魂の器にいるのか、神の力で王子の魂を呼び出して聞いてみることにした。





<汝、我の前に真なる姿を現せ。>



と赤子の魂の器に入っている王子の魂だけを目の前に現れるように呼び出すと、王子の金髪と金眼と同じ色をした金色の魂が現れた。




<ソナタはドラゴンと魔剣に出てくるドラゴンになった王子だろう？なぜこの赤子の魂の器に一緒に入っている？>




【ああ、そうだ。俺は聖剣カリバーンとともに旅に出て童話になった王子だ。名をアポロという。



なぜこの赤子の魂の器に同居させてもらっている理由は、コイツの魂に惹かれたからだ！】



金色の炎にしか見えないのに、なぜかドヤ顔が見えた気がして俺は頭を抱えた。





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