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番外編
14☆
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ジルsideーーーーーー
ユウがどこへ連れて行かれたか。
地面にあとは残っていなかったため、俺はただひたすらに走り回るしか無かった。
俺の強みは、この強靭な肉体と底なしの体力、そして莫大な魔力量。
だが、森などの少し開けた場所であるならまだしも、このエリアのように上にも下にも所狭しと緑1色では迂闊に魔法も使えない。
俺の得意なのは炎系の魔法で、他の魔法も使えないことは無いが、決め手となるようなものは持ち合わせていなかった。
触手系のモンスター、ユウが見えなくなるほど遠くへ、素早く連れ去られたとなれば、その本体はかなりでかいだろうということは、すぐに分かる。
地中も考えられるが、獲物をしっかりと連れ込めるような場所を好む習性があるため、岩陰や洞窟などに本体がいる可能性が高い。
足場の悪い地面を走るより、効率が良いと木の上を駆け抜ける。
不安定な体制で、不安定な足場を伝って走る行為は、普通ならできることではないが、人間から離れて森で暮らしていた俺にとっては息をするようなもの。
円形になっているこの階層の端は岩で囲われているため、岩に沿うようにしてその周りの木の上を走っているときだった。
微かな声を聞いた気がして、ビタッと動きを止めた。
「~……!」
微かな声と呼べるかも分からない音だが、俺の耳が確かに拾った音。
魔人の肉体は五感が優れている、獣人までとは行かないが、もちろん聴力もだ。
あそこだ!!!!!
岩陰に、蔦や葉でカモフラージュされているが、確かに穴が存在していた。
声は、あそこから聞こえてきたのだ。
俺とユウの魂は、契約で繋がっている。
俺が生きているということは、ユウも生きているということ。
俺が死ぬなどどうでもいいことだが、ユウが傷つくことは許せない。
半身を害することは、許さない。
「ユウ……!!!!!」
その穴に飛び込んだ俺は、目に飛び込んできた光景に、腸が煮えくり返るかと思うほどの衝撃を受けた。
狭い岩中には、びっしりと触手が蠢き、その中心に黄緑とも紫ともつかないような禍々しい色をごちゃ混ぜにしたような、気色悪い色を纏う本体。
その根元には、女性であろう人間が力なく触手に巻き付かれていた。
苗床にされてしばらくたっているのだろう、腹中は既に食い破られて、中で触手が孵化しているのか、ボコボコと腹が蠢いていた。
そして、本体の前には触手に巻き付かれたユウが、今にも絞め殺されんと足掻いている。
地面には引きちぎられたユウのズボン、そして涙で歪んだかおで、必死に触手に噛み付いているユウ。
その姿に、自分の中で何かがキレる音がした。
この野郎、殺してやる。
頭にカッと血が上って、自分自身どうしたかよく分からないが、たぶん力任せに拳をぶち込んだのだろう。
気づいたら、無惨にも原型の分からないようにぐちゃぐちゃになった本体を背後に、ユウを抱きしめていた。
しゃくりあげながら、俺にしがみつくユウの体が震えている。
この小さな体を抱きしめて、自分を呪った。
こんなことなら、ユウを強引に連れてこなければよかった。
俺が来たことに安心したのか、しばらくして糸が切れたかのように意識を失ったユウの、赤くなった目じりを撫でて、マジックバッグから出した服を着せようと思った時だった。
「……媚薬か」
ユウの意識とは反して、その体は熱く、ユウのものは立ち上がり愛液をこぼしていた。
このままだと、辛いだろう。
俺は洞窟を出て、適当な岩陰に布を敷いて、そこにユウを横たえた。
その際、ぎゅっと痛いくらいに握りしめられた自分の服から、ユウの手をそっと外したが、心を締め付けられたかのように苦しい。
なんていえば許してくれるのか……いや、そもそも許して欲しいなんて思うことが間違いなのか。
守りきれなかった俺は、罵倒されても仕方ない。
「だが、……今、少し触れることは許してくれ」
1度水でユウの体を綺麗にしてから、その中心を口に含んだ。
熱く痛いくらいに張り詰めた玉を揉みしだきながら、裏筋を舐め上げて射精感を煽る。
「っ、はっ、……ぁ」
意識がなくとも、ユウから漏れる吐息に、喉奥に迎え入れて鈴口を刺激する。
上下に動かして、出し入れしてやるとすぐにいってしまった。
口の中のものを飲み込んで、ユウの様子を伺うが、依然として息は荒く苦しそうなままだ。
ポロポロと閉じられた目から零れる涙を舐めて、ユウのボロボロのシャツを脱がせた。
「ここもいじられたのか」
赤く熟れたユウの乳首が、白い肌でさらにその存在を主張している。
赤く芯を持ったそれは、あいつになぶられた証拠で、衝動的に殺してしまったことを後悔した。
「ぁ、んっ……ん」
その根元から周りをぐるっと舐め上げ、もう片方も優しく撫でるように触れる。
じれったいような、もどかしさをはらんだ声がユウから盛れた。
その声に応えて、チュッと中心にキスをしたり、柔く歯を立て、指の腹で潰したりして刺激を与える。
そして下に手を伸ばして、そっと後の穴に指を忍ばせた。
「んぁっ……」
固く閉じたそこは手をつけられなかったのか、唾液でぬめりをまとった俺の指をきつく締め付ける。
その事に少し安堵して、なるべく早く解すように縁を拡げていった。
「んっ、ァ、……っぁ、んっ」
ユウは俺を好いてくれているとは思う。
だが、多分俺はユウが思っているほど優しくはない。
困っている人がいようと、自分に利益がなければ無視するだろうし、いじめられている子を助けようともしない。
だが、ユウは優しいから、きっとすぐに手を差し伸べるだろう。
そしたら俺は、ユウの行動に付き添うだけだ。
ユウの口を塞いで、舌を滑り込ませると、反射のようにユウも舌を絡ませてくれる。
その事に安心する俺は、ユウの優しさに漬け込むようで心が痛かった。
ユウが俺に向ける好意は、絆されとか言うやつではないのか?
俺がこんなやつだと知ったら、幻滅するのではないのか?
例えそうでも、ユウから離れる気も無いくせに笑ってしまうよな。
俺は、2本、3本と俺の指を健気に迎えていったそこから、ゆっくりと手を引き抜いた。
ユウがどこへ連れて行かれたか。
地面にあとは残っていなかったため、俺はただひたすらに走り回るしか無かった。
俺の強みは、この強靭な肉体と底なしの体力、そして莫大な魔力量。
だが、森などの少し開けた場所であるならまだしも、このエリアのように上にも下にも所狭しと緑1色では迂闊に魔法も使えない。
俺の得意なのは炎系の魔法で、他の魔法も使えないことは無いが、決め手となるようなものは持ち合わせていなかった。
触手系のモンスター、ユウが見えなくなるほど遠くへ、素早く連れ去られたとなれば、その本体はかなりでかいだろうということは、すぐに分かる。
地中も考えられるが、獲物をしっかりと連れ込めるような場所を好む習性があるため、岩陰や洞窟などに本体がいる可能性が高い。
足場の悪い地面を走るより、効率が良いと木の上を駆け抜ける。
不安定な体制で、不安定な足場を伝って走る行為は、普通ならできることではないが、人間から離れて森で暮らしていた俺にとっては息をするようなもの。
円形になっているこの階層の端は岩で囲われているため、岩に沿うようにしてその周りの木の上を走っているときだった。
微かな声を聞いた気がして、ビタッと動きを止めた。
「~……!」
微かな声と呼べるかも分からない音だが、俺の耳が確かに拾った音。
魔人の肉体は五感が優れている、獣人までとは行かないが、もちろん聴力もだ。
あそこだ!!!!!
岩陰に、蔦や葉でカモフラージュされているが、確かに穴が存在していた。
声は、あそこから聞こえてきたのだ。
俺とユウの魂は、契約で繋がっている。
俺が生きているということは、ユウも生きているということ。
俺が死ぬなどどうでもいいことだが、ユウが傷つくことは許せない。
半身を害することは、許さない。
「ユウ……!!!!!」
その穴に飛び込んだ俺は、目に飛び込んできた光景に、腸が煮えくり返るかと思うほどの衝撃を受けた。
狭い岩中には、びっしりと触手が蠢き、その中心に黄緑とも紫ともつかないような禍々しい色をごちゃ混ぜにしたような、気色悪い色を纏う本体。
その根元には、女性であろう人間が力なく触手に巻き付かれていた。
苗床にされてしばらくたっているのだろう、腹中は既に食い破られて、中で触手が孵化しているのか、ボコボコと腹が蠢いていた。
そして、本体の前には触手に巻き付かれたユウが、今にも絞め殺されんと足掻いている。
地面には引きちぎられたユウのズボン、そして涙で歪んだかおで、必死に触手に噛み付いているユウ。
その姿に、自分の中で何かがキレる音がした。
この野郎、殺してやる。
頭にカッと血が上って、自分自身どうしたかよく分からないが、たぶん力任せに拳をぶち込んだのだろう。
気づいたら、無惨にも原型の分からないようにぐちゃぐちゃになった本体を背後に、ユウを抱きしめていた。
しゃくりあげながら、俺にしがみつくユウの体が震えている。
この小さな体を抱きしめて、自分を呪った。
こんなことなら、ユウを強引に連れてこなければよかった。
俺が来たことに安心したのか、しばらくして糸が切れたかのように意識を失ったユウの、赤くなった目じりを撫でて、マジックバッグから出した服を着せようと思った時だった。
「……媚薬か」
ユウの意識とは反して、その体は熱く、ユウのものは立ち上がり愛液をこぼしていた。
このままだと、辛いだろう。
俺は洞窟を出て、適当な岩陰に布を敷いて、そこにユウを横たえた。
その際、ぎゅっと痛いくらいに握りしめられた自分の服から、ユウの手をそっと外したが、心を締め付けられたかのように苦しい。
なんていえば許してくれるのか……いや、そもそも許して欲しいなんて思うことが間違いなのか。
守りきれなかった俺は、罵倒されても仕方ない。
「だが、……今、少し触れることは許してくれ」
1度水でユウの体を綺麗にしてから、その中心を口に含んだ。
熱く痛いくらいに張り詰めた玉を揉みしだきながら、裏筋を舐め上げて射精感を煽る。
「っ、はっ、……ぁ」
意識がなくとも、ユウから漏れる吐息に、喉奥に迎え入れて鈴口を刺激する。
上下に動かして、出し入れしてやるとすぐにいってしまった。
口の中のものを飲み込んで、ユウの様子を伺うが、依然として息は荒く苦しそうなままだ。
ポロポロと閉じられた目から零れる涙を舐めて、ユウのボロボロのシャツを脱がせた。
「ここもいじられたのか」
赤く熟れたユウの乳首が、白い肌でさらにその存在を主張している。
赤く芯を持ったそれは、あいつになぶられた証拠で、衝動的に殺してしまったことを後悔した。
「ぁ、んっ……ん」
その根元から周りをぐるっと舐め上げ、もう片方も優しく撫でるように触れる。
じれったいような、もどかしさをはらんだ声がユウから盛れた。
その声に応えて、チュッと中心にキスをしたり、柔く歯を立て、指の腹で潰したりして刺激を与える。
そして下に手を伸ばして、そっと後の穴に指を忍ばせた。
「んぁっ……」
固く閉じたそこは手をつけられなかったのか、唾液でぬめりをまとった俺の指をきつく締め付ける。
その事に少し安堵して、なるべく早く解すように縁を拡げていった。
「んっ、ァ、……っぁ、んっ」
ユウは俺を好いてくれているとは思う。
だが、多分俺はユウが思っているほど優しくはない。
困っている人がいようと、自分に利益がなければ無視するだろうし、いじめられている子を助けようともしない。
だが、ユウは優しいから、きっとすぐに手を差し伸べるだろう。
そしたら俺は、ユウの行動に付き添うだけだ。
ユウの口を塞いで、舌を滑り込ませると、反射のようにユウも舌を絡ませてくれる。
その事に安心する俺は、ユウの優しさに漬け込むようで心が痛かった。
ユウが俺に向ける好意は、絆されとか言うやつではないのか?
俺がこんなやつだと知ったら、幻滅するのではないのか?
例えそうでも、ユウから離れる気も無いくせに笑ってしまうよな。
俺は、2本、3本と俺の指を健気に迎えていったそこから、ゆっくりと手を引き抜いた。
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