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苦手克服を失敗しちゃった5
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倉一の手によって、女性物の下着をつけられる。
―――!!
これ、不思議なんだ。
男用の下着と女用の下着って素材が違うんだ。
だから、着け心地も変わる。
スパルタに近い俺の女装は、その時点でスイッチが入ってしまう。
「…やだぁ‥見ないで…」
お気づきか…
口調が変わってしまうのだ。
「まず、この時点で俺は不思議に思う。
だって、男でこんなに女の下着を着こなせるのって、お前ぐらいだろう?」
倉一の顔は、果てしなく、だらしない…
「その顔、嫌だ…」
そう言っている俺も、仕草が女だ。
恐るべし、スパルタ。
「やべぇ…
この時点で俺は勃ってんだけど…」
足にぐりぐりと倉一は自分の下半身を押し付けてくる。
俺...どうなるの?
興奮をしている倉一はそれでも、俺を飾っていく。
下着の次は、靴下、服と整え、ウィッグも手慣れたようにつける。
なんだか、手慣れすぎて、俺は奴を見た。
確実に、俺の視線の温度と倉一の視線の温度は違うだろう。
合っているが、差がありすぎた。
「話は聞いていたんだ...
まさか、お前にそんな趣味があるとは...
女には、興味がないとは言わないが、俺はお前のことが好きだ。
もう、好きすぎて困るんだ。
焦がれる?
違う…
閉じ込めて、ドロドロに乱して、俺だけの物にしたいっ!
だから、俺の嫁になれって」
―?!
あれ?
さっき、俺が嫁になるって...
それに、女装は俺の趣味ではないっ!
それを否定しようとした。
気づいたのか、倉一はニヤリと笑った。
「化粧をしたら、完成だよな。
したら、身体はお前が嫁だ!」
心の中の自分は俺のままだ。
でも、スパルタ教育と言うものは恐ろしい物だ。
まるで、違う自分が憑依したように、思うようにいかない。
倉一は、最後の砦に近い化粧をするために、メイク道具を準備する。
そんな様子を見て、俺が静かにそれを待つとは思っていなかったようだ。
もちろん、俺は、奴から逃げるようにしたさっ!
でも、それは、予測済みの事で、奴は、自分の首元のネクタイをシュルっと取り、俺の足を拘束してきたのだっ!
ついでに、床に落ちている俺のネクタイも俺の手に手際のいい具合で動きを止めてきたのだっ!
俺の恰好と言えば、手、足は拘束され、女子高生の制服と、ウィッグをつけている。
なんておかしいだろう。
「やだっ!倉一、やめてっ!」
俺の発する女言葉。
全然効果ないじゃんっ!
これ以上、好きな奴にこんなことをされるなんて、俺…俺…
たえられないっ!
「いやだ!こんな格好で、倉一と向き合うのは嫌だっ!!
…それとも、お前…俺の女装した姿でないと…
…ヒック…
俺のこんな姿じゃねぇと…ヒック…
俺に手をだせねぇの?」
涙でウィッグの髪が顔にくっ付く。
奴が嬉しそうにつけていたから、俺は受け入れたけど…
外して奴に投げつけるっ!
「…俺だってっ!!
お前の事、ずっとすきだったのに…
一応、長男だしっ…はぁ、はぁ…
男…同士だし…不毛だって十分理解してるっ!
だから、叶わないのわかってるから…克服しようとしてたのに…」
後は、情けないが大の男が声を上げて泣く姿をさらけ出してしまった。
だって、制服着てるもん。拘束されるんだぞっ!
泣く顔を隠すことすらできないんだから、自棄に近い物がある。
グスン…グスン…
と、垂れてくる鼻水を啜っていたら倉一が、尋ねてきた。
「…お前…俺の事、好きなのか?」
―!!!?
ハッと我に返り、さっき自分の言った言葉を思い出す。
一度言ってしまった言葉を拾い上げることはできない。
それは、わかっているのだが、俺は、どうしようかと考えてしまった。
―――!!
これ、不思議なんだ。
男用の下着と女用の下着って素材が違うんだ。
だから、着け心地も変わる。
スパルタに近い俺の女装は、その時点でスイッチが入ってしまう。
「…やだぁ‥見ないで…」
お気づきか…
口調が変わってしまうのだ。
「まず、この時点で俺は不思議に思う。
だって、男でこんなに女の下着を着こなせるのって、お前ぐらいだろう?」
倉一の顔は、果てしなく、だらしない…
「その顔、嫌だ…」
そう言っている俺も、仕草が女だ。
恐るべし、スパルタ。
「やべぇ…
この時点で俺は勃ってんだけど…」
足にぐりぐりと倉一は自分の下半身を押し付けてくる。
俺...どうなるの?
興奮をしている倉一はそれでも、俺を飾っていく。
下着の次は、靴下、服と整え、ウィッグも手慣れたようにつける。
なんだか、手慣れすぎて、俺は奴を見た。
確実に、俺の視線の温度と倉一の視線の温度は違うだろう。
合っているが、差がありすぎた。
「話は聞いていたんだ...
まさか、お前にそんな趣味があるとは...
女には、興味がないとは言わないが、俺はお前のことが好きだ。
もう、好きすぎて困るんだ。
焦がれる?
違う…
閉じ込めて、ドロドロに乱して、俺だけの物にしたいっ!
だから、俺の嫁になれって」
―?!
あれ?
さっき、俺が嫁になるって...
それに、女装は俺の趣味ではないっ!
それを否定しようとした。
気づいたのか、倉一はニヤリと笑った。
「化粧をしたら、完成だよな。
したら、身体はお前が嫁だ!」
心の中の自分は俺のままだ。
でも、スパルタ教育と言うものは恐ろしい物だ。
まるで、違う自分が憑依したように、思うようにいかない。
倉一は、最後の砦に近い化粧をするために、メイク道具を準備する。
そんな様子を見て、俺が静かにそれを待つとは思っていなかったようだ。
もちろん、俺は、奴から逃げるようにしたさっ!
でも、それは、予測済みの事で、奴は、自分の首元のネクタイをシュルっと取り、俺の足を拘束してきたのだっ!
ついでに、床に落ちている俺のネクタイも俺の手に手際のいい具合で動きを止めてきたのだっ!
俺の恰好と言えば、手、足は拘束され、女子高生の制服と、ウィッグをつけている。
なんておかしいだろう。
「やだっ!倉一、やめてっ!」
俺の発する女言葉。
全然効果ないじゃんっ!
これ以上、好きな奴にこんなことをされるなんて、俺…俺…
たえられないっ!
「いやだ!こんな格好で、倉一と向き合うのは嫌だっ!!
…それとも、お前…俺の女装した姿でないと…
…ヒック…
俺のこんな姿じゃねぇと…ヒック…
俺に手をだせねぇの?」
涙でウィッグの髪が顔にくっ付く。
奴が嬉しそうにつけていたから、俺は受け入れたけど…
外して奴に投げつけるっ!
「…俺だってっ!!
お前の事、ずっとすきだったのに…
一応、長男だしっ…はぁ、はぁ…
男…同士だし…不毛だって十分理解してるっ!
だから、叶わないのわかってるから…克服しようとしてたのに…」
後は、情けないが大の男が声を上げて泣く姿をさらけ出してしまった。
だって、制服着てるもん。拘束されるんだぞっ!
泣く顔を隠すことすらできないんだから、自棄に近い物がある。
グスン…グスン…
と、垂れてくる鼻水を啜っていたら倉一が、尋ねてきた。
「…お前…俺の事、好きなのか?」
―!!!?
ハッと我に返り、さっき自分の言った言葉を思い出す。
一度言ってしまった言葉を拾い上げることはできない。
それは、わかっているのだが、俺は、どうしようかと考えてしまった。
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