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Eine Serenade des Vampirs編
説得
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翌朝シュタインは無事宿に入る事が出来た。ミカ達と朝食を取る。
「師匠。昨夜はどうでした?」
「うーん。結論から言うと失敗だよ」
「やはり見つからなかったのですか?」
「いや、見つけたよ。しかし結界に守られてた」
「結界に……」
ミカはまだ魔法の経験が浅いので解呪によって結界が解ける事を思いつかなかった。過去何度かそれを目の当たりにしていたのだがその発想には至らなかった。
「満月は明日だ。今日中にタエスを説得するしかない」
「タエスを?」
「ああ。表裏の石が結界で守られていて盗み出せない以上、タエスを説得するしかない」
しかしシュタインはタエスを説得する事は困難だと思っていた。タエスの決心は固い。そんな男の心を動かす事はとても時間がかかり難しい。
「説得には僕が行くよ。ミカ達は万が一の時のために剣術の鍛錬でもしていてくれ」
「万が一?」
「恐らくその万が一になると思うんだけどね」
朝食を終えるとシュタインは早速タエスの家へ向かった。
ミカ達もシュタインに言われた通り村の外に出て剣の鍛錬を始めた。ザイルは基本的な素振りなど型の稽古、ミカとリグルは実践的な稽古を始めた。
「ミカ様。実戦では今ザイルがしているような基本的な型が通用しない局面も出てきます」
「どう言う事?」
「例えば……」
そう言うとリグルは持っていた木の棒の鋒を地面に少し刺した。そして徐ろにミカの方へ薙いだ。砂が舞いミカの顔にかかる。
「キャア」
ミカは思わず目を閉じた。
「これです。所謂目潰しです」
「そんな、卑怯な!」
「実戦で卑怯もクソもありませんよ。生き残った者が正義です」
それ以外にもリグルは幾つか卑怯な戦い方を教えた。
「それからミカ様は魔法を使う事が出来ます。魔法戦闘に持ち込めれば有利になりますよ」
「魔法を使うには呪文の詠唱が必要よ。その間に攻撃されたら終わりだわ」
「魔法を上手く活用するには単純には相手との間合いを取る事、それから先ほど教えた卑怯な手を使って時間稼ぎをする事ですね」
「卑怯な手は使いたくないわ」
「卑怯と表現するから毛嫌いされますが戦略と考えればそれも立派な手ですよ」
「戦略ねぇ……」
ミカは何となくリグルに教えてもらった技は使いたくないなと思った。しかし実戦で生き残るには致し方ないのかなとも思った。
「そう言えば前にオーテンベルで賊と戦った時、このローエ・ロートが炎に包まれたのよ。その時一回きりだったけど、どうしたらまたあの炎の剣が使えるのかしら」
「その話、シュタイン様にもしてましたね」
「ええ。師匠は基礎魔法の応用だよってだけ教えてくれたんだけど……」
シュタインは勉強の為に敢えて真実を話さなかったのだが、これは単純な話で持ち手の集中力が一定以上高まると自然とローエ・ロートは発火するのだった。
「私は魔法の事は分かりませんが集中力が大事だと聞きました。何かそれがヒントなのでは?」
「確かに魔法を使う時は高い集中力が必要なの」
「剣で戦う時も高い集中力が必要になります。似ていますね」
「集中力か……」
その後もミカ達は剣の鍛錬を続けた。ザイルは素振りばかりやらされていてヘトヘトになっていた。
昼になりミカ達は一旦宿に戻る事にした。するとシュタインが部屋に戻ってきていた。
「師匠。戻ってたんですね。これから昼食を取るところですよ」
「ああ、一緒に食べよう」
階下に降りて適当な席に着く。程なくして店員が人数分の昼食を運んできた。
「師匠。タエスの説得は出来ましたか?」
「それがね……」
シュタインは朝宿を出ると真っ直ぐタエスの家に向かった。しかしタエスは家にいなかった。窓から家の中を覗いて見たがその姿はなかったそうだ。
「どこか外へ出てるのかと思って探して見たんだけどね。いなかった」
「教団本部にいるんじゃないですか?」
「うん、そうだったんだ」
シュタインは教団本部へ行ってみた。しかし遠くから眺めてみるだけにした。暫く観察しても入り口に立っている二人が雑談しているのは変わらなかった。
そこでシュタインは一旦村の外へ出て回り込み本部の裏側に来てみた。裏側には人はいなかった。例の小道の奥から人が複数人歩いてくる気配がした。
シュタインは茂みに身を隠した。
歩いてきたのはライスとタエス、後二人の信者と思しき男だった。
「タエス。決意は変わらないですね? ゼーレンと共に永遠の愛を全うするのです」
「はい」
「しかしそのシュタインと言う男。気を付けなければなりませんね」
ライスとタエスは本部の裏口から建物の中に入っていった。残った二人は裏口の見張りに立った。
シュタインは再び村をぐるっと周り村の中に入り、教団本部の前に現れた。
「よ! 友人」
「こんにちは、友よ」
「今日も見学させてもらっていいかな?」
「あなたはシュタイン様ですね。申し訳ありませんがお引き取りください」
「急に冷たくなったね……直球で言おう。タエスに会いたい」
「タエスなんて者はいません」
「さっき本部に入っていくのを見たよ」
「知りません。友よ、お帰り下さい」
シュタインは仕方なく宿に帰ってきたと言うわけだった。
「今回は手詰まりだよ」
「もう止める手立ては無いんですか?」
「後残された手は儀式そのものを妨害するしかない」
「儀式に乱入すると言う事ですか?」
「まあそうだね。強行的に表裏の石を奪うしか無い」
シュタインはどことなく悔しそうだった。シュタインとしては儀式の前に何とかしたかったのだった。
「午後は僕一人で儀式が行われる広場を見に行ってみるよ。儀式は明日だからね」
シュタインは午後広場を見にいく前にもう一度本部へ行ってみた。しかし相変わらず門前払いだった。
広場に行くには例の小道を通るのが一番早い。しかし教団本部の裏口には見張りが立っている。シュタインは林の中を見張りに見つからないように進んでいった。
広場には相変わらず人の気配は無かった。魔法陣が描かれていて傍らに箱が置かれている。
シュタインは周囲の地理を隈なく回って覚えて宿に帰る事にした。宿に着くとミカ達にその事を報告した。
「師匠。昨夜はどうでした?」
「うーん。結論から言うと失敗だよ」
「やはり見つからなかったのですか?」
「いや、見つけたよ。しかし結界に守られてた」
「結界に……」
ミカはまだ魔法の経験が浅いので解呪によって結界が解ける事を思いつかなかった。過去何度かそれを目の当たりにしていたのだがその発想には至らなかった。
「満月は明日だ。今日中にタエスを説得するしかない」
「タエスを?」
「ああ。表裏の石が結界で守られていて盗み出せない以上、タエスを説得するしかない」
しかしシュタインはタエスを説得する事は困難だと思っていた。タエスの決心は固い。そんな男の心を動かす事はとても時間がかかり難しい。
「説得には僕が行くよ。ミカ達は万が一の時のために剣術の鍛錬でもしていてくれ」
「万が一?」
「恐らくその万が一になると思うんだけどね」
朝食を終えるとシュタインは早速タエスの家へ向かった。
ミカ達もシュタインに言われた通り村の外に出て剣の鍛錬を始めた。ザイルは基本的な素振りなど型の稽古、ミカとリグルは実践的な稽古を始めた。
「ミカ様。実戦では今ザイルがしているような基本的な型が通用しない局面も出てきます」
「どう言う事?」
「例えば……」
そう言うとリグルは持っていた木の棒の鋒を地面に少し刺した。そして徐ろにミカの方へ薙いだ。砂が舞いミカの顔にかかる。
「キャア」
ミカは思わず目を閉じた。
「これです。所謂目潰しです」
「そんな、卑怯な!」
「実戦で卑怯もクソもありませんよ。生き残った者が正義です」
それ以外にもリグルは幾つか卑怯な戦い方を教えた。
「それからミカ様は魔法を使う事が出来ます。魔法戦闘に持ち込めれば有利になりますよ」
「魔法を使うには呪文の詠唱が必要よ。その間に攻撃されたら終わりだわ」
「魔法を上手く活用するには単純には相手との間合いを取る事、それから先ほど教えた卑怯な手を使って時間稼ぎをする事ですね」
「卑怯な手は使いたくないわ」
「卑怯と表現するから毛嫌いされますが戦略と考えればそれも立派な手ですよ」
「戦略ねぇ……」
ミカは何となくリグルに教えてもらった技は使いたくないなと思った。しかし実戦で生き残るには致し方ないのかなとも思った。
「そう言えば前にオーテンベルで賊と戦った時、このローエ・ロートが炎に包まれたのよ。その時一回きりだったけど、どうしたらまたあの炎の剣が使えるのかしら」
「その話、シュタイン様にもしてましたね」
「ええ。師匠は基礎魔法の応用だよってだけ教えてくれたんだけど……」
シュタインは勉強の為に敢えて真実を話さなかったのだが、これは単純な話で持ち手の集中力が一定以上高まると自然とローエ・ロートは発火するのだった。
「私は魔法の事は分かりませんが集中力が大事だと聞きました。何かそれがヒントなのでは?」
「確かに魔法を使う時は高い集中力が必要なの」
「剣で戦う時も高い集中力が必要になります。似ていますね」
「集中力か……」
その後もミカ達は剣の鍛錬を続けた。ザイルは素振りばかりやらされていてヘトヘトになっていた。
昼になりミカ達は一旦宿に戻る事にした。するとシュタインが部屋に戻ってきていた。
「師匠。戻ってたんですね。これから昼食を取るところですよ」
「ああ、一緒に食べよう」
階下に降りて適当な席に着く。程なくして店員が人数分の昼食を運んできた。
「師匠。タエスの説得は出来ましたか?」
「それがね……」
シュタインは朝宿を出ると真っ直ぐタエスの家に向かった。しかしタエスは家にいなかった。窓から家の中を覗いて見たがその姿はなかったそうだ。
「どこか外へ出てるのかと思って探して見たんだけどね。いなかった」
「教団本部にいるんじゃないですか?」
「うん、そうだったんだ」
シュタインは教団本部へ行ってみた。しかし遠くから眺めてみるだけにした。暫く観察しても入り口に立っている二人が雑談しているのは変わらなかった。
そこでシュタインは一旦村の外へ出て回り込み本部の裏側に来てみた。裏側には人はいなかった。例の小道の奥から人が複数人歩いてくる気配がした。
シュタインは茂みに身を隠した。
歩いてきたのはライスとタエス、後二人の信者と思しき男だった。
「タエス。決意は変わらないですね? ゼーレンと共に永遠の愛を全うするのです」
「はい」
「しかしそのシュタインと言う男。気を付けなければなりませんね」
ライスとタエスは本部の裏口から建物の中に入っていった。残った二人は裏口の見張りに立った。
シュタインは再び村をぐるっと周り村の中に入り、教団本部の前に現れた。
「よ! 友人」
「こんにちは、友よ」
「今日も見学させてもらっていいかな?」
「あなたはシュタイン様ですね。申し訳ありませんがお引き取りください」
「急に冷たくなったね……直球で言おう。タエスに会いたい」
「タエスなんて者はいません」
「さっき本部に入っていくのを見たよ」
「知りません。友よ、お帰り下さい」
シュタインは仕方なく宿に帰ってきたと言うわけだった。
「今回は手詰まりだよ」
「もう止める手立ては無いんですか?」
「後残された手は儀式そのものを妨害するしかない」
「儀式に乱入すると言う事ですか?」
「まあそうだね。強行的に表裏の石を奪うしか無い」
シュタインはどことなく悔しそうだった。シュタインとしては儀式の前に何とかしたかったのだった。
「午後は僕一人で儀式が行われる広場を見に行ってみるよ。儀式は明日だからね」
シュタインは午後広場を見にいく前にもう一度本部へ行ってみた。しかし相変わらず門前払いだった。
広場に行くには例の小道を通るのが一番早い。しかし教団本部の裏口には見張りが立っている。シュタインは林の中を見張りに見つからないように進んでいった。
広場には相変わらず人の気配は無かった。魔法陣が描かれていて傍らに箱が置かれている。
シュタインは周囲の地理を隈なく回って覚えて宿に帰る事にした。宿に着くとミカ達にその事を報告した。
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