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1話《はじまり》
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彼はいつもの澄ました顔はどこへやら、余裕のないどこか物欲しそうな顔で見つめてきた。だから、僕はそれに応えなければならない。そうすることで、双方とも欲求が満たされるのだから。
最近体調が悪かったように思うのはそのせいだろう。彼は今までずっとその涼やかな顔の下に隠してきたのだ、Subとしての本能を。
敬愛する先生がまさかSubだったなんて。格好良くてなんでもできると思っていた先生が。
だからこれは先生を助けるためでもあるのだ、と自分にそう言い聞かせる。
「Kneel(お座り)」
コマンドを口にすると、彼はその場にぺたんと座り込んだ。しかし、まだ何かに抗うように顔を背ける。そんな彼を見下ろしていると、自分の中のDomとしての本能が疼く。どくどくと鼓動が速くなる。彼を、支配したい。こんなに強い衝動は初めてだった。
「……Look(こっち見て)」
「……っ、」
彼は指示通り顔を上げこちらを向く。その顔は今まで見たことのないほど満たされたように蕩けていた。その潤んだ瞳は求めているのだ、自分に褒美が与えられることを。
「よくできました、先生」
彼の頭を優しく撫でる。安心したように息を吐く無防備な姿にぞくぞくする。無意識に、自身の口角があがるのがわかる。
──ああ、どうしよう、すごく興奮する。
最近体調が悪かったように思うのはそのせいだろう。彼は今までずっとその涼やかな顔の下に隠してきたのだ、Subとしての本能を。
敬愛する先生がまさかSubだったなんて。格好良くてなんでもできると思っていた先生が。
だからこれは先生を助けるためでもあるのだ、と自分にそう言い聞かせる。
「Kneel(お座り)」
コマンドを口にすると、彼はその場にぺたんと座り込んだ。しかし、まだ何かに抗うように顔を背ける。そんな彼を見下ろしていると、自分の中のDomとしての本能が疼く。どくどくと鼓動が速くなる。彼を、支配したい。こんなに強い衝動は初めてだった。
「……Look(こっち見て)」
「……っ、」
彼は指示通り顔を上げこちらを向く。その顔は今まで見たことのないほど満たされたように蕩けていた。その潤んだ瞳は求めているのだ、自分に褒美が与えられることを。
「よくできました、先生」
彼の頭を優しく撫でる。安心したように息を吐く無防備な姿にぞくぞくする。無意識に、自身の口角があがるのがわかる。
──ああ、どうしよう、すごく興奮する。
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