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パニック?②
「ぎぁぁぁぁぁぁぁッ、未成年と如何わしい行為をしてしまいましたッ、故意ではありませんッ、故意ではありませんッ、せめて執行猶予をーッ」
私はパニックを起こして叫ぶ。
明らか未成年がぺろりだよぺろり。あたしゃ、三十路女だよ。ダメだよ、家族でもなければ、親戚の子でもない。アウトや、アウト、事案発生や。ああ、残される両親、晃太、花、ビアンカ、ルージュ、元気、ルリ、クリス、コハク、ヒスイが浮かぶ。今の生活はルームの『異世界への扉』という支えがあってこそだ。困り果てる姿が浮かぶ。
私だって家族やビアンカ、ルージュ達と離れて労働なんていやや。絶対いやや。
確か、アルブレンの石親子、母親は確か5年の労働だったはず。て、ことは5年? いや、こちらの執行期間の定義はわからないけど、それより長い可能性が。執行猶予だってないかもしれない。
え、そうなったらどうなる?
ルームが使えない、『異世界への扉』や『異世界のメニュー』が使えない。ビアンカとルージュのご飯は? シャンプーは? 元気達のおやつは? 花のドックフードは?
………………………………水澤家の緊急事態やッ。
「姉ちゃん落ち着きいって、皆さんすみません、姉はこういったことに免疫がないので」
「すみませんッすみませんッ、こらアルスッ、お前なんてことしてんだよッ」
「あんたって子はーッ」
晃太が冷静だ。そして、見たことある人達が平謝り。
アルブレンで緑の巣の時にお世話になった『金の虎』の皆さんだ。
ファングさんとリィマさんが2人でアルスさんを私から引き離す。
私は必死に息を整える。はあはあ。いかん、変質者や、真面目に変質者や。ぺろりされてはあはあ言ってる変質者や。
はあはあ。
『ユイ、落ち着くのです』
『そうよ、あの童、全く害意はないわ』
「あのね、お二人さん、ちょっと止めてほしいんやけど、ああ言うの」
『? 何故なのです? あの童、中身は元気レベルなのですよ』
『そうね、身体の割にはずいぶん幼いわね。嘗めるのはじゃれてる証よ』
「幼いってねえ。それは、元気達限定ッ、人同士がするのはアウトなんやってッ。恋人か家族やないとアウトッ。しかも、うちらがあんなことしているの見たことある?」
『そう言えばないのです』
『分かったわ。粘膜接触しようとするのは、止めるわね』
「粘膜って…………本当に頼むよ、ああ、刑期何年やろうか……………」
私は、はあはあ、が落ち着いて肩を落とす。
「ユイさん、大丈夫ですか?」
シュタインさんが心配してくれる。
山風の皆さんが金の虎の皆さんと私の間に、庇うように立ってる。
「お見苦しいところをお見せしました…………、ああ、この依頼はなかった事に」
「何を言っているんですか?」
「だって私、捕まっちゃうでしょう?」
「ユイさん、本当に何を言っているんですか? それは向こうですよ」
「でも、アルスなんとかさん、未成年だし」
「いやいやいや、どうみても被害者、ユイさんですから」
シュタインさんがぶんぶん手を振り、違うことを示す。
元々私が歩きスマホみたいなことしたから、肩がぶつかって、あら? そうだよね、私、すみませんって言ったよ。
当のアルスなんとかさんはきょとんとした顔や。なんだか純粋無垢。うわあ、罪悪感があ。だけど、ルージュが言ったようになんというか、幼い感じがする。
「申し訳ないテイマーさん。アルスにはきつく言い聞かせておくので、どうか勘弁してもらえないだろうか?」
ファングさんが謝罪してきた。向こうでアルスなんとかさん、もうアルスさんでいいや、アルスさんがこてん、と首を傾げる。かわいか未成年がこてん、いかん、胸から変な音が響く。きゅん、みたいな。はっ、いかん、完璧に変質者になりかけている。落ち着け、ふー、落ち着け、ふー。
「被害届けを出さないと約束していただけたら」
「こちらが出される立場なんだがな」
ファングさんが何を言っているのこいつ、みたいな顔や。
なら、私、無罪放免? よし、良かった。良かった。
ホッと胸を撫で下ろす。
「あいつ、呪い持ちだ」
誰かの呟き。
途端に金の虎の皆さん、アルスさん以外のメンバーの顔つきが変わる。物凄く、警戒、そして怒り。なんやなんや。
「誰だいッ、呪い持ちなんて言ったヤツはッ」
リィマさんが声を張り上げる。本当になんやなんや。リィマさんがいきり立つように、声の主がいる方に行こうとするのを、大柄の男性、ガリストさんが止める。
「よせ」
短く言って、リィマさんを止める。
そしてぽつんと立っているアルスさんには、女性、フリンダさんが寄り添う。
それを見てなんとなく理解。呪い持ちってよく分からないが、アルスさんがそれに罹り、金の虎の皆さんがフォローしているんだろう。
数人のギルド職員さんが出てきて、対応している。
でも、響きの良くない言葉だね。
傍観していた人達からも軽蔑の視線がアルスさんに集中する。なんやなんや。あんなかわいか未成年がなんかしたんかね? そもそも呪い持ちって、あ、まさか結核みたいなのを患った経験がアルスさんにあるんかね?
「シュタインさん、呪い持ちってなんです? 感染する病気か何かですか?」
小声で聞いてみる。
「俺は詳しいことは…………」
「あ、俺、知ってるっす」
それは獣人特有の生まれつきの病。本当にごく稀に発症。ある時を境に、精神が成長を止めるが、それ以外に突起したものを発現させる。彫刻、刺繍、絵画、中には野菜の下拵えなどの生産系。そして、戦闘系だ。アルスさんは冒険者だから戦闘系だね。特に変な目で見られなければいけない理由があるとは思えないけど。呪い持ちに共通しているのは、回りとの調和が取れないこと、一生誰かのフォローが必要なこと、短命だということ。そして、これは遺伝すると言われていること。獣人の中にはそれを恥として、発症後すぐに抹消する過激な考えを持つ者も少なくない。呪い持ちがいると分かっただけで、その家族も迫害対象だと。
ひどか話や。
だが、日本でも昔にあった実際の話もあるしね。
「それは学術的に証明されてるの?」
私がハジェル君に聞くと、ハジェル君は首を横に振る。
「知らないっす。そう言われているだけっす。あ、です。俺のいた孤児院にもいましたけど、すごく優しくてかわいい姉ちゃんでした」
なるほど、偏見に知識がないだけの未知への不安や恐怖が、そうさせてるだけやね。
「ひどか話やね。そんな根も葉もないことを」
私が言うと、ハジェル君が頷く。
「あんたは、信じないのか?」
ファングさんがちょっと疑いの眼差し。
「はい。統計も取ってなければ、理論的にも証明されてないんでしょう? そんな根拠もないこと信じませんよ。インフルエンザじゃあるいし、感染しないんでしょう? 避ける理由がないですよ」
私の言葉に、周りの空気が変わる。
軽蔑の空気が戸惑いの空気に。
だけど、ファングさんが笑顔を浮かべる、ごつい笑顔を。
「そんな風に断言してくれる人は、なかなかいない。感謝しますテイマーさん」
「いいえ」
「そうだ、これ、落としましたよ」
そう言って一枚の書類を差し出す。
あ、ぺろりされて私が放り出した依頼書だ。
ファングさんがチラリと依頼書の中身を見る。
「日帰りのダンジョンアタック?」
「ちょっと事情がありまして」
「へぇ、良かったら俺たちが受けましょうか? アルスが迷惑かけたし」
すると今度は山風の皆さんから、何か気配が出てくる。
「実は、こちらの方達が引き受けてくれることになってまして」
どうも、とロッシュさん。
「だけど、確かそいつ怪我人ですよね」
う、と唸るシュタインさん。
「シュタインは補助員として同行するだけです」
後ろで、リーダーがんばれと、マアデン君とハジェル君がエールを送る。
「へぇ。失礼だが、戦力はこちらが上だ。テイマーさん、俺達はBランクのパーティーです。必ずご期待に添える事ができるかと」
バチバチッ
あらあ? なんか音が。
ファングさんとロッシュさんのでこからバチバチ。
火花が、おでこから火花が。
「なら、両方にお願いしたら」
晃太が事もなく言うと、一斉に視線が集まる。私に。
「私は別によかけど、あんたはよかな? あんたがメインなんやけん」
そう、これは晃太の支援魔法のスキルアップなんだから。
「わいは、別に構わんよ、依頼主の名前は姉ちゃんなんやし」
「そうね」
うーん、視線が突き刺さる。
特にマアデン君とハジェル君が、くうーん、て言いそうな視線が。
「あー、報酬は半分で良ければ。どうでしょうかリーダーさん達」
投げ掛けると、リーダー同士バチバチバチバチ。おでこバチバチ。
「俺達は構いません。ミズサワさんの判断に任せます」
「俺達も異存はない」
バチバチ。
バチバチ。
こうして、Cランクパーティー『山風』とBランクパーティー『金の虎』と言う大所帯でダンジョンアタックすることになった。
詳しい説明している間に、またキラキラ青い目のアルスさんが来たので、ビアンカとルージュが服の端を咥えて優しく止めてくれた。
『ダメなのですよ』
『ユイが困るわ』
アルスさんはじーってビアンカとルージュを見つめる。じーっと。もふんもふんとアルスさんが触る。
『何か胸に刺さるのです』
『そうねえ』
おとなしくアルスさんにもふんもふんされるビアンカとルージュ。その後ろでお姉さんのリィマさんが真っ青になっていたのは言うまでもない。
私はパニックを起こして叫ぶ。
明らか未成年がぺろりだよぺろり。あたしゃ、三十路女だよ。ダメだよ、家族でもなければ、親戚の子でもない。アウトや、アウト、事案発生や。ああ、残される両親、晃太、花、ビアンカ、ルージュ、元気、ルリ、クリス、コハク、ヒスイが浮かぶ。今の生活はルームの『異世界への扉』という支えがあってこそだ。困り果てる姿が浮かぶ。
私だって家族やビアンカ、ルージュ達と離れて労働なんていやや。絶対いやや。
確か、アルブレンの石親子、母親は確か5年の労働だったはず。て、ことは5年? いや、こちらの執行期間の定義はわからないけど、それより長い可能性が。執行猶予だってないかもしれない。
え、そうなったらどうなる?
ルームが使えない、『異世界への扉』や『異世界のメニュー』が使えない。ビアンカとルージュのご飯は? シャンプーは? 元気達のおやつは? 花のドックフードは?
………………………………水澤家の緊急事態やッ。
「姉ちゃん落ち着きいって、皆さんすみません、姉はこういったことに免疫がないので」
「すみませんッすみませんッ、こらアルスッ、お前なんてことしてんだよッ」
「あんたって子はーッ」
晃太が冷静だ。そして、見たことある人達が平謝り。
アルブレンで緑の巣の時にお世話になった『金の虎』の皆さんだ。
ファングさんとリィマさんが2人でアルスさんを私から引き離す。
私は必死に息を整える。はあはあ。いかん、変質者や、真面目に変質者や。ぺろりされてはあはあ言ってる変質者や。
はあはあ。
『ユイ、落ち着くのです』
『そうよ、あの童、全く害意はないわ』
「あのね、お二人さん、ちょっと止めてほしいんやけど、ああ言うの」
『? 何故なのです? あの童、中身は元気レベルなのですよ』
『そうね、身体の割にはずいぶん幼いわね。嘗めるのはじゃれてる証よ』
「幼いってねえ。それは、元気達限定ッ、人同士がするのはアウトなんやってッ。恋人か家族やないとアウトッ。しかも、うちらがあんなことしているの見たことある?」
『そう言えばないのです』
『分かったわ。粘膜接触しようとするのは、止めるわね』
「粘膜って…………本当に頼むよ、ああ、刑期何年やろうか……………」
私は、はあはあ、が落ち着いて肩を落とす。
「ユイさん、大丈夫ですか?」
シュタインさんが心配してくれる。
山風の皆さんが金の虎の皆さんと私の間に、庇うように立ってる。
「お見苦しいところをお見せしました…………、ああ、この依頼はなかった事に」
「何を言っているんですか?」
「だって私、捕まっちゃうでしょう?」
「ユイさん、本当に何を言っているんですか? それは向こうですよ」
「でも、アルスなんとかさん、未成年だし」
「いやいやいや、どうみても被害者、ユイさんですから」
シュタインさんがぶんぶん手を振り、違うことを示す。
元々私が歩きスマホみたいなことしたから、肩がぶつかって、あら? そうだよね、私、すみませんって言ったよ。
当のアルスなんとかさんはきょとんとした顔や。なんだか純粋無垢。うわあ、罪悪感があ。だけど、ルージュが言ったようになんというか、幼い感じがする。
「申し訳ないテイマーさん。アルスにはきつく言い聞かせておくので、どうか勘弁してもらえないだろうか?」
ファングさんが謝罪してきた。向こうでアルスなんとかさん、もうアルスさんでいいや、アルスさんがこてん、と首を傾げる。かわいか未成年がこてん、いかん、胸から変な音が響く。きゅん、みたいな。はっ、いかん、完璧に変質者になりかけている。落ち着け、ふー、落ち着け、ふー。
「被害届けを出さないと約束していただけたら」
「こちらが出される立場なんだがな」
ファングさんが何を言っているのこいつ、みたいな顔や。
なら、私、無罪放免? よし、良かった。良かった。
ホッと胸を撫で下ろす。
「あいつ、呪い持ちだ」
誰かの呟き。
途端に金の虎の皆さん、アルスさん以外のメンバーの顔つきが変わる。物凄く、警戒、そして怒り。なんやなんや。
「誰だいッ、呪い持ちなんて言ったヤツはッ」
リィマさんが声を張り上げる。本当になんやなんや。リィマさんがいきり立つように、声の主がいる方に行こうとするのを、大柄の男性、ガリストさんが止める。
「よせ」
短く言って、リィマさんを止める。
そしてぽつんと立っているアルスさんには、女性、フリンダさんが寄り添う。
それを見てなんとなく理解。呪い持ちってよく分からないが、アルスさんがそれに罹り、金の虎の皆さんがフォローしているんだろう。
数人のギルド職員さんが出てきて、対応している。
でも、響きの良くない言葉だね。
傍観していた人達からも軽蔑の視線がアルスさんに集中する。なんやなんや。あんなかわいか未成年がなんかしたんかね? そもそも呪い持ちって、あ、まさか結核みたいなのを患った経験がアルスさんにあるんかね?
「シュタインさん、呪い持ちってなんです? 感染する病気か何かですか?」
小声で聞いてみる。
「俺は詳しいことは…………」
「あ、俺、知ってるっす」
それは獣人特有の生まれつきの病。本当にごく稀に発症。ある時を境に、精神が成長を止めるが、それ以外に突起したものを発現させる。彫刻、刺繍、絵画、中には野菜の下拵えなどの生産系。そして、戦闘系だ。アルスさんは冒険者だから戦闘系だね。特に変な目で見られなければいけない理由があるとは思えないけど。呪い持ちに共通しているのは、回りとの調和が取れないこと、一生誰かのフォローが必要なこと、短命だということ。そして、これは遺伝すると言われていること。獣人の中にはそれを恥として、発症後すぐに抹消する過激な考えを持つ者も少なくない。呪い持ちがいると分かっただけで、その家族も迫害対象だと。
ひどか話や。
だが、日本でも昔にあった実際の話もあるしね。
「それは学術的に証明されてるの?」
私がハジェル君に聞くと、ハジェル君は首を横に振る。
「知らないっす。そう言われているだけっす。あ、です。俺のいた孤児院にもいましたけど、すごく優しくてかわいい姉ちゃんでした」
なるほど、偏見に知識がないだけの未知への不安や恐怖が、そうさせてるだけやね。
「ひどか話やね。そんな根も葉もないことを」
私が言うと、ハジェル君が頷く。
「あんたは、信じないのか?」
ファングさんがちょっと疑いの眼差し。
「はい。統計も取ってなければ、理論的にも証明されてないんでしょう? そんな根拠もないこと信じませんよ。インフルエンザじゃあるいし、感染しないんでしょう? 避ける理由がないですよ」
私の言葉に、周りの空気が変わる。
軽蔑の空気が戸惑いの空気に。
だけど、ファングさんが笑顔を浮かべる、ごつい笑顔を。
「そんな風に断言してくれる人は、なかなかいない。感謝しますテイマーさん」
「いいえ」
「そうだ、これ、落としましたよ」
そう言って一枚の書類を差し出す。
あ、ぺろりされて私が放り出した依頼書だ。
ファングさんがチラリと依頼書の中身を見る。
「日帰りのダンジョンアタック?」
「ちょっと事情がありまして」
「へぇ、良かったら俺たちが受けましょうか? アルスが迷惑かけたし」
すると今度は山風の皆さんから、何か気配が出てくる。
「実は、こちらの方達が引き受けてくれることになってまして」
どうも、とロッシュさん。
「だけど、確かそいつ怪我人ですよね」
う、と唸るシュタインさん。
「シュタインは補助員として同行するだけです」
後ろで、リーダーがんばれと、マアデン君とハジェル君がエールを送る。
「へぇ。失礼だが、戦力はこちらが上だ。テイマーさん、俺達はBランクのパーティーです。必ずご期待に添える事ができるかと」
バチバチッ
あらあ? なんか音が。
ファングさんとロッシュさんのでこからバチバチ。
火花が、おでこから火花が。
「なら、両方にお願いしたら」
晃太が事もなく言うと、一斉に視線が集まる。私に。
「私は別によかけど、あんたはよかな? あんたがメインなんやけん」
そう、これは晃太の支援魔法のスキルアップなんだから。
「わいは、別に構わんよ、依頼主の名前は姉ちゃんなんやし」
「そうね」
うーん、視線が突き刺さる。
特にマアデン君とハジェル君が、くうーん、て言いそうな視線が。
「あー、報酬は半分で良ければ。どうでしょうかリーダーさん達」
投げ掛けると、リーダー同士バチバチバチバチ。おでこバチバチ。
「俺達は構いません。ミズサワさんの判断に任せます」
「俺達も異存はない」
バチバチ。
バチバチ。
こうして、Cランクパーティー『山風』とBランクパーティー『金の虎』と言う大所帯でダンジョンアタックすることになった。
詳しい説明している間に、またキラキラ青い目のアルスさんが来たので、ビアンカとルージュが服の端を咥えて優しく止めてくれた。
『ダメなのですよ』
『ユイが困るわ』
アルスさんはじーってビアンカとルージュを見つめる。じーっと。もふんもふんとアルスさんが触る。
『何か胸に刺さるのです』
『そうねえ』
おとなしくアルスさんにもふんもふんされるビアンカとルージュ。その後ろでお姉さんのリィマさんが真っ青になっていたのは言うまでもない。
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