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首都でも、帰途でも④
撒き餌の為に、晃太のアイテムボックス内にあるクレイ鱒を提供した。
「これは撒き餌には勿体ないですよ」
と、船長さんが遠慮したが、多分いまから大忙しになるからと、押し付けた。
船員さん達が、塩焼きにしてー、とかいいながらクレイ鱒を切っていく。
「さて、ビアンカ、ルージュ、あんまり派手にせんでよ」
『分かっているのです』
『大丈夫よ』
「頼むよ、本当に」
晃太の支援魔法のスキルアップもあるため、鷹の目の皆さんでも対応出来そうなのは、回してもらう事になる。まともな武器を持つのはホークさんとミゲル君だけ。チュアンさんは銛を借りて、マデリーンさんは援護に回ると。エマちゃんとテオ君は危ないからね。ちょっと不満そうだけど、私と一緒に仔達を見てもらう。
撒き餌の準備が整い、ばら撒いていく。
程なくして、ルージュが反応。
『来るわッ』
「来ますッ」
私が警戒を出すと、船員さん達がヤル気満々。
晃太が支援魔法を連発していく。
『拘束モード 闇の束縛者(ウブラ・カウティーラ)』
ルージュの体にゼブラ模様が浮かび上がり、闇の触手が次々に海面に突き刺さる。
『ビアンカッ、上げるわよッ』
『任せるのですッ』
次々に魚がつり上げられていく。ギャーッ、やっぱり魚やないのがおるーッ。
「ハンマーグラムシャークですよッ」
鮫ーッ。フカヒレーッ。
『ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ』
ビアンカの鼻息が連発する。細い水の矢が次々に命中していく。鮫も脳天一撃やねん。
轟音を立てて、ビアンカの鼻息で絶命した魚達が甲板に放り出されていく。
鷹の目の皆さんも奮闘している。闇の触手でぐるぐる巻きのブラックツナのエラに武器を突き立てていく。やはり値段が違うのか、ホークさんの剣はまるでスポンジの様に突き刺っている。チュアンさんとミゲル君は協力しながらエラに突き立てていく。マデリーンさんは無属性魔法で跳ねる尻尾を叩き、ホークさん達を援護している。
で、なぜかオスヴァルトさんまで、剣を一閃。ブラックツナのデカイ頭が飛ぶ。あはははん、すごかあ。ブエルさんは飛び出しそうになる元気を必死に押さえてくれてる。晃太はアイテムボックスに魚達を入れている。
うわあ、船員さん達の顔が、狂喜乱舞してるよ。
「そいつは棄てろーッ」
「そこは従魔様の邪魔になるだろーがッ」
「場所を開けろーッ」
「気を抜くなーッ、まだ、息があるぞーッ」
「「「「「うおぉぉぉッ」」」」」
見たことない魚が次々に上がる。
甲板は大騒ぎだ。
「姉ちゃん、黒鮪50超えたばいッ」
「いくらなんでも獲りすぎやね。ビアンカ、ルージュストップッ」
『まだ、行けるわッ』
『そうなのですッ』
「来年の漁獲に影響でるかもしれんけん、ストップッ。来年食べれんくなったらどうすると?」
『ぶーなのです』
『仕方ないわね、あ、ちょっと待って、最後の一匹。ええぇいッ』
ルージュが気合いを入れて引き上げる。
ギャーッ、ヘビーッ。
真っ黒なシーサーペントだ。しかも、大型。
巨体をくねらせながら、必死の抵抗。船が揺れるーッ。
『悪あがきなのです』
ビアンカが風乙女(シルフィリア)になり、鼻息一発。首がすぽーん、と飛ぶ。
………………………………
本当に我ながら恐ろしい魔物ば従魔にしとるなあ。
『ユイ、あれは食べたいのです』
『そうね、脂がのって美味しそうだわ』
『唐揚げがいいのです』
『私もそれでいいわ』
きゅるん。
後ろで闇の触手で縛り上げられている首のないシーサーペントさえなければ、かわいかなのだが。
だが、2人のおかげで大漁だ。
「分かった、お母さんに頼もうね」
晃太が無言で黒いシーサーペントをアイテムボックスに入れた。
後片付け、ビアンカとルージュの休憩をしてやっと港に帰る。
私は船長さんと魚の取り分の相談。
クレイ鱒やアップルシーブルーブもたくさん獲れたし、他にもいろいろある。シーサーペントや鮫はお断りした。
「黒いシーサーペントが欲しいのですが」
「もちろんですよ。テイマーさん達に権利がありますからね。ただ、鱗や牙は少しでもいいので、ギルドに回して貰えんですか?」
ちなみにシーサーペント達は私達に権利があり。
あの黒いシーサーペントは特殊上位で、最後に捕獲されたのは100年以上前。なんとサエキ様のパーティーが仕留めたそうだ。冷蔵庫ダンジョンででてくるシーサーペントのドロップ品より上質で、もちろん価格ははねあがる。
そうだなあ。鷹の目の皆さんの防具に必要かな。あ、矢じり。
「高級過ぎて使えません」
と。
「では、お肉を半分、それから鱗を2割」
「了解しました。ただ、あれだけの大物なので解体に時間を頂きたい」
「はい、大丈夫です」
まず、港に帰ったら、晃太がブラックツナとシーサーペント以外を出す。量を見て、ブラックツナを出す事に。解体にやはり時間かかるしね。晃太のアイテムボックスは時間停止だしね。1日で解体出来る量にも限りがあるからね。
無事に港に到着。
ああ、やっぱり陸がよか。
船員さんがてきぱき動いている。
ギルド職員さんが手から火が出そうな勢いで手揉みしながら飛んできた。
「わい、魚出してくる」
「分かった」
晃太が解体場に、マデリーンさんとミゲル君が付き添う。
私は空のBサイズのマジックバッグを取り出し、挨拶に来た解体職員さんに渡し、ほしい部位を伝える。
「これに入れてください。時間停止なので。バットや鍋がはいってますので」
「はい、お預かりします」
手揉みしていた職員さんが木札を渡してくれる。
「ミズサワ様、これだけギルドに回して頂きありがとうございます。ブラックツナの依頼があるので、どうかご相談させてください。どうぞこちらに」
「はい」
私はホークさんとルージュでギルドの応接室に。オスヴァルトさんも付き添ってくれた。はしゃいでいた元気が完全にパタンキューしてしまい、三人娘も眠そうだ。元気をバギーに乗せてチュアンさんに託し、ビアンカにも残ってもらう。ブエルさんも残ってくれた。
応接室で、何枚かの書類を出される。
内容はブラックツナを丸々欲しいという依頼。なんでも今マグロ解体ショーが流行りらしくて、お貴族様が依頼を出しているそうだ。キズが少なく、とにかく大型と。ええー、パーティーみたいのでマグロ解体ショー? イメージが。
まあ、よかか。
私はサインをし、魔力を流すのは怖いので血を一滴足らす、その間に別の職員さんがお茶を出して、手揉み職員さんに耳打ち。
「はい、ありがとうございます。ミズサワ様、クレイ鱒とアップルシーブルーブはすぐに出来ますが、ブラックツナの解体は朝までに終わります。上位のシーサーペントは職員総動員になりますので、明後日取りかかりますがよろしいでしょうか?」
「構いません。ブラックツナはお渡ししたマジックバッグ内に入る分だけで構いませんので、余剰分はギルドの皆さんで召し上がってください」
私達の取り分のブラックツナは10匹。すべて700キロ越えだ。シーサーペントをほとんど回したので、融通してくれた。依頼書のブラックツナは5匹、残り全部があのマジックバッグに絶対に全部入らない。兜やきしたかったが、母がNGを出した、どうやって焼くん? と。それはそうだ。ルージュが気軽に焼きましょうか? と言うが、消し炭になりそうだしね。とりあえず、1匹だけ、頭をスーパーとかで売ってるあら状にしてもらうことに。
「え、販売に回せばかなりの額になりますよ」
「いろいろご迷惑お掛けしましたし。あ、そうだ、余剰分の半分は赤騎士団の皆さんで召し上がってください」
今度はオスヴァルトさんがびっくり。
「いや、頂くわけには」
「いろいろ配慮してただきましたし、オスヴァルトさん達のおかげでトラブルにもなりませんでした。ささやかなお礼です。多分赤騎士団の皆さん全員に行き渡らないかもしれませんが、私の気持ちです」
「………では、ありがたく。みな、喜ぶでしょう」
それから依頼料を受け取る。全部で4500万。魔石とかは解体が、終わってから全額私の冒険者ギルドカードに入れてもらう。
よし、帰ろう。明後日、来ることに。
私は挨拶をして、晃太達と合流し、ノワールを迎えに行く。
「ブヒヒンッ」
「お待たせノワール、さ、帰ろうね」
「ブヒヒンッ」
ノワールに馬車を繋げて、ぐっすり寝ている元気をチュアンさんが抱えて乗せる。残りの仔達もあっという間に寝てしまう。
ホークさんが馭者台に座り、やっとゲストハウスに戻った。
「これは撒き餌には勿体ないですよ」
と、船長さんが遠慮したが、多分いまから大忙しになるからと、押し付けた。
船員さん達が、塩焼きにしてー、とかいいながらクレイ鱒を切っていく。
「さて、ビアンカ、ルージュ、あんまり派手にせんでよ」
『分かっているのです』
『大丈夫よ』
「頼むよ、本当に」
晃太の支援魔法のスキルアップもあるため、鷹の目の皆さんでも対応出来そうなのは、回してもらう事になる。まともな武器を持つのはホークさんとミゲル君だけ。チュアンさんは銛を借りて、マデリーンさんは援護に回ると。エマちゃんとテオ君は危ないからね。ちょっと不満そうだけど、私と一緒に仔達を見てもらう。
撒き餌の準備が整い、ばら撒いていく。
程なくして、ルージュが反応。
『来るわッ』
「来ますッ」
私が警戒を出すと、船員さん達がヤル気満々。
晃太が支援魔法を連発していく。
『拘束モード 闇の束縛者(ウブラ・カウティーラ)』
ルージュの体にゼブラ模様が浮かび上がり、闇の触手が次々に海面に突き刺さる。
『ビアンカッ、上げるわよッ』
『任せるのですッ』
次々に魚がつり上げられていく。ギャーッ、やっぱり魚やないのがおるーッ。
「ハンマーグラムシャークですよッ」
鮫ーッ。フカヒレーッ。
『ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ、ふんっ』
ビアンカの鼻息が連発する。細い水の矢が次々に命中していく。鮫も脳天一撃やねん。
轟音を立てて、ビアンカの鼻息で絶命した魚達が甲板に放り出されていく。
鷹の目の皆さんも奮闘している。闇の触手でぐるぐる巻きのブラックツナのエラに武器を突き立てていく。やはり値段が違うのか、ホークさんの剣はまるでスポンジの様に突き刺っている。チュアンさんとミゲル君は協力しながらエラに突き立てていく。マデリーンさんは無属性魔法で跳ねる尻尾を叩き、ホークさん達を援護している。
で、なぜかオスヴァルトさんまで、剣を一閃。ブラックツナのデカイ頭が飛ぶ。あはははん、すごかあ。ブエルさんは飛び出しそうになる元気を必死に押さえてくれてる。晃太はアイテムボックスに魚達を入れている。
うわあ、船員さん達の顔が、狂喜乱舞してるよ。
「そいつは棄てろーッ」
「そこは従魔様の邪魔になるだろーがッ」
「場所を開けろーッ」
「気を抜くなーッ、まだ、息があるぞーッ」
「「「「「うおぉぉぉッ」」」」」
見たことない魚が次々に上がる。
甲板は大騒ぎだ。
「姉ちゃん、黒鮪50超えたばいッ」
「いくらなんでも獲りすぎやね。ビアンカ、ルージュストップッ」
『まだ、行けるわッ』
『そうなのですッ』
「来年の漁獲に影響でるかもしれんけん、ストップッ。来年食べれんくなったらどうすると?」
『ぶーなのです』
『仕方ないわね、あ、ちょっと待って、最後の一匹。ええぇいッ』
ルージュが気合いを入れて引き上げる。
ギャーッ、ヘビーッ。
真っ黒なシーサーペントだ。しかも、大型。
巨体をくねらせながら、必死の抵抗。船が揺れるーッ。
『悪あがきなのです』
ビアンカが風乙女(シルフィリア)になり、鼻息一発。首がすぽーん、と飛ぶ。
………………………………
本当に我ながら恐ろしい魔物ば従魔にしとるなあ。
『ユイ、あれは食べたいのです』
『そうね、脂がのって美味しそうだわ』
『唐揚げがいいのです』
『私もそれでいいわ』
きゅるん。
後ろで闇の触手で縛り上げられている首のないシーサーペントさえなければ、かわいかなのだが。
だが、2人のおかげで大漁だ。
「分かった、お母さんに頼もうね」
晃太が無言で黒いシーサーペントをアイテムボックスに入れた。
後片付け、ビアンカとルージュの休憩をしてやっと港に帰る。
私は船長さんと魚の取り分の相談。
クレイ鱒やアップルシーブルーブもたくさん獲れたし、他にもいろいろある。シーサーペントや鮫はお断りした。
「黒いシーサーペントが欲しいのですが」
「もちろんですよ。テイマーさん達に権利がありますからね。ただ、鱗や牙は少しでもいいので、ギルドに回して貰えんですか?」
ちなみにシーサーペント達は私達に権利があり。
あの黒いシーサーペントは特殊上位で、最後に捕獲されたのは100年以上前。なんとサエキ様のパーティーが仕留めたそうだ。冷蔵庫ダンジョンででてくるシーサーペントのドロップ品より上質で、もちろん価格ははねあがる。
そうだなあ。鷹の目の皆さんの防具に必要かな。あ、矢じり。
「高級過ぎて使えません」
と。
「では、お肉を半分、それから鱗を2割」
「了解しました。ただ、あれだけの大物なので解体に時間を頂きたい」
「はい、大丈夫です」
まず、港に帰ったら、晃太がブラックツナとシーサーペント以外を出す。量を見て、ブラックツナを出す事に。解体にやはり時間かかるしね。晃太のアイテムボックスは時間停止だしね。1日で解体出来る量にも限りがあるからね。
無事に港に到着。
ああ、やっぱり陸がよか。
船員さんがてきぱき動いている。
ギルド職員さんが手から火が出そうな勢いで手揉みしながら飛んできた。
「わい、魚出してくる」
「分かった」
晃太が解体場に、マデリーンさんとミゲル君が付き添う。
私は空のBサイズのマジックバッグを取り出し、挨拶に来た解体職員さんに渡し、ほしい部位を伝える。
「これに入れてください。時間停止なので。バットや鍋がはいってますので」
「はい、お預かりします」
手揉みしていた職員さんが木札を渡してくれる。
「ミズサワ様、これだけギルドに回して頂きありがとうございます。ブラックツナの依頼があるので、どうかご相談させてください。どうぞこちらに」
「はい」
私はホークさんとルージュでギルドの応接室に。オスヴァルトさんも付き添ってくれた。はしゃいでいた元気が完全にパタンキューしてしまい、三人娘も眠そうだ。元気をバギーに乗せてチュアンさんに託し、ビアンカにも残ってもらう。ブエルさんも残ってくれた。
応接室で、何枚かの書類を出される。
内容はブラックツナを丸々欲しいという依頼。なんでも今マグロ解体ショーが流行りらしくて、お貴族様が依頼を出しているそうだ。キズが少なく、とにかく大型と。ええー、パーティーみたいのでマグロ解体ショー? イメージが。
まあ、よかか。
私はサインをし、魔力を流すのは怖いので血を一滴足らす、その間に別の職員さんがお茶を出して、手揉み職員さんに耳打ち。
「はい、ありがとうございます。ミズサワ様、クレイ鱒とアップルシーブルーブはすぐに出来ますが、ブラックツナの解体は朝までに終わります。上位のシーサーペントは職員総動員になりますので、明後日取りかかりますがよろしいでしょうか?」
「構いません。ブラックツナはお渡ししたマジックバッグ内に入る分だけで構いませんので、余剰分はギルドの皆さんで召し上がってください」
私達の取り分のブラックツナは10匹。すべて700キロ越えだ。シーサーペントをほとんど回したので、融通してくれた。依頼書のブラックツナは5匹、残り全部があのマジックバッグに絶対に全部入らない。兜やきしたかったが、母がNGを出した、どうやって焼くん? と。それはそうだ。ルージュが気軽に焼きましょうか? と言うが、消し炭になりそうだしね。とりあえず、1匹だけ、頭をスーパーとかで売ってるあら状にしてもらうことに。
「え、販売に回せばかなりの額になりますよ」
「いろいろご迷惑お掛けしましたし。あ、そうだ、余剰分の半分は赤騎士団の皆さんで召し上がってください」
今度はオスヴァルトさんがびっくり。
「いや、頂くわけには」
「いろいろ配慮してただきましたし、オスヴァルトさん達のおかげでトラブルにもなりませんでした。ささやかなお礼です。多分赤騎士団の皆さん全員に行き渡らないかもしれませんが、私の気持ちです」
「………では、ありがたく。みな、喜ぶでしょう」
それから依頼料を受け取る。全部で4500万。魔石とかは解体が、終わってから全額私の冒険者ギルドカードに入れてもらう。
よし、帰ろう。明後日、来ることに。
私は挨拶をして、晃太達と合流し、ノワールを迎えに行く。
「ブヒヒンッ」
「お待たせノワール、さ、帰ろうね」
「ブヒヒンッ」
ノワールに馬車を繋げて、ぐっすり寝ている元気をチュアンさんが抱えて乗せる。残りの仔達もあっという間に寝てしまう。
ホークさんが馭者台に座り、やっとゲストハウスに戻った。
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