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連載
帰宅しましょう①
「わふん、わふん、わふーん」
お兄さんが巨体でごねている。
私はエリアボスの間に、カルーラのパーティーハウスのサブ・ドアを、こちらに登録することになる。大丈夫だと思うけど、ホークさんが着いてきてくれた。晃太は帰るウルフ達に、お肉を持たせている。
警報器の説明をする。イシスとエリアボスとなった鼻水君と、補佐役のウルフ達に見せる。何かあれば、駆け付けられるしね。補佐役にはお兄さんはならないって。当人がめんどくさいようだし、下手に補佐役なんてして、ヤル気満々スイッチ入ってあのへいへいいくぜ行軍を頻回にやられたら、たまらないと。
警報器もお兄さんに教えたら、つんつんしそうだからと、教えない方向で。
試しにサブ・ドアを開けて見せると、補佐役のウルフ達が、一斉にへー、みたいな顔だ。
あの蜘蛛達がなんでここを襲ったか、よく分かってないけど、あんなことは異例なんだそうだ。
しばらく鼻水君と補佐役のウルフ達と、イシスが管理するエリアを回ると。
「それで1か月ね」
『ソウダ。終ワッタラ、コレヲ押ス』
嘴で警報器を示す。
サブ・ドアの説明してから、私達が戻ると、お兄さんが巨体をごねていた。
「どうしたん?」
呆れ返っているビアンカとルージュ。お母さんウルフの前で、ごねごねしているお兄さん。
『彼女が着いていくと聞いてこれなのです』
『嫌々、ですって』
子供か。まあ、奥さんとかわいか子供達と離れるのは嫌だね。単身赴任を嫌がるお父さんみたいなのかな? まあ、サブ・ドアあるから、適宜会えるけど。お兄さんの同行は、ビアンカとルージュが絶対に首を縦に降らない。
お兄さんは、転がったまま、私を見て、起き上がる。
バッと、私の前に飛び出す。ひーっ、デカイから迫力が半端ないッ。
ざっ、と私の前に飛び出すのはビアンカとルージュ。ホークさんは私を後ろに下げる。
「わおん、わおん、わおーんっ」
『ダメなのですっ』
『そうよっ、新しいエリアボスの力になりなさいっ』
『来たら、面倒臭さが倍増なのですっ』
『そうよっ』
ビアンカさんや、ルージュさんや、後半は心の声やないね? 口から出てるよ。大体分かるよ、付いていきたいんだろうけど、イシスが抜けて、お兄さんが抜けたら、ここらの防御力と言うか、そういうのが心配なんだけど。
「わおん、わおん、わおんわおんっ」
『だから、ダメなのですっ』
『諦めなさいっ』
ビアンカとルージュの説得が続く。お母さんウルフと赤ちゃん達と離れたくないんやね。赤ちゃん達、かわいかしね。お父さんだしねえ。
なんて、思っていると、お兄さんの顔に、ぴーん、と閃いた感じの表情が。
くるり、と背中を地面につけて、へっへっ言って私を見上げる。うん、まさにデカイ元気や。いいのかね? お腹出して? わああ、でも、かわいかあ。おっきなワンコ、違うウルフが、甘える様に尻尾バタバタさせて見上げる姿。あー、飛び込みたい、あのもふもふにー。
『おいっ』
ん? ちょっとハスキーな男性の声。
『おいっ、そこの雌っ』
おおおおっ、お兄さんの声やーっ。感激っ。
『我の毛並みは素晴らしいのだっ、存分にもふもふするのだっ、わーはっはっはーっ』
「ありがとうございますっ」
私は恥をかなぐり捨ててカエルのようにジャンプ。ぼふうっ、と埋まる。
……………………………………くっさあぁぁぁぁッ。そして、べたべたッ。絡まってるし、玉になっている。こりゃいかん、チーズクリームに直行やっ。綺麗になれば、きっとすごかもふもふになるはずっ。
てってれってー
【フォレストガーディアンウルフ 水澤優衣の従魔になりました】
「あ」
思わず出た私の呟きにビアンカとルージュは察知。
『『ユイーッ』』
悲鳴をあげている。
『わーはっはっはーっ。これで愛し伴侶と我が子達と行けるぞっ。妹達よ、この兄が守ってやるからなっ』
立ち上がり、高速で頬擦りするお兄さん。
『うるさいのですっ』
『間に合ってるわよっ』
パンチ、パンチ。
『そんなに嬉しいのだなっ、うむうむういやつよっ』
わーはっはっはーっ。
「え、お兄さん、話聞かないタイプ?」
何となく気がついていたけど。
『くぅっ、そうなのですっ』
『たまに察知力が異常な時があるけどね』
がっくり肩を落とすビアンカとルージュ。
『我は、お前と契約したのだ。連れていくよな? ん? そうだよな? ん? ん?』
お兄さんが私に迫る。いや、確かに契約したけど、私の意思反映してない気がするけど。チーズクリームに、なんて思ったのがいけなかったのかな?
『ユイ、連れていくのですか~?』
『ここに置いていきましょう~、必要時に、ルーム経由すればいいわ~』
なんてご都合な。迫るお兄さんにビアンカとルージュがパンチを連発して、離そうとしている。
『……………………我は伴侶と我が子達と離れたくないのだ。ぐすんっ』
きゅーん。あんなにデカイウルフが、お目目うるうるさせて、私に訴えかける。ずきゅん。陥落。
「分かった、行こうかね」
『やったのだっ』
『『ユイーッ』』
「ただし」
はしゃぐお兄さんと、ひーん、と悲鳴を上げるビアンカとルージュ。
「ビアンカとルージュが、従魔としては先輩なので、指示に従うこと。2人が嫌がる過剰なスキンシップは控えること」
『うっ、それはまあ』
「着いてくる以上、私や私の家族の指示に従うこと。鷹の目の皆さんに、危害を加えないこと」
『う、うむ』
「それから………………」
『まだあるのかっ』
「守れないなら、置いていきます。お兄さんの主人は誰ですか?」
「く、くうーん………………」
細かく指示を出すが、覚えられないと。一番大事なのは、街中の過ごし方だ。絶対に人に手を出さない、私達が提供する食事以外は街中では食べない、ものは壊さない、むやみに唸らないを繰り返す。
改めて両親と花を紹介すると、花は相変わらずぷるぷる。父は、わーっはっはっはーっなお兄さんに唖然。ただ、母にだけは、
「きゅーん」
と、すかさずお腹を出して甘えてる。
「あらあら、なつっこいね~」
『お母さんっ、騙されてはいけないのですっ』
『ちっ、勘だけはいいんだからっ』
どうやらご飯をくれる人と、直ぐに察知したようす。
さあ、名前ばどうするかな? いかん、今日は神様がいらっしゃる予定なんやった。まずは、シャンプーやな。あ、まずイシスに神様との接見、お兄さんが抜けても大丈夫か確認せんと。
シャンプー、いくらかかるやろう?
お兄さんが巨体でごねている。
私はエリアボスの間に、カルーラのパーティーハウスのサブ・ドアを、こちらに登録することになる。大丈夫だと思うけど、ホークさんが着いてきてくれた。晃太は帰るウルフ達に、お肉を持たせている。
警報器の説明をする。イシスとエリアボスとなった鼻水君と、補佐役のウルフ達に見せる。何かあれば、駆け付けられるしね。補佐役にはお兄さんはならないって。当人がめんどくさいようだし、下手に補佐役なんてして、ヤル気満々スイッチ入ってあのへいへいいくぜ行軍を頻回にやられたら、たまらないと。
警報器もお兄さんに教えたら、つんつんしそうだからと、教えない方向で。
試しにサブ・ドアを開けて見せると、補佐役のウルフ達が、一斉にへー、みたいな顔だ。
あの蜘蛛達がなんでここを襲ったか、よく分かってないけど、あんなことは異例なんだそうだ。
しばらく鼻水君と補佐役のウルフ達と、イシスが管理するエリアを回ると。
「それで1か月ね」
『ソウダ。終ワッタラ、コレヲ押ス』
嘴で警報器を示す。
サブ・ドアの説明してから、私達が戻ると、お兄さんが巨体をごねていた。
「どうしたん?」
呆れ返っているビアンカとルージュ。お母さんウルフの前で、ごねごねしているお兄さん。
『彼女が着いていくと聞いてこれなのです』
『嫌々、ですって』
子供か。まあ、奥さんとかわいか子供達と離れるのは嫌だね。単身赴任を嫌がるお父さんみたいなのかな? まあ、サブ・ドアあるから、適宜会えるけど。お兄さんの同行は、ビアンカとルージュが絶対に首を縦に降らない。
お兄さんは、転がったまま、私を見て、起き上がる。
バッと、私の前に飛び出す。ひーっ、デカイから迫力が半端ないッ。
ざっ、と私の前に飛び出すのはビアンカとルージュ。ホークさんは私を後ろに下げる。
「わおん、わおん、わおーんっ」
『ダメなのですっ』
『そうよっ、新しいエリアボスの力になりなさいっ』
『来たら、面倒臭さが倍増なのですっ』
『そうよっ』
ビアンカさんや、ルージュさんや、後半は心の声やないね? 口から出てるよ。大体分かるよ、付いていきたいんだろうけど、イシスが抜けて、お兄さんが抜けたら、ここらの防御力と言うか、そういうのが心配なんだけど。
「わおん、わおん、わおんわおんっ」
『だから、ダメなのですっ』
『諦めなさいっ』
ビアンカとルージュの説得が続く。お母さんウルフと赤ちゃん達と離れたくないんやね。赤ちゃん達、かわいかしね。お父さんだしねえ。
なんて、思っていると、お兄さんの顔に、ぴーん、と閃いた感じの表情が。
くるり、と背中を地面につけて、へっへっ言って私を見上げる。うん、まさにデカイ元気や。いいのかね? お腹出して? わああ、でも、かわいかあ。おっきなワンコ、違うウルフが、甘える様に尻尾バタバタさせて見上げる姿。あー、飛び込みたい、あのもふもふにー。
『おいっ』
ん? ちょっとハスキーな男性の声。
『おいっ、そこの雌っ』
おおおおっ、お兄さんの声やーっ。感激っ。
『我の毛並みは素晴らしいのだっ、存分にもふもふするのだっ、わーはっはっはーっ』
「ありがとうございますっ」
私は恥をかなぐり捨ててカエルのようにジャンプ。ぼふうっ、と埋まる。
……………………………………くっさあぁぁぁぁッ。そして、べたべたッ。絡まってるし、玉になっている。こりゃいかん、チーズクリームに直行やっ。綺麗になれば、きっとすごかもふもふになるはずっ。
てってれってー
【フォレストガーディアンウルフ 水澤優衣の従魔になりました】
「あ」
思わず出た私の呟きにビアンカとルージュは察知。
『『ユイーッ』』
悲鳴をあげている。
『わーはっはっはーっ。これで愛し伴侶と我が子達と行けるぞっ。妹達よ、この兄が守ってやるからなっ』
立ち上がり、高速で頬擦りするお兄さん。
『うるさいのですっ』
『間に合ってるわよっ』
パンチ、パンチ。
『そんなに嬉しいのだなっ、うむうむういやつよっ』
わーはっはっはーっ。
「え、お兄さん、話聞かないタイプ?」
何となく気がついていたけど。
『くぅっ、そうなのですっ』
『たまに察知力が異常な時があるけどね』
がっくり肩を落とすビアンカとルージュ。
『我は、お前と契約したのだ。連れていくよな? ん? そうだよな? ん? ん?』
お兄さんが私に迫る。いや、確かに契約したけど、私の意思反映してない気がするけど。チーズクリームに、なんて思ったのがいけなかったのかな?
『ユイ、連れていくのですか~?』
『ここに置いていきましょう~、必要時に、ルーム経由すればいいわ~』
なんてご都合な。迫るお兄さんにビアンカとルージュがパンチを連発して、離そうとしている。
『……………………我は伴侶と我が子達と離れたくないのだ。ぐすんっ』
きゅーん。あんなにデカイウルフが、お目目うるうるさせて、私に訴えかける。ずきゅん。陥落。
「分かった、行こうかね」
『やったのだっ』
『『ユイーッ』』
「ただし」
はしゃぐお兄さんと、ひーん、と悲鳴を上げるビアンカとルージュ。
「ビアンカとルージュが、従魔としては先輩なので、指示に従うこと。2人が嫌がる過剰なスキンシップは控えること」
『うっ、それはまあ』
「着いてくる以上、私や私の家族の指示に従うこと。鷹の目の皆さんに、危害を加えないこと」
『う、うむ』
「それから………………」
『まだあるのかっ』
「守れないなら、置いていきます。お兄さんの主人は誰ですか?」
「く、くうーん………………」
細かく指示を出すが、覚えられないと。一番大事なのは、街中の過ごし方だ。絶対に人に手を出さない、私達が提供する食事以外は街中では食べない、ものは壊さない、むやみに唸らないを繰り返す。
改めて両親と花を紹介すると、花は相変わらずぷるぷる。父は、わーっはっはっはーっなお兄さんに唖然。ただ、母にだけは、
「きゅーん」
と、すかさずお腹を出して甘えてる。
「あらあら、なつっこいね~」
『お母さんっ、騙されてはいけないのですっ』
『ちっ、勘だけはいいんだからっ』
どうやらご飯をくれる人と、直ぐに察知したようす。
さあ、名前ばどうするかな? いかん、今日は神様がいらっしゃる予定なんやった。まずは、シャンプーやな。あ、まずイシスに神様との接見、お兄さんが抜けても大丈夫か確認せんと。
シャンプー、いくらかかるやろう?
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